Lady Love

Lady Love

バレエを愛してやまない少女が、唯一無二のパートナーや多くの人々と出会い、葛藤し、成長しながら大人の女性ダンサーにのぼり詰めてゆく姿を描く。1984年の第8回講談社漫画賞受賞作品であり、物語は続編の『Lady Love -愛するあなたへ-』へと続く。

正式名称
Lady Love
ふりがな
れでぃ らぶ
作者
ジャンル
バレエ
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概要・あらすじ

世界一のプリマを夢見て日々バレエに打ち込むレージデージ・ミッシェル。彼女はあこがれのプリマ、ディアナ・メリングから主役を奪ったアン・オリビエをねたみ、彼女の衣装に細工を施すが、それがもとでアンは怪我を負い、再起不能となってしまう。自責の念に捕らわれていた彼女は、アンの甥であるマーシー・ディアフィールドと出会ったことをきっかけとして、アンに真実を告げる。

そんなレージデージに対し、アンは踊り続けるよう告げ、自らのトゥシューズを託すのだった。アンの想いに打たれたレージデージは努力を重ね、マーシーと共に世界バレエコンクールに出場することとなる。

登場人物・キャラクター

レージデージ・ミッシェル (れーじでーじみっしぇる)

バレエが大好きな少女。いつか世界一のペアが組めるプリマになることが夢。幼い頃に母親を亡くしているが、優しい父親と3人の兄に愛されて育った。泣き虫ではあるが困難な場面でもあきらめない、芯の強さを持つ。ディアナ・メリングとの出会いがバレエを始めるきっかけであり、アン・オリビエと出会って自分だけのダンスの世界を模索していくようになる。 クラシックのリズムで踊ることが好きな正統なバレエダンサー。クイン・アカデミーで出会ったマーシー・ディアフィールドに惹かれていく。

マーシー・ディアフィールド (まーしーでぃあふぃーるど)

ダンスが好きで人懐っこい明るい少年。ダンサーである叔母のアン・オリビエのパートナーとなるため、彼女を追ってニューヨークからイギリスへやってきた。アンが主演する「眠りの森の美女」のレッスンで、レージデージ・ミッシェルと出会う。上級クラスのムードメーカーで、クラシックバレエ以外のダンスも得意としている。 感情が踊りに現れやすい。

ジェニファー・クラウン (じぇにふぁーくらうん)

クイン・アカデミーでのレージデージ・ミッシェルの親友である黒髪の少女。レージデージと同じく奨学生で、寄宿舎のルームメイト。レージデージと共に切磋琢磨し上級クラスまで進級するが、クイン・バレエ団の入団オーディションに落ちてしまう。その後は、別のバレエ団に所属しレージデージとは離れ離れになってしまうが、友人として彼女を支え続けている。 静かな動きのダンスよりも、リズミカルで躍動感のあるダンスを得意としている。

ディアナ・メリング (でぃあなめりんぐ)

クイン・バレエ団のプリマで、クイン・バレエの名を世間に広く知らしめた功労者。レージデージ・ミッシェルのあこがれのダンサーであり、レージデージにクイン・アカデミーに入るきっかけを与えた存在。バレエ団の創立10周年記念特別公演で、アン・オリビエにプリマの座を奪われバレエ団を退団した後は、女優として活動する。

アン・オリビエ (あんおりびえ)

長いこと群舞を務めるダンサーだったが、真摯な姿勢でバレエに打ち込んでおり、その技術が認められバレエ団の創立10周年記念特別公演で主役に抜擢される。この時の初舞台で足を骨折しダンサー生命を絶たれてからはクイン・アカデミーで講師を務め、レージデージ・ミッシェルにも指導することとなった。ダンサーとして何を目指していいかわからなくなったレージデージに目指す世界を指し示すなど、彼女のバレエに多大な影響を与える。 その後、クイン・バレエ団のニューヨーク遠征公演で再起を果たす。

ジョージ・ギドウ (じょーじぎどう)

クイン・バレエ団のトップソリストで、振付も行う。世界的にも有名なバレエダンサーで、バレエ界にも幅広い人脈を持つ実力者。世界バレエコンクールに出場するレージデージ・ミッシェルの指導を行った。バレエダンサーとしての道をレージデージに指し示し、導いていく。

ピーター・アレン (ぴーたーあれん)

