Paradise Kiss

矢沢あいの『ご近所物語』の続編作品。受験勉強に追われる早坂紫が、夢に向かって精力的に活動する矢沢芸術学院の生徒達と出会い、友情や恋が芽生え、自らも夢を見つけて行く物語。

あらすじ

第1巻

名門進学高校に通う受験生の早坂紫は、櫻田実和子永瀬嵐から、自分達が手掛けるファッションブランド「パラダイス・キス」のショーモデルをしてほしいと声を掛けられる。実和子と嵐に強引に「Paradise Kissのアトリエ」へと連行される紫だったが、自分には勉強があり、遊びには付き合っていられないと拒否。すると嵐は、自分の夢を遊び呼ばわりされた事で激怒し、険悪な雰囲気のまま、紫は「Paradise Kissのアトリエ」をあとにする。その際、紫は片思いをしている徳森浩行の写真の入った生徒手帳を落としてしまう。次の日、紫の前に現われた小泉譲二は、生徒手帳を返すからと再び紫を「Paradise Kissのアトリエ」に誘う。そこで紫はあっという間に髪の毛を切られ、「パラダイス・キス」の服を身につける事となる。これまでと違う自分に変身して動揺する紫に対し、譲二は3日待つからショーモデルについて考えてほしいと、改めて願い出るのだった。(エピソード「STAGE 1」「STAGE 2」)

日曜日、紫はいつものように図書館で勉強していた。しかし、譲二達の姿やショーモデルに誘われた事で頭の中がいっぱいで、今一つ集中できない。そんな中、図書館に紫と同じく勉強をしに来た譲二が現われる。紫は譲二を誘っていっしょに昼食を食べながら、これまで母親の早坂保子に勉強ばかりを強いられてきた事、そしてそれに対する自分の本心を素直に打ち明ける。(エピソード「STAGE 3」)

紫は「パラダイス・キス」のショーモデルを引き受けるかどうか悩みつつ、また譲二達に会いたいと「Paradise Kissのアトリエ」を訪れた。するとそこでは半裸の実和子と嵐がビリヤード台で抱き合っており、紫は赤面する。気を取り直すかのように、紫は切れてしまった紅茶の茶葉を買いに出ると言い出し、実和子もそれに同行。そして紫は実和子と嵐の関係、さらに二人が徳森の幼なじみだという事実を知る。(エピソード「STAGE 4」)

紫は「パラダイス・キス」のショーモデルを引き受ける事を決意した。さっそく譲二達は紫の歓迎パーティーを開催し、紫は譲二が昔作ったドレスを着たり、山本大助が作った美味しいご飯を食べたりと楽しい時間を過ごす。そんな中、紫は誤って酒を飲んでしまい、そのまま眠ってしまう。(エピソード「STAGE 5」)

実和子、譲二と連絡先を交換した紫は、いつ電話が掛かってくるのかと期待し、落ち着かない毎日を過ごす。そんな中、紫は幼なじみの徳森や実和子、嵐の三人をサプライズで会わせる計画を立てる。相談があると徳森を呼び出した紫は、実和子が待つ待ち合わせ場所のカフェへ誘い、二人の再会を見届けたのちに「Paradise Kissのアトリエ」へと向かう。そこで譲二といい雰囲気になった紫は、今度の土曜日の午後を空けておいてほしいと言われ、大いに動揺するのだった。その後、塾で講義を受けた紫は、泣きはらした目をした実和子と再会する。(エピソード「STAGE 6」~「STAGE 9」)

待ちに待った土曜日になっても、紫のもとに譲二からの連絡はなかった。紫は恋心を弄ばれただけなのだろうと落ち込むが、あきらめきれず、譲二の携帯電話に連絡を入れる。(エピソード「STAGE 10」)

