29歳独身中堅冒険者の日常

ダンジョンの周辺で日銭を稼ぐ青年冒険者が、ひょんなことから出会った不思議な捨て子の少女と、親子のような共同生活を送る姿を描いたファンタジー作品。「別冊少年マガジン」2015年2月号から連載の作品。

正式名称
29歳独身中堅冒険者の日常
作者
ジャンル
ファンタジー
レーベル
講談社コミックス(講談社)
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概要・あらすじ

ダンジョンの周辺の辺鄙な村を拠点とし、日々さまざまな依頼をこなしていた冒険者のシノノメハジメは、依頼中にダンジョン内で捨て子の少女であるリルイと出会う。関わってしまった自身の不運を呪いつつ、居場所がどこにもない村外の孤児を「仲間」として引き取ったハジメ。リルイに冒険者としてのイロハを教え込むべく奇妙な共同生活をはじめた矢先に、彼女が実は古代種の血を引く子供であることを、ハジメは知るのだった。

登場人物・キャラクター

シノノメ ハジメ

ダンジョン周辺にある小さな村に滞在する青年冒険者。「村付き」として各種の依頼を引き受けている凄腕。独身の29歳で、階級は「白銀等級冒険者」。スラム出身の孤児であり、飢えを満たすために、幼い頃から命を賭けた危険な仕事に従事し続け、その結果として冒険者になった苦労人でもある。幼少の頃の過酷な記憶に加え、善良な知人が次々と死んでいったという苦い経験から、「甘い奴から死んでいく」をモットーとしており、他人の面倒を見たり甘い顔をするのを厳に戒めている。 しかし、無頼を気取ってはいるものの、本質的には優しく面倒見がいい性格をしているため、村人からの信頼は非常に厚い。ダンジョンで出会った孤児の少女であるリルイを見捨てることができず、あくまでも冒険者「仲間」として彼女の面倒を見ることになった。 リルイが古代種の一種である淫魔であることを知り、同種の淫魔であるヴェロニカ・バリと連絡を取って、情報を得ようとする。戦力的には足手まといにしかならないリルイに手を焼きつつも、彼女のことを一人前にするために、実戦の中で冒険者としての心得と生き残るための術を叩き込んでいくことになる。

リルイ

年端もいかない孤児の少女。飢えを満たすため、管理者に無断でダンジョンに潜り込む。スライムに食べられそうになっていたところを、シノノメハジメに助けられ、ハジメの冒険者「仲間」となった。天真爛漫でよく笑い、何事にもめげないけなげな性格。まだ子供なので、冒険者としての技量は無に等しく、加えてハジメのアドバイスも右から左へと聞き流してしまうため、ダンジョン内では、最下級のモンスターであるスライムを倒すことすらおぼつかない。 実は古代種であり、淫魔の子供でもある。夜になると体が妖艶な大人の女性のものに変化する。しかし、本人の意思ではコントロールすることができず、また自身が古代種であることも理解してはいない。若干嫉妬深い面があり、ハジメに助けられ、少しときめいていた友人のアニャンゴに対しては、「友達のものは取っちゃ駄目よ?」と、嫉妬心のこもった目とともに釘を刺していた。

ヴェロニカ・バリ (ゔぇろにかばり)

娼館「サキュバスの羽」を営んでいる美しき淫魔。リルイが本当に淫魔であるかどうかを確かめるために、シノノメハジメが村まで呼び寄せた。数十枚の銅貨程度では、半時の時間も買えないほどの高級娼婦でもある。ハジメとは昔なじみの仲。自他ともに認める生粋の性悪ドS。召使のリシャットを椅子代わりに扱ったり、「痛がっている男の人の顔が大好き」と、皆の前で公言するなど、相当に困った性格をしている。 同種であるリルイのことをいたく気に入り、ハジメに頼んで、彼女を自分の店の一員にしようとしていた。実は腕っ節もかなりのもので、あるトラブルによってダンジョンの深層に飛ばされた時も、まったく動じていなかった。

アニャンゴ

男勝りなドワーフの女の子。ドワーフの居住区で鍛冶屋の家族と暮らしている。魔物に父母を殺害されたため、祖母の手によって育てられた。そのため祖母を深く愛しており、彼女の命があるうちに、鍛冶屋として一人前になりたいと強く願っている。ダンジョンでスライムに襲われているところを、シノノメハジメに助けられた。これをきっかけにして、リルイと心を通わせ、親友同士となる。 腕の立つハジメを、ちょっと気になる存在として意識しているが、そのたびに、リルイから怒りと嫉妬のこもった鋭い視線を向けられている。

オリーヴ・カルメン (おりーゔかるめん)

シノノメハジメが滞在する村のギルドで職員をしているエルフの女性。若干お堅いが、基本的には明るく元気な性格。「村付き」の冒険者であるハジメとは、すっかり打ち解けている。リルムが淫魔であることを示唆したのも彼女である。なお、年齢のことをからかわれると、相手の顔面にグーパンチを入れるほど激怒する。

リシャット

ヴェロニカ・バリの召使をしている若い男性。ヴェロニカからは椅子として使われたり、何の脈絡もなく「アンタの相手すんの面倒だから外で立ってなさい」と言われてしまうなど、かなり雑に扱われている。しかし、主人とは正反対のドMな性格をしているため、どんな命令であっても嬉々として受け入れている。

ナタリー

シノノメハジメが滞在する村の宿場で働いている看板娘。綺麗好きの働き者。ハジメから、大人になったリルイの「おっぱいがでかかった」ことを知らされただけで、顔を真っ赤にして走り去るほど純真な性格をしている。

ハウエル・モーラン (はうえるもーらん)

シノノメハジメが滞在する村の宿場のマスター。ナタリーの父親。はげ頭で少々いかつい体格をした、ダンディーな雰囲気の男性。ハジメからは「親父さん」と呼ばれて慕われている。嬉しそうな顔をしながらリルムの「足手まといなエピソード」を話すハジメの姿を見て、密かに楽しんでいた。

その他キーワード

古代種 (えんしゃんとぶらっど)

メディーサや吸血鬼、人魚など、太古の種族の特性を持っている人種の総称。リルイは淫魔のサキュバスの子供であり、夜な夜な大人の女性の体になるという他に類を見ない大きな特徴を持っていた。シノノイハジメいわく、「発現した能力如何では危険もある」とのこと。古代種以外のメジャーな種族としては、「ヒューマニー」「ビースター」「エルフ」「ドワーフ」の4種類が存在し、それぞれが平和裏に共存している。

淫魔 (さきゅばす)

男を魅了するという妖しげな力を備えた古代種。子供であっても、深夜になると子を産める体にまで一足飛びに成長する、という特徴を持っている。この世界ではリルイやヴェロニカ・バリが、この種に該当する。彼女たちが何かよからぬことを企んでいると、悪寒をもたらす凍りついた気配を周囲に漂わせる。

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