FX戦士くるみちゃん

FX戦士くるみちゃん

でむにゃんのWEB漫画『FX戦士くるみちゃん』の商業リメイク作品。リーマンショックから数年後の日本を舞台にしている。女子大学生の福賀くるみが、FX(外国為替証拠金取引)で2000万円を失って自殺した母親に代わり、FXで2000万円を取り戻そうとする姿を描いた金融エンターテインメント。いわゆる萌え系の愛らしい絵柄に反して内容は重苦しく、些細(ささい)な判断ミスが経済的な死に直結するFXの恐ろしさを垣間(かいま)見ることができる。FXの値動きが派手なエフェクトや比喩表現を駆使して描かれているのも特徴で、キャラクターの心理描写も相まって、FXの知識が乏しくてもギャンブル漫画を読んでいるような感覚を楽しめる。KADOKAWA「月刊コミックフラッパー」2021年3月号から連載の作品。

正式名称
FX戦士くるみちゃん
ふりがな
えふえっくすせんしくるみちゃん
原作者
でむにゃん
作画
ジャンル
美少女・萌え
 
経済・金融
レーベル
MFコミックス フラッパーシリーズ(KADOKAWA)
巻数
既刊7巻
関連商品
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

福賀 くるみ (ふくが くるみ)

園教諭にあこがれる優等生だったが、15歳の頃に母親がFXで大敗し、自殺してしまう。この頃から母親が失った2000万円を取り戻そうと考えるようになり、父親に黙ってFXの勉強を開始した。20歳になるとアルバイトで稼いだ30万円を元手にFXを始め、3か月で180万円の利益を得るも、強制ロスカットから逃れるために父親のタンス預金300万円を持ち出したことがバレてしまい、FX引退を宣言した。その後、趣味を見つけてFXへの未練を断ち切ろうとするも、一攫(いっかく)千金の快感を忘れられず、再びFXに手を染めてしまう。また、知識レベルは投資に造詣の深い小金萌智子も認めるレベルながら、損切りに踏み切れなかったり、衝動的に買い増したりと危ういところがある。ハイレバレッジが実現する海外のFX業者を選ぶなどギャンブラー気質な一面があり、萌智子からひそかに「強欲の雌豚」と揶揄(やゆ)されている。 

小金 萌智子 (こがね もちこ)

新都大学に通う女子。ミディアムヘアにしている。年齢は20歳。スタイル抜群で、谷間の見えるVネックワンピースを身につけている。かわいいものが大好きで、白猫を飼っている。高校生時代から株式投資の経験を積んでおり、相場観に優れている。荒れた相場を好んでいるが、損切りの判断が早く、FXで築いた資産は1000万円を超える。ウソをつくことに抵抗がなく、相手と意見が食い違っても適当に話を合わせるなど、外面が非常にいい。趣味は投資家ブログの閲覧で、大金を溶かした見知らぬブロガーに心にもない応援コメントを送るなど、他人の不幸を楽しんでいる節さえある。投資仲間の福賀くるみに対しても、値動きの激しいリスキーな通貨の全力買いをうながしたり、300万円の個人的な融資を申し出たりと、過激な提案ばかりしている。くるみがFXの引退を宣言した際には、FX初心者、山師芽吹の指導を押し付けることで相場を見る習慣を継続させ、くるみがFXに復帰するよう仕向けた。

クレジット

原作

でむにゃん

書誌情報

FX戦士くるみちゃん 7巻 KADOKAWA〈MFコミックス フラッパーシリーズ〉

第1巻

(2021-07-21発行、 978-4046806680)

第2巻

(2022-01-21発行、 978-4046810403)

第3巻

(2022-08-23発行、 978-4046816221)

第4巻

(2023-02-21発行、 978-4046822758)

第5巻

(2023-07-22発行、 978-4046827036)

第6巻

(2024-03-23発行、 978-4046834232)

第7巻

(2024-09-21発行、 978-4046839398)

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