第2巻

小泉譲二早坂紫を誘ったのは、デートではなく、ファッションブランド「パラダイス・キス」のショーのための生地選びに、モデルとして同行してもらうためだった。紫と譲二は櫻田実和子永瀬嵐山本大助らと合流して生地を選ぶものの、なかなかこれというものがない。そんな中、ファッションに疎い紫は、いい柄がないのならば、生地から作ってみてはどうかと提案。非常に手間がかかる事もあり、実和子や嵐、大助は拒否するものの、譲二はそれしかないと奮起し、結局無地の布地にビーズを手作業で縫い付けて使う事となった。そんな中、紫はモデルとしてだけでなく、「パラダイス・キス」にもっとかかわりたいと願い、自分もビーズの縫い付けを手伝うと申し出る。(エピソード「STAGE 11」「STAGE 12」)

紫は放課後になると「Paradise Kissのアトリエ」に入り浸り、塾を休む事が多くなっていた。それに気づいた実和子が心配をするが、紫は正直に母親の早坂保子に話しても否定されるだけだといい、これからもうまくやると宣言。その後、譲二は紫を食事に誘い、自宅へと連れて帰る。保子には実和子が熱を出したので朝まで付き添うと嘘を伝えるが、その一方で紫が保子に逆らいきれない姿を見て、譲二は苦言を呈する。これを発端に二人は言い争いとなり、紫は涙ながらに帰宅する事になるが、このまま帰れないと実和子に助けを求める。(エピソード「STAGE 13」~「STAGE 16」)

ある日の昼すぎ、紫は「Paradise Kissのアトリエ」に大きな荷物を持ってやって来る。譲二達が事情を聞くと、紫は自分の考えをまったく聞いてくれない保子に嫌気がさし、家出をして来たと話す。そこで譲二達は、これから紫がどこで暮らしたらいいかと話し合いを開始する。(エピソード「STAGE 17」)

紫は一人暮らしの嵐の家を間借りする事になり、さっそく仕事を探す事になった。そんな中、実和子の姉、幸田実果子がデザイナーを務めるファッションブランド「Happy Berry」の販売スタッフに欠員が出たと聞き、紫は面接へと向かう。タッチの差で販売スタッフはほかの人に決まってしまったものの、実果子は「Happy Berry」の雑誌モデルが急病により撮影に参加できなくなったため、紫に代わりに出てほしいと話しを持ちかける。紫はこの話を快諾し、撮影現場へと向かう。(エピソード「STAGE 18」~「STAGE 20」)

第3巻

早坂紫は、幸田実果子がデザイナーを務めるファッションブランド「Happy Berry」の雑誌モデルとして撮影に臨んでいた。そんな中、紫は自分が幼稚園生だった頃、名門私立小学校の受験に失敗して、母親の早坂保子をがっかりさせてしまった過去を思い出す。(エピソード「STAGE 21」)

「Happy Berry」の雑誌モデルの仕事を終えた紫は、撮影時のポラロイド写真を持って「Paradise Kissのアトリエ」を訪れた。その後、小泉譲二は紫を、彼女が間借りしている永瀬嵐のアパートへと車で送り届ける。そこで紫は譲二を部屋へと誘い、二人は初めて身体の関係を持つ。一方その頃、実家で暮らす嵐のもとには徳森浩行が現われ、紫はどこにいるのかと問いただしていた。(エピソード「STAGE 22」「STAGE 23」)

紫は嵐から間借りしていたアパートを出て、譲二のマンションで暮らし始めた。だが、衣食住にまったく不自由のない生活に、このままでは堕落すると危機感を抱いた紫は、早々にアルバイト先を決めようと動き出す。そんな中、譲二は紫の左手薬指に大きな蝶がモチーフになった指輪をはめる。紫は喜ぶが、その指輪はショー用の小物であり、すぐに譲二に返却を求められる。がっかりした紫だったが、翌朝目覚めると、自分の左手薬指に小さなサイズの蝶をモチーフにした指輪がはめられている事に気づく。(エピソード「STAGE 24」「STAGE 25」)

