Petshop of Horrors

Petshop of Horrors

世にも珍しい不思議な動物を扱うペットショップ「D伯爵のペットショップ」を舞台に繰り広げられるファンタジー漫画。「アップルミステリー」に1995年から連載されていたが、「アップルミステリー」休刊後は「ホラーM」に掲載を移し、1998年まで連載された。

正式名称
Petshop of Horrors
ふりがな
ぺっとしょっぷ おぶ ほらーず
作者
ジャンル
ファンタジー
関連商品
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あらすじ

アメリカにある中華街で、奇妙なペットばかりを扱って一部で有名なペットショップを営む男性、Dのもとには、さまざまな事情を抱えた客がやって来る。Dはその客が望む動物を販売するが、Dが扱っているのは珍しいと同時に危険性がある動物ばかり。そのため、Dは動物を購入する客に、その動物を飼ううえで欠かすことのできない「約束事」を教えたのちに動物を引き渡している。しかし、その「約束事」を破ってしまった飼い主は例外なく不幸になり、最悪の場合は死を迎えることとなる。

メディアミックス

TVアニメ

1999年3月1日から3月25日にかけて、TBS系「ワンダフル」内のアニメ枠および毎日放送の「アニメシャワー」内にて、本作『Petshop of Horrors』のTVアニメ版が放送された。監督は平田敏夫、キャラクターデザインおよび総作画監督は阿部恒、音楽は山口仁が担当している。また、主なキャストはD役を関俊彦、レオン・オルコット役を小野坂昌也がそれぞれ務めている。

登場人物・キャラクター

D (でぃー)

中国人の男性。通称「D伯爵」。アメリカの中華街でペットショップ「D伯爵のペットショップ」を営む。1人で店を切り盛りしているが、自身は店主ではなく「店番」と名乗っている。柔らかい物腰で笑顔を絶やさず接客する姿勢はつかみどころがなく、「気味が悪い」と言われることもある。珍しい動物の知識を豊富に持つうえに、動物の言葉を理解し、意思疎通をする能力を持っている。 好きなものは甘い物。

Dの父 (でぃーのちち)

Dの父親。Dの前に「D伯爵」と呼ばれていた人物。学生時代はニューヨーク州立大学の医学部に所属し、遺伝子工学の研究をしていた。のちにバイオテクノロジーの分野で次々と画期的な研究の成果を上げ、天才の名を欲しいままにする。しかし、それらの研究は師事していた老教授の名で論文が発表されたため、自身は学会の表舞台に立つことはなかった。 口癖は「すぐに自分たちの知識の中に世界を押し込めようとする」。

ニューアル

Dの妹。見た目はDとそっくりの美女ながら、精神年齢が低く、難しい言葉などは理解できない。Dに必要とされたいという気持ちが非常に強く、「Dに必要とされること」「自分が誰かの一番になる」という2点にしか、自分の存在意義を見出していない。

レオン・オルコット (れおんおるこっと)

ロサンゼルス市警の男性刑事。怒りっぽく頭に血が上りやすい性格だが、正義感は強い。未解決殺人事件の謎を追っており、Dがそのカギを握っているのではないかと、目をつけて執拗に追いかけまわしている。いつかDを逮捕することを目標に、「D伯爵のペットショップ」に足しげく通っていたが、Dと顔を合わせている内に仲良くなってしまう。

クリストファー・オルコット (くりすとふぁーおるこっと)

レオン・オルコットの年の離れた弟。高齢出産をした母親の命と引き換えに、自分が生まれたことを幼少期に知ってしまい、ショックを受けて口がきけなくなっている。その代わり、Dと同じく動物の言葉が分かる能力を持っており、動物と意思の疎通を図ることができる。

サマンサ

クリストファー・オルコットの従妹。幼いクリストファーに対し、「あんたのせいで母親が死んだ」と告げた人物。のちに言い過ぎだったと後悔しており、謝りたいと考えている。

ジル

ロサンゼルス市警の女性刑事。身長は168cm、体重は53kg。レオン・オルコットの2年先輩にあたる人物で、冷静沈着で論理的な推理と捜査をモットーとしている。Dに対しては好意的に接しているが、ミーハー気質がある。

アンジェリーク

由緒正しい家柄で生まれ育った女性。経営者である父親から、会社のために望まない結婚話を持ち掛けられており、家庭での鬱憤がたまっている。「D伯爵のペットショップ」の噂を聞きつけて訪れ、世界でも数羽しか確認されていない極楽鳥のピーちゃんを購入する。

ピーちゃん

世界に数羽しかいないという極楽鳥。南の海に浮かぶ孤島で唯一生息している。性別はオス。「D伯爵のペットショップ」で売られており、アンジェリークの手に渡った。姿は人間のようだが、背中に大きな羽が生えており、飛ぶことが可能。姿が美しいだけではなく、夜になると歌う習性があり、その歌声は天下一品。

