NINKU -忍空-

NINKU -忍空-

忍空組の活躍により戦乱の世も治まり、平和が訪れていたが、忍空組の残党で組織された忍空狼の野望を阻止すべく、主人公である少年の風助とその仲間が立ち上がり、旅に出る。

あらすじ

忍空という格闘技(第1巻~第2巻)

50年続いた戦国時代が終わりを告げ、時代が「EDO」となってから3年。かつて戦争で活躍した部隊が駆使した格闘技「忍空」は、「戦争を終わらせた格闘技」として、多くの人々の心の中に残っていた。そんな中、一人の少年、風助は、病気の祖母の薬を買うために旅に出る。風助は、かつて戦争で最強といわれた忍空組の1番隊隊長であり、忍空使いの中でも最高峰といわれる干支忍の一人だった。風助は行く先々で今なお戦争の後遺症に苦しむ人々を助けながら旅を続けていく。そんな中、風助はかつて干支忍の一人、橙次の部下で、巳忍流の使い手だった黄愁が忍空を悪用している事を知り、その悪事を正すために戦いを挑む。

忍空狼の恐怖(第2巻~第4巻)

旅を続ける風助は、里穂子という少女と出会う。里穂子は干支忍の一人、巳忍の橙次の妹で、橙次が「忍空狼」という謎の集団に捕らわれている事を風助に話す。それを聞いた風助は、干支忍の一人、酉忍の藍朓を仲間に加え、里穂子と共に橙次の救出に向かう。そんな風助達の前に、「忍空狼」の隊長、麒麟が立ちはだかる。麒麟はかつて藍朓の部下だった男で、藍朓から酉忍としての技を伝授された弟子でもあった。苦戦の末に麒麟を倒した風助達は、橙次の救出に成功する。橙次はその礼にと、自分が設計した飛行機で風助を祖母の待つ村へと送り届けるのだった。祖母と再会した風助は、「忍空狼」との戦いに備えて再び自分を鍛え直すべく忍空の里へと向かい、橙次と藍朓もまたかつての仲間を集めるために各地へと散る。その後、藍朓は干支忍の一人、午忍の黄純と再会するが、またも「忍空狼」が姿を現す。「忍空狼」との戦いの最中、藍朓と黄純は「忍空狼」の将軍が干支忍の一人、赤雷である事を知らされる。

忍空狼との決戦(第4巻~第5巻)

忍空の里で再び自らの修行を行った風助は、そこで師の弟、聖紫から「釈迦の証」を受け継ぐ。それは、手にした者が世界で無二の使い手だと証明するもので、「忍空狼」の副将軍であるの追い求めるものでもあった。その紅は、「忍空狼」の将軍、赤雷に反旗を翻して「忍空狼」を掌握していた。その後、「忍空狼」の本拠地へやって来た風助は、「釈迦の証」を持つ者として紅の挑戦を受ける。死闘の末に風助は紅に勝利を収め、紅は再戦を誓って姿を消す。そして、赤雷は自身の過ちを悔やんで「忍空狼」の解散を宣言し、本拠地を灰にするのだった。

EDO奇譚城の障害物競走(第5巻~第6巻)

「忍空狼」との戦いを終えて自分の郷里に戻った風助は、「EDO奇譚城」で障害物競走が開催される事を知る。優勝した者には米がもらえると聞いた風助は、赤雷黄純と共に障害物競走に参加する。しかし、障害物競走とは名ばかりで、「EDO奇譚城」の中は数々の殺人兵器であふれており、参加者は次々に命を落としていった。風助は赤雷や黄純と共にこの障害物競走をクリアしていくが、最後に待ち受けていたのはかつて「忍空狼」の副将軍だっただった。紅は記憶を失い、障害物競走の主催者である氷刹によって「EDO奇譚城」に用心棒として囚われていたのである。紅は記憶を失ったまま風助に戦いを挑み、風助はかつての再戦の誓いを果たすため挑戦を受けて立つ。

忍空との出会い(第7巻~第8巻)

時代はさかのぼりMUROMACHI歴155年、この世はいつ終わるともない戦乱の時代を迎えていた。「忍空」の使い手であり修行の旅を続ける橙次は、旅の途中で川で溺れていた風助と出会う。風助に天性の才能を見出した橙次は、風助に「忍空」を学ぶように勧めるが、戦争で両親を亡くした風助は「強さ」というものに懐疑的になっていた。そんな中、風助達は黒楼という男と出会う。黒楼もまた橙次と同じく「忍空」の使い手だったが、海の魚にしか心を開かない黒楼は、橙次や風助とも馴れ合う事なく、海へと去っていく。その後、風助は橙次の住む家へと招かれるが、そこで橙次から友人と紹介されたのは、かつて風助の両親を殺した男だった。自身の友人が風助の両親の仇と知った橙次は、自分の命と引き換えにけじめをつけようとするが、そこに現われた黒楼が橙次を止める。そんな中、黒楼から「強さとは何か」を改めて説かれた風助は、忍空を学ぶ事を決意する。

最強の格闘技(第8巻~第9巻)

風助が忍空を学ぶようになって2年、世の中はさらに混迷を続けていた。風助の仲間である藍朓は、国を乗っ取ろうと画策する「夜叉連合」の存在を知る。風助と共に修行をする橙次と合流した藍朓はその事実を改めて伝えるが、その直後、多数の野犬に包囲されてしまう。実はその野犬は忍空使いの紫雨によるもので、風助達の師である麗朱からの密書を携えていた。麗朱が戦乱の世を終わらせるために弟子を一堂に集めようとしている事を知った風助達は、麗朱のもとへと急ぐ。