紫は実果子から、モデル事務所社長の嶋本梢を紹介されたが、事務所に登録するためには保子の承諾が必須であった。嵐と山本大助はこれ以上逃げていても仕方がないと紫を説得し、一旦自宅へ戻って保子と話し合うよう勧める。さらに、紫は櫻田実和子を介して徳森浩行と会う事になり、嵐や大助と同様に保子と話し合う事を勧められてしまう。それでも紫は譲二との生活を捨てきれず、ほかのモデル事務所の面接を受ける事を考え始めていた。そんな中、紫が譲二のマンションへと戻ると、部屋の中には嶋本と譲二の母親、小泉雪乃がいた。嶋本が帰宅した事により雪乃と二人きりにされた紫だったが、雪乃の愚痴ばかりの性格にうんざりし、自分の意見をすべて伝えてマンションを飛び出す。雪乃との関係が悪くなったと思った紫は、譲二に会いに「Paradise Kissのアトリエ」へと向かう。紫は作業中の譲二を無理矢理呼び出し、嶋本のモデル事務所に登録しようとしている旨を話す。だが譲二はすでに嵐や実和子からその話を聞いており、大切な話にもかかわらず紫から相談されなかった事に腹を立てていた。こうして紫は譲二と険悪な雰囲気になったまま、保子の待つ自宅へと戻る。(エピソード「STAGE 26」~「STAGE 30」)

第4巻

モデル事務所社長の嶋本梢の巧みな説得もあり、早坂紫早坂保子に、モデル事務所に所属する事を許される事となった。だが、これは紫が再び自宅で生活するようになる事を意味し、小泉譲二と暮らした日々は遠くなっていく。(エピソード「STAGE 31」)

矢澤芸術学園では、譲二らが参加するファッションショーの開催が2日後に迫っていた。布地へのビーズ付けのせいでスケジュールが大幅にずれ込んだ事もあり、櫻田実和子永瀬嵐山本大助は授業中にもかかわらず、ビーズでティアラの製作に励んでいた。その現場を教師に見つかってしまい、ティアラは没収。絶体絶命のピンチを迎えたものの、譲二の機転もあり、大助の自宅の庭で育てている白いバラを青に染めて、ティアラ代わりにする計画で事なきを得る。そして迎えたショーのリハーサル。モデル事務所に所属しているとはいえ、ウォーキングの指導も受けた事のない紫の立ち振る舞いは散々なものであった。しかし譲二、実和子、嵐、大助の思いを身につけている事を自覚した紫は、本番では堂々としたウォーキングを披露し、「パラダイス・キス」は観客を大いに驚かせる。結果は準グランプリで、一行は表には現さないものの、それぞれに悔しがるのだった。そんな中、譲二の携帯電話に、ロンドン留学から一時帰国している麻生香より連絡が入る。(エピソード「STAGE 32」~「STAGE 38」)

第5巻

小泉譲二麻生香と会い、ファッションの事や早坂紫の事を語り合っていた。譲二は別れ際に香からロンドンに来ないかと誘われたものの、答えを濁すのだった。一方、矢澤芸術学園のファッションショーで、準グランプリを獲得した譲二らのドレスの授賞式が行われる事になる。櫻田実和子永瀬嵐山本大助は、没収された制作途中のティアラを完成させようと、再び作業に没頭する。(エピソード「STAGE 39」)

紫と譲二は何度か別れの危機に遭いながらも、なかよく交際を続けていた。そんな中、譲二のマンションで紫が過ごしていると、突然香が訪問して来る。思わず譲二の浮気を疑って取り乱す紫に対し、香は男女の関係ではないと弁解。しかし紫は、譲二がドアを開けた香の顔を見た時、一瞬切なそうな表情を見せた事が気になってしまう。その日は奇しくもクリスマスだったため、三人で食事のテーブルを囲む事となった。そのうち、会話は譲二はヘアメイクアーティストを目指しており、それに対して彼の才能を惜しむ香はデザイナーを続けるよう勧めるという内容となっていく。紫は香の存在、デザイナーをやめる事実、そして何も知らない実和子達の事を気にかけながらも、譲二に対しては何も言わずにマンションをあとにする。その後、何となくギクシャクした関係が続く中、譲二は紫に対し、12月31日に会おうと誘う。そして紫に着物の着付けをした譲二は、初日の出を眺めながら、「卒業後はパリに行ってオートクチュールの勉強をする」と告げる。一方の紫は、このまま別れる事になるであろう未来を受け入れるのだった。そして高校卒業後、紫はモデルとして本格的に活動をスタートし、譲二は宣言通りパリへ行き、実和子は幸田実果子のもとで働くなど、ファッションブランド「パラダイス・キス」にかかわった者達はそれぞれ別々の道へと進む。そんな中、譲二がパリへと旅立ったその日、彼から紫のもとに小包が届く。(エピソード「STAGE 40」~「STAGE 48」)

