MISTERジパング

MISTERジパング

戦国時代を舞台に、織田信長に魅せられた少年日吉が、彼の理想のため共に冒険をする戦国アクション漫画。謎の銅鐸の力を使い世界征服を計る怪人物天回と戦う後半は、パラレルワールドやタイムスリップなどSF的な要素も強い。

正式名称
MISTERジパング
ふりがな
みすたーじぱんぐ
作者
ジャンル
アクション
 
オカルト
 
戦国
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概要・あらすじ

天文十七年(1548年)、尾張国。商売を起こすため持っていたなけなしの金を狙った野盗に捕まった少年日吉は、突如現れ火縄銃を撃って野盗を追い払った青年と子供のコンビに救われた。それは今度自分のもとへと輿入れしてくる帰蝶姫の容貌を確かめにきた織田信長と、そのお供として遊びにきた竹千代だった。日吉は横暴な彼らに巻き込まれ、斎藤道三の居城・稲葉山城へと潜入することになってしまう。

登場人物・キャラクター

日吉 (ひよし)

農民出身の少年。耳が大きい猿顔。後ろ盾も腕力も持たないため、機転によって生きていこうとしているが、信義を大切にする熱い心の持ち主。織田信長に見出され、側近として働くうちに、「うつけ」と呼ばれていた信長が理想をもった英明な主君であり、自分に無いものを持っている存在であることを理解し、彼のために生きていこうと考えるようになった。 偶然から命を助けた武田の渡り巫女ヒナタと惹かれあうようになる。幼い頃死んだ双子の兄がいた。後の歴史を知る天回によれば、日吉は正史の「豊臣秀吉」ではない別の存在。

織田 信長 (おだ のぶなが)

尾張の大名織田信秀の子。跡取りと目されているが、政治的立場はさほど強くない。派手に歌舞いた格好と横暴な言動から「うつけ」と呼ばれている青年。しかし実のところは実利を見定め、果断な実行力で自分のビジョンを成し遂げる英明さとカリスマを持った人物。偶然出会った日吉の機転と純粋な心を気に入り、側近として取り立てる。

ヒナタ

武田の渡り巫女。黒髪で明るい性格の「ヒナタ」と、予知能力を持つ白髪の「ヒカゲ」という二重人格を持つ。二つの統合人格は「ヒカリ」と名乗る。「ヒカゲ」の時に武田信玄の命令で武田家の未来を占い、滅亡を予言したことから武田忍軍に追われていた。偶然自分を助けてくれた日吉に惹かれるようになっていく。天回によれば、タイムスリップの力を持つ銅鐸を作った「トキヨミ」の一族の末裔であり、ヒカゲが予知で見ているのは「正史」の流れであるとされている。

石川 五右衛門 (いしかわ ごえもん)

金銭で働くフリーの忍者。ずばぬけた身体能力と頭のキレを持つ。当初は武田忍軍に雇われていたが、日吉の機転により命を救われ、武田忍軍を抜ける。その後松下加江の元でバイト的に雇われていたが、日吉に興味を持ち尾張についてきた際、蜂須賀小六に協力を持ちかけられたことから、織田信長の織田信友暗殺に手を貸す。

日野 秀吉 (ひの ひでよし)

ヒナタが天回に強制されてタイムスリップの力を持つ「トキヨミ」の銅鐸から呼び出した、「正史」の秀吉。日吉と同じ顔だが、目の下に織田信長に似た隈どりがある。日吉とは異なり、利に聡く弱肉強食の精神をもった苛烈な性格。当初は日吉たちと敵対していたが、信長の人物に魅せられ、日吉同様に仕えたいと思うようになる。

天回 (てんかい)

比叡山を乗っ取り、根城にしている怪僧。その正体は第二次世界大戦末期の日本陸軍の科学者。自らが発見した時空間移動装置である「トキヨミ」の銅鐸によって戦国時代へとタイムスリップしてきた。敗戦と滅亡の歴史を変えるため、この時代で世界を手に入れようと画策している。

斎藤 道三 (さいとう どうさん)

美濃の大名。帰蝶の父親。天才的軍略家で、「マムシ」と呼ばれる執念深く苛烈な性格の持ち主。娘を溺愛している。婿になった織田信長の豪胆で知的な様子を気に入り、「ムコ殿」と呼んで何かと協力を惜しまない。

帰蝶 (きちょう)

