概要・あらすじ
日本空船に移籍してきた女性パイロットの長谷川ありすは、守護神というチームに配属される。守護神とは宇崎慧が予知した、トラブルが起こると目される飛行機に乗り込み、そのトラブルを解決するための特命チーム。そのトラブルの内容は、機体不良はもちろんのこと、ハイジャック、亡命、果てはアメリカ軍へのテロ攻撃など多岐にわたる。
登場人物・キャラクター
長谷川 ありす (はせがわ ありす)
日本空船の女性パイロット。父親であるジャック門邦からパイロットとしての英才教育を受ける。そのせいか「操縦フェチ」ともいえるほど飛行機の操縦に執着している。自分の搭乗機が危機に瀕するほど歓喜するという困った性格で、後先を考えず行動するため時に騒ぎを大きくしてしまうことがある。ただし、飛行機の操縦に関しては天才的な技術を持ち、対処不可能な危機に立ち向かう。
宇崎 慧 (うざき けい)
日本空船の社長の養子。左目の瞳の色が異常なことから、航空機のトラブルを予知できる。トラブルの詳細な内容までは予知できないが、飛行機の見え方でトラブルの時期、規模の大きさなどは正確に予知できる。また、長谷川ありすにしか解決できないトラブルかどうかも予知できる。能力を制御できず、否が応にも予知をしてしまうため飛行機を恐れているが、同時に養父の役に立ちたいという使命感を持っている。
金蚕 遼司 (かねこ りょうじ)
日本空船のパイロットで守護神のリーダー。長谷川ありすに「ゴリラ」と呼ばれている。厳つくて体格が良く、デリカシーに欠ける発言が多いが、パイロットとしての腕は確か。ありすの操縦を見て、彼女のパイロットとしての技量を高く評価している。
円旗 (まどはた)
日本空船のパイロットで守護神のメンバー。長髪でクールな雰囲気の男性。的確な判断力と操縦技術を誇り、「美しいフライト」を至上の喜びとしている。当初は無鉄砲な操縦をする長谷川ありすと反目していたが、共に危機を乗り越えるうちに彼女の技量を認めるようになる。
ジャック 門邦 (じゃっく かどくに)
長谷川ありすの父親で、かつては日本空船のパイロットだったが、大事故を発端とする社内の確執により退社。その後、アラスカに渡り軽飛行機の操縦で生計を立てつつ、ありすにパイロットとしての英才教育を叩き込んだ。遭難した登山客を救うため吹雪の中を飛行し、消息不明となった。日系のハーフ。
宇崎 大吾 (うざき だいご)
日本空船社長。銀行頭取時代に不倫スキャンダルを潰すため、不倫相手であった宇崎慧の母親と父親の副頭取を離婚させた。その後、慧の母親が航空事故で死亡してからは、身寄りがなくなった慧に負い目を感じ養子として引き取った。
集団・組織
日本空船 (にほんくうせん)
日本の航空会社。長谷川ありすが移籍した航空会社で、ジャック門邦が所属していた航空会社でもある。かつて起こした墜落事故の際に門邦に体制の不備を指摘される。糾弾した門邦は日本空船から追い出されるが、それを機に社内の体制は改善された。現在、同業他社のJNAと合併が進行中。
守護神 (がーでぃあん)
日本空船の旅客機クルーチーム。宇崎慧のトラブル予知能力に対処するために結成された、社内的にも極秘のプロジェクト。長谷川ありす、金蚕遼司をはじめとする優秀なパイロットと客室乗務員で構成される。