APPLESEED

APPLESEED

士郎正宗の代表作であるSF漫画を、荒巻伸志を監督に迎えて劇場用アニメ化。二十二世紀の世界を舞台に、人類最後の希望である都市オリュンポスを守る女戦士デュナン・ナッツの戦いを描くSFアクション。

正式名称
APPLESEED
ふりがな
あっぷるしーど
原作者
制作
デジタル・フロンティア
公開日
監督
荒牧 伸志
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
アクション
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概要

何度かに渡る世界大戦の結果、荒廃してしまった2131年の地球。廃墟の中でサバイバルしていた女兵士デュナン・ナッツは突然拘束され、地球上に残った数少ない都市オリュンポスに連行される。そこで戦いの中で離れ離れになったパートナーブリアレオス・ヘカトンケイレスと再会する。

しかし、戦いのために体のほとんどをサイボーグ化されたブリアレオス・ヘカトンケイレスの姿に戸惑うデュナン・ナッツは、巨大な陰謀へと巻き込まれていく。

登場人物・キャラクター

デュナン・ナッツ (でゅなんなっつ)

世界中を荒廃させた非核大戦を戦い抜いた伝説の女兵士。戦場では同じように有能な男性兵士ブリアレオス・ヘカトンケイレスと公私共にパートナーを組んでいたが、戦後の混乱で生き別れた。その後は独りサバイバル生活を経て、都市国家オリュンポスの行政官ヒトミによって特殊部隊E.S.W.A.Tへと招聘される。 兵士としての戦闘力と意識は非常に高いが、パートナーのブリアレオス・ヘカトンケイレスへの一途な想いで盲目的になってしまう一面も持つ。 それだけにオリュンポスで再会したブリアレオス・ヘカトンケイレスが人間の姿を失ったサイボーグになっている事には複雑な想いを抱いている。 実は、遺伝的に加工されたクローン人間バイオロイドの誕生に深く関わる秘密を持っている。

バイオロイド

『APPLESEED』に登場する種族。優良な遺伝子を混合し加工されたクローン人間。大半のバイオロイドは、デュナン・ナッツの父カールの遺伝子を使用して産み出された。感情を抑制しているために悲しむことや憎むことがなく、生殖機能も持たない。 定期的に延命措置を施して長命になるが、措置を止めると急速に老化する。都市国家オリュンポスの人口の半数を占め、特に行政機関を主導している。行政総監のアテナ・アレイオスや行政官のヒトミはバイオロイドである。

E.S.W.A.T (いーすわっと)

『APPLESEED』に登場する組織。都市国家オリュンポスの内務省に属する特殊部隊。内務大臣ニケの直属機関であり、オリュンポスの治安を守る。人間と人工的に加工されたクローン人間であるバイオロイドとの混成部隊である。

アテナ・アレイオス (あてなあれいおす)

都市国家オリュンポスの行政府トップの行政総監である、遺伝的に加工されたクローン人間であるバイオロイドの女性。人間とバイオロイドが共存する街であるオリュンポスの統治に腐心している。 共に人間である、立法府の七老賢や軍部のウラノス将軍とは街の統治を巡って対立しているが、種として絶滅の危機になる人間の未来を案じている。

七賢老 (しちけんろう)

都市国家オリュンポスの立法府を司る七人の老いた科学者。機械化及び電脳化されており、オリュンポスの都市機能を制御しているコンピューター・システムガイアとネットワークを介して対話し、その思考に柔軟性を与える。 人工的に加工されたクローン人間であるバイオロイドが主導する行政府と、人間が主導する正規軍の間で微妙なバランスを取っている。

ウラノス

都市国家オリュンポス世紀軍の総司令であり、階級は将軍。人工的に加工されたクローン人間であるバイオロイドが街の主導権を握っていることに不満を持ち、自分達人間が再び主導権を握るために画策。街の行政府トップの行政総監アテナ・アレイオスとは対立している。

ハデス

都市国家オリュンポス世紀軍の将校であり、階級は大尉。オリュンポスの行政を担う、人工的に加工されたクローン人間であるバイオロイドを嫌い、絶滅させようと画策する。

義経 (よしつね)