その途中、風助達は治外法権区域の「アウトランド」を訪れ、そこで蘭方医の草紅と出会う。草紅は「夜叉連合」の中でも選りすぐりのエリート集団、「夜叉蠍」から命を狙われていたが、ある目的のために草紅は夜叉蠍との話し合いを希望していた。話し合いの場に現れた「夜叉蠍」の隊長、壊水郎は問答無用で草紅に斬りかかるが、そこに風助達が現れて草紅を救出。こうして風助達と「夜叉蠍」の戦いが始まるのだった。

登場人物・キャラクター

風助

連載開始時12歳の少年。忍術と空手を融合した忍空の使い手。元・忍空組1番隊隊長子忍。平和となった世の中で、自分が属していた忍空組の残党が悪事を働いている事を知り、それを正すために旅に出る。必殺技は空圧拳空圧掌空子旋空手裏剣空風弾空分身空受折空舞葉疾風陣など。

橙次

忍術と空手を融合した忍空の使い手。元・忍空組6番隊隊長巳忍。忍空狼に捕らわれていたが風助と藍朓により救出され、二人と共に忍空狼の野望を阻止するべく立ち上がり旅に出る。必殺技は空蛇掌空蛇窟空蛇裂など。ところかまわず放屁をする癖がある。

黄純

忍術と空手を融合した忍空の使い手。元・忍空組7番隊隊長午忍。戦争中に自分の我侭で婚約者を亡くし、自殺未遂を繰り返していたが、藍朓と再会し、忍空狼の刺客と戦うことになる。必殺技は合わせ鏡の術空氷掌空氷骸など。

赤雷

忍術と空手を融合した忍空の使い手。元・忍空組5番隊隊長辰忍。忍空狼将軍。EDOの平和を守るために忍空狼を組織するが紅に乗っ取られてしまう。必殺技は空炎掌。

忍空狼副将軍。元・忍空組5番隊副隊長。赤雷が組織した忍空狼を乗っ取り、個人的な恨みで干支忍を抹殺しようと企てる。最終的には釈迦の証を手に入れるために風助に戦いを挑む。

ヒロユキ

橙次が飼っているペンギン。元々は藍朓が育てていたが、藍朓が忍空の修行に臨む際に風助と橙次に預けられた。ところかまわず脱糞をする癖がある。

里穂子

橙次の妹。兄である橙次を忍空狼に引き入れるための人質として追われ、隠れているところを風助とヒロユキと出会い助けられる。兄を助けるため、ふたりと一緒に旅に出た。読書好きの大人しい性格で意外と家庭的と本人は言っているが、実際はそそっかしくお転婆である。

ポチ

忍空の里を守る犬。人間の言葉を使う。大食いで風助と食べくらべをする場面もある。

麗朱

風助ら忍空組の隊長を務める干支忍の師匠。「第一次忍空戦争」を鎮めた先代干支忍最後の生き残り。忍空十二流派の全てを継承して風助たち、次代の干支忍達にその技のすべてを継承した。

聖紫

麗朱の弟。兄である麗朱が亡くなる際に釈迦の証を預かる。風助が忍空狼を倒すため忍空の里に修行に訪れた際に、自らの命を削って風助と戦い、釈迦の証を風助に託して息絶える。必殺技は空八命弾。

場所

EDO暦3年

50年前に何度目かの戦国時代に突入して長い間、戦の時代だったが忍空の活躍により物語の3年前に天下は統一され時代はEDOとなり平和を迎えていた。しかし忍空組の干支忍と忍空組の残党組織忍空狼による小規模な戦争状態になり、新たな戦国時代を迎えようとしていた。

その他キーワード

釈迦の証

数十種の忍空の術が書かれている巻物。使い方によっては世界はもとより全宇宙を滅ぼしてしまうかもしれない。忍空使い以外の人間でも使用することができる。

忍空

『忍空』に登場する必殺技忍空使いが修行の末に使えるようになる武術。忍術と空手を組み合わせたもの。十二の流派がある。 技は2種類に分かれている。 忍術の流れを汲む技を忍技。十二流派の特色である空力と自然の力を利用する技を空技と呼ぶ。

書誌情報

Ninkû :忍空 全9巻 集英社〈ジャンプ・コミックス〉 完結

第1巻 風助一陣の風

(1994年1月発行、 978-4088711065)

第2巻 忍空狼の恐怖

(1994年3月発行、 978-4088711089)

第3巻 さらば師弟の絆

(1994年5月発行、 978-4088711096)

第4巻 新たなる旅立ち

(1994年8月発行、 978-4088711102)

第5巻 干支忍5人衆集結!

(1994年11月発行、 978-4088718859)

第6巻 忍空使い!

(1995年2月発行、 978-4088718866)

第7巻 風の如く風助

(1995年4月発行、 978-4088718873)

第8巻 静動

(1995年8月発行、 978-4088718880)

第9巻 最強の格闘技

(1995年11月発行、 978-4088718897)

Ninku :忍空 全6巻 〈集英社文庫 コミック版〉 完結

第1巻

(2006年11月発行、 978-4086185325)

第2巻

(2006年11月発行、 978-4086185332)

第3巻

(2007年1月発行、 978-4086185349)

第4巻

(2007年1月発行、 978-4086185356)

第5巻

(2007年2月発行、 978-4086185363)

第6巻

(2007年2月発行、 978-4086185370)

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