概要・あらすじ
高校でたった一人の応援団である福田新一は、夏期講習のために上京した新宿でボッタクリ被害に遭うが、偶然にも元応援団長のウメに助けてもらう。福田新一は恩返しのために、ウメの務めるホストクラブソドムで働き、ホスト、オカマ、キャバ嬢、家出人など様々な人と出会い、彼らを応援していくことになる。
登場人物・キャラクター
福田 新一 (ふくだしんいち)
高校3年生。愛称はフク。県立北関東南高校でただ一人の応援団員で普段から学ランを着用している。熱血だが、純情で素直。新宿の予備校に通いながら、高校の先輩であるウメの勤めるホストクラブソドムで働いている。
山口 貴史 (やまぐち たかし)
福田新一の先輩で20歳。元々は野球部のエースだったが、肩を壊して応援団に転身し、団長を務めていた。ホストクラブソドムの代表取締役であり、ナンバーワンホスト。源氏名はウメ。背中に変わった模様の刺青がある。
大山 里子 (おおやま さとこ)
福田新一と同じ予備校に通う黒髪の少女。歳を詐称してキャバクラヴァージンハートで働いている。源氏名は「のぶ代」。処女であることに劣等感を抱き、福田新一と初体験をしようとしたが、後に真剣に福田新一に対して好意を寄せるようになる。
麻 美鈴 (まー めいりん)
福田新一が居候するウメのマンションの隣人。資産家華僑の娘で、キャバクラヴァージンハートのオーナー。サバサバした男らしい性格で、スタイル抜群の女性。ウメをホストに育てあげた人であり、彼に好意を抱いている。
ハイド
ホストクラブソドムのホスト。デブで不細工で老け顔の19歳。ホストとしては二流だが、多くの人に好かれている。後輩には厳しい。微妙に歌が上手い。
鞠川 恭二 (まりかわ きょうじ)
福田新一の高校の友人。出席番号が前後だったのをきっかけに福田新一と親しくなったことから、夏期講習のためと嘘をついて福田新一を新宿に連れて行き、新宿に住み着くようになる。
聡明 (としあき)
「彫新」と呼ばれる彫師の息子。新宿の一匹狼と呼ばれるほど短気な性格をしており、すぐに暴力を振るう。ホストクラブソドムを引っ掻き回すなどの問題が絶えなかったが、福田新一や鞠川恭二と関わって心境が変化していく。
中島 あゆみ (なかじま あゆみ)
警視庁の美人キャリア。役職は警部。様々な事件を通じて福田新一らと親しくなる。麻美鈴達からは「グラビア刑事」と呼ばれている。
スター中村 (すたーなかむら)
九州出身のホストで、親の金を盗んで上京したところをハイドに拾われる。どん底の生活だったが福田新一によって立ち直る。
松本 マツタロウ (まつもと まつたろう)
ウメと同じ刺青を持つ男。人並みはずれたパワーを持ち、暴れ出したら手が付けられないが、友達思いであり、福田新一と仲が良い。保育園の先生に似ているという理由で中島あゆみに好意を寄せている。
大塚 知佳 (おおつか ちか)
北関東から上京して福田新一に好意を寄せる男性。性同一障害で見た目は女なので、それを知らない男性からの人気は高い。父親は福田新一やウメの先輩にあたり、応援団の初代団長である。
ふぢこ
福田新一やウメが働いているホストクラブソドムのオーナー。オカマ口調で話す。
場所
ヴァージンハート
大山里子(のぶ代)などが働く新宿歌舞伎町のキャバクラ。麻美鈴がオーナー。
ソドム
福田新一や山口貴史(ウメ)が働いている新宿歌舞伎町のホストクラブ。ウメが代表取締役を務めており、オーナーはふぢこ。