マーシー・ディアフィールドのルームメイトであり、クイン・アカデミーでも同じクラスである。上級クラスの中でも実力を認められており、同じ上級クラスのポリシマ・ブライト(ポーラ)とぴったり息の合った踊りをする。国際バレエコンクールの出場権を巡って、レージデージ・ミッシェル、マーシーと競うこととなるが、その後、クイン・バレエ団に入団し、ダンサー仲間として2人を支援する。 のちにポーラと恋人同士となる。

ポリシマ・ブライト (ぽりしまぶらいと)

クイン・アカデミーの上級クラスの生徒。ペアを組むピーター・アレンを愛しており、息のぴったり合ったダンスをする。国際バレエコンクールの出場権を巡ってレージデージ・ミッシェルと争うが、心臓が弱いためコンクールへの出場を辞退した。アカデミー卒業後はダンサーから引退するが、相談相手としてレージデージを支える。

モイラ

レージデージ・ミッシェルとはクイン・アカデミーの上級クラスのクラスメイト。その後は、クイン・バレエ団に入団し、レージデージと共に多くの公演に出演する仲間。バレエだけでなく、プライベートでもパーティを行うなど、レージデージにとっては公私ともにかけがえのない友人である。

ロジオン・アルカーノフ (ろじおんあるかーのふ)

ソ連のレニングラード・バレエ学校の生徒。ジュニア時代から世界トップクラスのダンサーとして活躍してきた。ソ連代表として出場した世界バレエコンクールでレージデージ・ミッシェルと出会う。自らのバレエの世界を追求するため、恋人を祖国に残し命がけでイギリスに亡命した。レージデージの実力を認め、自分のパートナーになって欲しいと熱望する。

ナタリヤ・レスコーワ (なたりやれすこーわ)

レージデージ・ミッシェルの出場した世界バレエコンクールのソ連代表のダンサーで、ロジオン・アルカーノフとペアを組んでいる。前回のコンクールにも出場しており金賞候補と言われている実力派のダンサー。金賞に執着を見せるが、それは国の代表として多大なプレッシャーを抱えているためだった。

ロバート・フォッシー (ろばーとふぉっしー)

アメリカのバレエ団の名門、アメリカン・バレエ・シアターの振付師で、斬新なバレエを作る演出家として有名。厳しくもあるが、団員をよく観察し、家族のように接している。国際バレエコンクールでマーシー・ディアフィールドに注目し、同バレエ団にスカウトした。

シルビア・デーヴィッド (しるびあでーゔぃっど)

アメリカン・バレエ・シアターの女性ダンサー。ロバート・フォッシーのチームの一員で、かなりの自信家。ニューヨークでのマーシー・ディアフィールドのパートナーを務めるうちに、彼に想いを寄せていく。はじめはレージデージ・ミッシェルを認めていなかったが、彼女の踊る「ジゼル」を見て考えを改める。

ギミィ

アメリカン・バレエ・シアターのダンサーでロバート・フォッシーのチームの一員。レージデージ・ミッシェルが研修でアメリカン・バレエ・シアターに来た際にパートナーを務める。ロバート・フォッシーを尊敬しており、彼の振付で踊ることを目標にしている。パートナーとして踊るうち、レージデージに好意を寄せるようになる。

集団・組織

クイン・アカデミー (くいんあかでみー)

クイン・バレエ団に併設されたバレエ学校。レージデージ・ミッシェルが初めてバレエを習った学校。寄宿舎もあり、バレエ以外にも多くの科目を学んでいる。レージデージが所属した舞踏科以外に、音楽科、美術科の専攻がある。

クイン・バレエ団 (くいんばれえだん)

イギリスにある私立のバレエ団。設立から10年と歴史は浅いが、国内屈指の規模を誇り、財団も抱える大型のバレエ団。付設のクイン・アカデミーを卒業しても、入団オーディションに合格して入団できる者はごくわずか。レージデージ・ミッシェルもクイン・アカデミーを卒業後、入団した。

アメリカン・バレエ・シアター (あめりかんばれえしあたー)

アメリカ、ニューヨークに実在する世界屈指の名門のバレエ団でアメリカ最大規模を誇る。母体劇場はリンカーン・センターにあり、レージデージ・ミッシェルが海外遠征で踊った舞台でもある。

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