登場人物・キャラクター

早坂 紫

『Paradise Kiss』の主人公で私立清栄学園の高等部三年生。両親と弟の4人家族で父親は単身赴任中。受験勉強に追い立てられカリカリする毎日の中、矢澤芸術学園・服飾科の生徒たちにモデルにと勧誘されて、思わぬ転機を迎える。ファッション・デザインを担当する小泉譲二通称ジョージとそのサポート役である櫻田美和子、長瀬嵐、イザベラ、彼らの学園祭で発表するドレスへの情熱や誇り、愛情などを見ているうちに徐々に感化されて行く。 それまではクラスメイトの徳森浩行に片思いをしていたが、ジョージの捉え所のない魅力に引き込まれて人生初の恋人関係に。身長170㎝にして手足が日本人離れして長く、漆黒の長髪の美少女。本人にそうした自覚はなく、ジョージたちに見出されて彼らのブランドとも言えるパラダイス・キスのファッションを纏う事で、その魅力を開花させて行く。 気が強い割に他人に依存しがちで、少々ヒステリック。母親似のそんな自分に自己嫌悪したりもする。

小泉 譲二

矢澤芸術学院服飾科三年生で服飾デザイナーを目指す。学園祭のファッションショーで発表するドレスのモデルにと主人公の早坂紫を誘う。彼女が自分のデザインに相応しいと思うだけでなく、女性として一目惚れしていた。天才型で独特の世界観と美意識を持ち、言動が現実離れしていて「自分はバイ・セクシャル」などと吹聴して喜ぶような青年。 友人達とパラダイス・キスと言う服飾工房兼アトリエを構え、洋服を製作して服飾店に売り出す計画を実行中でもある。大会社の社長の息子ではあるが認知はされておらず、母親から「生むんじゃなかった」などと言われて育ったためか、母親のような他人に依存する女が嫌い。卒業後は本場パリのオートクチュール(完全オーダーメイドの高級衣裳店、その組合)のメゾン(オートクチュールを扱う店)で修行する事に。

櫻田 実和子

矢澤芸術学院服飾科三年生で服飾デザイナーを目指す。パラダイス・キスと言う服飾工房兼アトリエのメンバーの1人。学園祭のファッションショーのモデルにと勧誘された主人公早坂紫と一早く打ち解け、大の仲良しに。両親が海外での仕事で不在のため、高校一年の頃から、姉であり前作『ご近所物語』の主人公幸田実果子夫婦宅に居候中。 だが、恋人の永瀬嵐とも半同棲状態。また、紫の同級生である徳森浩行とは幼馴染みで嵐との三角関係の末、音信不通になっていた。背の小さいキュートな女の子。天然ボケで周囲にしょっちゅう突っ込まれているが、恋人の嵐には健気に尽くすタイプでもある。精神的に不安定になると腹痛を起こしてしまい、子供の頃、サンタクロース(実は幼馴染みの2人)にもらった金平糖を魔法の薬としていつも持ち歩いている。 ファッションブランド「Happy Berry」を立ち上げた、偉大な姉の真似でしかない自分のデザインにコンプレックスを持っている。