都市国家オリュンポスの特殊部隊E.S.W.A.Tのメカニックを務める、遺伝的に加工されたクローン人間であるバイオロイドの男性。行政官ヒトミのボーイフレンド。髪と瞳が青い。

ニケ

都市国家オリュンポスの行政府トップの行政総監アテナ・アレイオスの部下である内務大臣。アテナ・アレイオスの有能な右腕であり、遺伝的に加工されたクローン人間であるバイオロイドの女性。特殊部隊E.S.W.A.Tを管轄し、事実上の指揮官でもある。

ブリアレオス・ヘカトンケイレス (ぶりあれおすへかとんけいれす)

デュナン・ナッツの公私共パートナーであるサイボーグ兵士。元々は人間だったが、非核大戦後の混乱の中でコンビを組んでいたデュナン・ナッツと生き別れになった後で北アフリカの戦闘で重傷を負い、体のほとんどを機械化された人間以上の高い機動力と戦闘力を持つサイボーグとなった。 人間では使用出来ない重量級の火器も携帯して使用する。外見は八つの眼を持つロボットのようだが人間の肉体の部分も残っており、感情もある。 都市国家オリュンポスの特殊部隊E.S.W.A.Tのメンバーとなっており、新たなメンバーとして招聘されたデュナン・ナッツと再会するが、自分の姿が変わってしまった事が気がかりで微妙に距離が出来てしまっている。

ヒトミ

都市国家オリュンポスの立法院に所属する官僚であり、遺伝的に加工されたクローン人間であるバイオロイドの女性。非核大戦後、独りでサバイバル生活をしていたデュナン・ナッツを、特殊部隊E.S.W.A.Tに招聘した。 有能な官僚だが、感情を抑制されたバイオロイド故に「人間の恋愛感情」に興味を持っている。

場所

オリュンポス

『APPLESEED』に登場する都市。非核大戦後の地球に残された数少ない都市国家。荒廃した世界の中の最後の希望とも言われ、巨大なコンピューター・システムガイアが都市機能を制御している。街の人口の半分を人間、もう半分を人工的に加工されたクローン人間であるバイオロイドが占めているが、近年は人間中心の世界の復活を望む回帰主義者の勢力伸張によって緊張が高まっている。 街のトップは女性バイオロイドである行政総監のアテナ・アレイオス。

その他キーワード

多脚砲塔 (たきゃくほうとう)

『APPLESEED』に登場するメカ。都市国家オリュンポスが保有している超大型戦闘ロボット。長い五本の脚と大小多数の砲を装備し、死角の無い全周攻撃を行う。市内に配備されていた八機の多脚砲台が暴走を始め、デュナン・ナッツとブリアレオス・ヘカトンケイレスが戦闘用パワードスーツランドメイドを装備して立ち向かった。

アップルシード

『APPLESEED』に登場するデータ。優良な遺伝子を混合し加工されたクローン人間バイオロイドに封印されていた、生殖機能を復活させるための研究データ。女性科学者ギリアム博士が作成した。デュナン・ナッツにも大きく関わりがある。

ランドメイト

『APPLESEED』に登場するメカ。全高2~3メートルのパワードスーツ。中に入る人間の動きをトレースする機能を持つ。搭乗者の腕を挿入したマスターアームと、ランドメイド自体の腕であるスレイブアームの四本の腕を持つ。 反重力ユニット・ダミュソスを背部に装着して、高速飛行も可能。都市国家オリュンポス で軍用、治安用に広く使われている。代表的な機種は、デュナン・ナッツが都市国家オリュンポスの特殊部隊E.S.W.A.Tで使用するギュゲス。

ガイア

『APPLESEED』に登場するメカ。都市国家オリュンポスの立法や政策立案、都市機能の制御を行うコンピューター・システム。街の中心にある立法院のタルタロスと行政院のダイダロスという巨大なビルに収容されており、ネットワークを通じて立法府を司る科学者達七賢老と対話して、柔軟性を与えられている。

クレジット

原作

監督

脚本

半田はるか ,

CGディレクター

大塚康弘

音楽

Boom Boom Satellites

アニメーション制作

デジタル・フロンティア

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