斎藤道三の娘。父親の気性を受け継いだ芯の強い美女。織田信長に輿入れし、相愛の仲となる。ギャンブルに強い。無理難題を押し付けるなど、怒らせると怖い存在であると日吉には思われている。

明智 光秀 (あけち みつひで)

斎藤道三に仕える武将の一人。教養のある知的なハンサムで、ごく真面目な性格。帰蝶とはいとこ同士にあたるため、色々なことを相談されていた。織田信長や日吉に振り回されつつも、彼らに協力していくことになる。

徳川 家康 (とくがわ いえやす)

三河の大名の子で、なぜか大阪弁で喋る少年。今川家に人質に出される道中で織田家に捕まり、織田信長に懐いて遊んでもらうようになった。利に聡く、野心を持っており、いざというときには保身に走る腹黒い性格。

蜂須賀 小六 (はちすか ころく)

尾張と美濃の国境木曽川の蜂須賀村を支配する土豪の大親分。顔の厳つい大男であるため誤解されやすいが、人情味にあふれた性格。斉藤道三と同盟を結んでいたが、帰蝶が織田信長に輿入れしたことをきっかけに、信長のために動くようになる。

武田 信玄 (たけだ しんげん)

甲斐の青年大名。体育会系の激しい性格で、上下関係に厳しい。配下の渡り巫女で予知能力を持つヒカゲに武田家の命運を占わせたところ、滅亡という答えが返ってきたため、それを回避しようと動くようになる。史実上の時代設定としては「晴信」と呼ばれていた頃にあたるが、すでに信玄を名乗っている。

織田 信秀 (おだ のぶひで)

織田信長の父親。尾張の大名。「尾張の虎」と呼ばれる実力派で、尾張の大半を統一した。名目上は守護代織田信友の臣下にあたる。自分の跡継ぎである信長のことを信頼しているが、奔放さに手を焼く。信長の手綱を握ることができる人物として、滝川一益から報告のあった日吉に目をつけ、強引に雇い入れる。

平手 政秀 (ひらて まさひで)

織田家に仕える家老。織田信長からは「じい」と呼ばれている。心配症で、「うつけ」の信長が問題を起こすたびに寝込んでしまっている。織田信秀の死後、尾張の実権を握ろうとした織田信友の手によって暗殺されるが、死に際、国に一時安定をもたらすためにも信長に「自分は信長を諌めるために腹を切った」ということにして欲しいと頼む。

前田 利家 (まえだ としいえ)

織田信長に仕える青年家臣。リーゼント風の髪型をしている。信長にとっては弟分であり遊び友達のような関係。槍の名手。エロ本を隠し持っていたり、女性への興味が強いタイプ。

柴田 勝家 (しばた かついえ)

織田家に仕える青年家老。尾張随一の武勇を誇る猛将であるが、思慮深く落ち着いた雰囲気を持つ。織田信行づきの家臣で、「うつけ」と呼ばれる信長には家督を継ぐ資格が無いと考えていた。

織田 信行 (おだ のぶゆき)

織田信長の弟。家督継承権を持っており、「うつけ」と呼ばれて評判の悪い信長よりも信行を押す家臣も多い。本人も家督には野心を抱いており、兄の不品行ぶりに苛立ちを感じている。

織田 信友 (おだ のぶとも)

尾張の守護代。名目上は織田信秀、織田信長の主にあたる存在だが、信秀が尾張国の大半を平定したことから、実権は信秀に移ってしまっている。信秀の死後、名実共に実権を取り戻そうと企む。

松下 加江 (まつした かえ)

今川義元の家臣・松下長則の娘。ヒカゲの知る史実では松下加兵衛という男性だが、女性となっていた。松下家の跡取りとして務めるため、男装して武芸に励み、戦場へも赴く。主君である今川義元からの求婚を断っている。

服部 半蔵 保長 (はっとり はんぞう やすなが)

竹千代の祖父の代から三河松平家に仕えてきた伊賀忍者の頭領。その実力は裏社会に広く知れ渡っている。松平家から天下人を出すことを目的としており、汚れ仕事も引き受けている。

今川 義元 (いまがわ よしもと)

武田、北条と並ぶ駿河の大大名。「東海道一の弓取り」と呼ばれている。一人称は麿で、公家のような化粧をしている。松下加江を妾にしようとしたが断られ、腹いせに忍者を差し向けた。

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