永瀬 嵐

矢澤芸術学院服飾科三年生であり、前作『ご近所物語』の神崎リサの子供で櫻田美和子や徳森浩行と幼馴染み。パラダイス・キスと言う服飾工房兼アトリエのメンバーの1人。美和子と当然のように体の関係を持つ恋人同士だが、身を引いた形である浩行と美和子が少しでも接触すると嫉妬心が抑えられない。 精神的に不安定になると腹痛を起こす美和子を支えて行けるのか、本当に彼女は自分を愛しているのか自信がない上に、美和子の気持ちを信じきれない部分がある。パンクロッカー風の服装が特徴で、父親の影響を受けてバンドマン。ピュアな熱血漢である。

徳森 浩行

私立清栄学園高校三年生であり、主人公早坂紫のクラスメイト。矢澤芸術学園に通う櫻田美和子や永瀬嵐と幼馴染みだったが、美和子が嵐を選んだ事で接触を断っていた。密かに紫の事が好きで何かと彼女を気にかけていたが、ジョージと付き合う事になった紫は気付かずじまい。 前作『ご近所物語』の徳森浩昭の子供で、父親に似て大人びて理性的。大学進学で医学部を希望したのは、根底に美和子の症状を解明・治療したいと言う思いがあったから。

山本 大助

矢澤芸術学院服飾科三年生であり、服飾パタンナーを目指している。ジョージと小学生の頃からの幼馴染みで、ジョージは、イザベラが自分の生まれながらの性別に違和感を持っていた事を初めて認めてくれた人物だった。それがきっかけでイザベラは、自分の気持ちに素直に従い、女性として振る舞うようになった。 パラダイス・キスと言う服飾工房兼アトリエのメンバーの1人で、食事を用意したり意見の仲裁を買って出たり、とみんなの母親的な役割。母親役とは言え、美和子と一緒になってボケをかましたりも。女装と言うだけでは片付けられないような奇抜な服装と化粧が特徴。

早坂 保子

主人公早坂紫の母親。気の弱い夫は1人地方に出張中。紫が幼稚園の頃から熱心な教育ママで、紫は母親の期待に応えられない事に辛さを感じていた。有名進学校私立清栄学園の中等部で紫がなかなか成績をあげられない事が、泰子のヒステリーに拍車をかけた。高等部に進学すると同時期に紫の弟の卓が代わりに秀才振りを発揮してからは、そちらにかまけきり。 矢澤芸術学園の生徒らと関わり、大学受験を捨てモデルになると言い出した紫に爆発した保子は、ビンタまで喰らわせた。だが、紫がモデルとして成功し始めると、その活躍を誰彼構わず自慢。やり方はともあれ、娘の事が可愛くない訳ではなかった。

二階堂 譲一

小泉譲二の父親で大会社の社長。妻子持ちでありながら、モデルだったジョージの母小泉雪乃との間に子供をもうける。認知はしていないが、高級マンションにジョージと雪乃それぞれに部屋を与え、ジョージが矢澤芸術学園に通うための費用を出し、望むもの全ては買い与えている。 また。矢澤芸術学園に援助金を出してもいる。紳士然とした風貌だが、恋愛遍歴が多く少々変わり者なのは、さすがジョージの父親である。ジョージがパリへの留学を決めるために、彼のクラスメイトだった麻生香の取りなしを聞き入れ、その間1人になる母親の生活を保障し、自分の死後も母子が生活に困らないよう弁護士に取り計らう。

小泉 雪乃

小泉譲二の母親で20年前はモデル。金持ちだが妻子持ちの二階堂譲一と成り行きで出来てしまった事や、ジョージを生んだ事、20年と言う歳月を無駄にした事を、延々と後悔し愚痴をこぼしている。その事が、二階堂やジョージや友人の嶋本梢をうんざりさせている事を自覚出来ていない。 それでも、真面目で真剣に息子の事を考えている紫の事を大事にして欲しいと思っている。美人で若いが、多少、寄る年並には勝てていない。

