繕い裁つ人

繕い裁つ人

祖母の跡を継いでオーダーメイドの洋裁店を営む南市江が、仕立てを通して様々な人生に関わっていく姿を描いた作品。

正式名称
繕い裁つ人
ふりがな
つくろいたつひと
作者
ジャンル
服飾・ファッション
関連商品
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概要・あらすじ

南市江は祖母・南志乃から引き継いだ南洋裁店でオーダーメイドの服を作っている。祖母譲りの腕を持つ彼女の服は人気が高く、丸福百貨店のバイヤー、藤井はブランド化を持ちかけるが、彼女は頑として断り続け、幼馴染のの店のみにしか卸さない。そんな中、評判を聞いて、市江の元には様々な客や、デザイナー志望の翔、同じ仕立て屋の橋本正雄など様々な人が訪れる。

藤井は彼女の腕に惚れ込み足しげく通ううちに、お互い少しずつ意識し始める。やがて藤井にパリ支店への異動の話が持ち上がる。

登場人物・キャラクター

南 市江 (みなみ いちえ)

髪を後ろでまとめた女性。祖母・南志乃の跡を継いで一人で南洋裁店を営み、オーダーメイドの服を作っている。「着る人の顔が見えない服は作らない」という信念があり、祖母の代からの付き合いである 牧の店以外には卸さない。祖母譲りの確かな仕立ての技術を持ち、店では即日完売となり遠方からのオーダーも増えている。 店を守り仕事を続けることを第一に考えているため、結婚や恋愛は二の次で、頑固な面がある。丸福百貨店の藤井から何度もブランド化を持ち掛けられているが、断り続けている。

藤井 (ふじい)

丸福百貨店の企画部に勤務する男性。南市江にブランド化を持ちかけるなど足しげく通う。始めは市江から冷たくあしらわれていたが、通いつめるうちに彼女の母南広江と食卓を囲んだり、家出した妹の藤井志伸を預かってもらったりと仕事を超えた付き合いがはじまり、損得抜きで市江の仕事を助ける時もある。 自宅の部屋に彼女の作った服を飾る程、市江の腕に惚れ込んでいるが、次第に彼女自身に対しても好意を持つようになる。

(まき)

ロングヘアーの女性。南市江が唯一自分の作った服を卸す店を営んでいる。市江とは幼馴染でもあり、彼女にとっては姉のような存在。5歳年下の庄司と付き合っている。

橋本 正雄 (はしもと まさお)

眼鏡をかけた老年の男性。登場時は64歳。テーラー橋本を営み、丸福百貨店にリフォームコーナーを開いている。売上減少に伴いリフォームコーナーは閉鎖されるが、藤井の尽力により洋裁教室を開くことになる。南市江の祖母・南志乃とはかつて同じ専門学校の講師仲間だった。

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