幸田 実果子

前作『ご近所物語』の主人公で、櫻田美和子の実の姉。ファッションブランド「Happy Berry」の産みの親でデザイン事務所を構える。モデルになるのを反対され家を飛び出した紫に、美和子の仲介でファッション雑誌のモデルを紹介する。また更に、実果子の友人でモデル事務所を立ち上げたばかりの嶋本梢に紫を引き合わせた。 30代だが高校生の美和子そっくりのキュートな女性。いつまでも初心を忘れたくなくて、仕事で成功した今でも矢澤芸術学園の学園祭に顔を出す。

麻生 香

矢澤芸術学園の生徒でジョージのクラスメイト。また、1年前の学園祭グランプリ受賞者。そのため、ロンドンの姉妹校に留学中だったが、矢澤芸術学園の学園祭に合わせて帰国していた。そこでジョージの作ったドレスを見て、日本より海外の方が合っていると思い、ジョージにロンドン留学を勧める。 ジョージには恋愛感情と言うより仲間意識、もしくはライバル視をしている。さばさばした性格で、言うべき意見をしっかり持っている。ジョージも自分の身の振り方の相談を、恋人である紫にではなく香にしている。

嶋本 梢

矢澤芸術学園の卒業生で元モデル。モデル事務所を立ち上げたばかりで、友達である幸田実果子に紹介された紫を、トップモデルに育てると豪語している。また、ジョージの母親小泉雪乃とも学生時代からの友達で、愚痴を聞いたり意見したりと未だに付き合いがある。紫が「自分よりも美しい」と評するほど美人。 ハキハキとものを言う姉御肌。

集団・組織

矢澤芸術学園

服飾デザイン科、インテリアデザイン科、ビジュアルデザイン科、工芸デザイン科の4つのコースに分かれていて、午前中に一般科目、午後に専門コースの授業を受ける。校長先生である矢澤愛の自由奔放さから、その校風も個性を大事にしつつ技術を養う事を主旨としている。ただし、進学校の私立清栄学園の学生からは「バカばっかりの集まり」と見られている。

私立清栄学園

小中高一貫制の進学校で、主人公の早坂紫が中等部から通った学校。学校のランクで人間のランクを決めるような者ばかりが通う学校、と紫に評されている。

場所

Paradise Kissのアトリエ

表通りから迷路のような細い路地を入った先の地下室にあるアトリエ。甘い匂いが立ち籠め、ショッキングピンク色の壁とヒステリックな音楽が掻き鳴らされている。古いカウンターとビリヤード台と、大きなミシンが3台置いてあるその隠れ家のような場所で、ジョージたちは彼らのブランド「Paradise Kiss」の服を作っていた。

その他キーワード

パラダイス・キス

矢澤芸術学園に通う小泉譲二、櫻田実和子、永瀬嵐、山本大助の四人が手掛けるファッションブランド。略称は「パラキス」。元は学校の課題のファッションショーを開催するために組んだメンバーだったが、ショー用の服だけでは飽き足らず、放課後は「Paradise Kissのアトリエ」にてさまざまな服を作るようになった。 デザイナーは譲二、パタンナーは大助が務め、実和子と嵐が縫製をする流れになっている。

アニメ

Paradise Kiss

進学校である私立清栄学園に通う高校三年生の少女・早坂紫は、受験勉強に捧げられる単調な日々に迷いと疑問を感じていた。そんなある日、紫は塾へと向かう街中で永瀬嵐に声をかけられ、彼が通う矢澤芸術学院の学園祭... 関連ページ:Paradise Kiss

書誌情報

Paradise kiss 全5巻 祥伝社〈Feelコミックス〉 完結

第1巻

(2000年4月発行、 978-4396762193)

第2巻

(2001年1月発行、 978-4396762407)

第3巻

(2001年11月発行、 978-4396762599)

第4巻

(2002年7月発行、 978-4396762766)

第5巻

(2003年8月発行、 978-4396763084)

Paradise Kiss 全4巻 〈集英社文庫 コミック版〉 完結

第1巻

(2014年1月発行、 978-4086194716)

第2巻

(2014年1月発行、 978-4086194723)

第3巻

(2014年2月発行、 978-4086194730)

第4巻

(2014年2月発行、 978-4086194747)

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