ロビン・ヘンドリックス (ろびんへんどりっくす)

かつて映画「スペース・ウォーズ3」に子役として出演した男性俳優。当時はその美麗なルックスを売りに活躍したが、ある期間から役に恵まれず、また自身の演技力の壁にもぶつかってスランプに陥った。現在もスランプからは抜け出せておらず、テレビにもほとんど露出していない。「D伯爵のペットショップ」の上客で、トカゲのメドゥサを購入する。

メドゥサ

バジリスクの亜種のメストカゲで、希少なアルビノ。「D伯爵のペットショップ」で売られており、ロビン・ヘンドリックの手に渡った。目にはマスクをつけられているが、それはその目を見た者を一瞬にして石にしてしまうという伝説があるため。過去には暗殺用の兵器として飼われていた、という記述も残されている。

アリス・ヘイワード (ありすへいわーど)

既に死亡している女性。幼少期から両親に甘やかされ、どんな悪さをしても叱られずに育った。その結果、家庭や社会からも脱落してアウトローとなり、ドラッグに溺れることとなった。療養中に両親にドラッグをせがみ、そのドラッグを使用したせいで死亡している。その葬儀は参列者の少ない寂しいものだった。

エドワード

カレン・シュナイダーの叔父。かつてカレンの父親が持つ会社の研究所に勤めていた。両親を強盗放火殺人事件で失ったカレンの唯一の肉親で、目の見えなくなったカレンの面倒を見ていた。また、カレンを元気づけるために、ペットを飼うということを提案。カレンとともに「D伯爵のペットショップ」を訪れている。

カレン・シュナイダー (かれんしゅないだー)

強盗放火殺人事件により両親を失い、自身もその事件で失明をしてしまった女性。父親の持つ研究室の特許という莫大な遺産を受け継いでいる。そのため、世間では大金を摑みながらも悲劇的な出来事に苛まれたヒロインとして、「盲目のシンデレラ」といわれている。叔父のエドワードとともに「D伯爵のペットショップ」を訪れ、ドーベルマンのドライツェンを購入している。

ドライツェン

「D伯爵のペットショップ」で飼われていたオスのドーベルマン。もともとは軍で飼われていたが、軍備縮小の影響を受けて祖国から追い払われており、肉親もいない。のちにカレン・シュナイダーの手に渡っている。以降は盲目のカレンの手足代わりとなるだけでなく、ボディーガードとして常にそばで警護している。

ウイリアム・フォスター (ういりあむふぉすたー)

スリ常習犯の22歳の男性。他にも窃盗や詐欺などの罪を重ねている。普通に働くことが向いていないと考えており、犯罪や賭け事で生計を立てている。しかし、基本的に持ち金は少なく、住む場所はもちろん食べるものにも困る貧相な暮らしを続けている。Dから直々に声をかけられ、猫のレディの飼い主となっている。

レディ

「D伯爵のペットショップ」で飼われていたメス猫。生まれてすぐに捨てられ、両親の存在を知らない。のちにDが直々に声をかけたウイリアム・フォスターの手に渡っている。ウイリアムを本当の父親のように慕っている。また、幸運を呼び込む力を持っている。

エヴァンジェリン・ブルー (えゔぁんじぇりんぶるー)

14歳でデビューして以来、グラミー賞の常連となっている女性歌手。幼い頃から周りからちやほやされ、自分の欲しい物や人を思いのままに手に入れていた。唯一、マネージャーのイアソン・グレイのみが、長らく自分のものにできずにいた。最終的にはイアソンを夫にすることに成功。しかし、その後、船の上で行われた結婚式で何故か身投げし、死体として発見された。

イアソン・グレイ (いあそんぐれい)

エヴァンジェリン・ブルーのマネージャーを務める男性。当時は付き合っている恋人がいたが、自分の未来と会社のために恋人を捨て、エヴァンジェリンと結婚した。しかし、実際は以前の恋人だけを恋い慕っており、エヴァンジェリンのことを本気で好きなわけではない。

マーガレット

四姉妹の末っ子の少女。上の姉たちに対するコンプレックスがあり、可愛くて従順で自分の言いなりになる妹が欲しいと考えている。その思いを飼い犬にぶつけ、八つ当たりをする毎日を過ごしていた。偶然Dと出会ったことをきっかけに「D伯爵のペットショップ」へ足を運び、デイジーを引き取る。

デイジー

「D伯爵のペットショップ」に保護されていた少女。東欧の戦火い巻き込まれて両親を失った不幸な過去を持つ。家系の血筋はいいが、悲惨な体験をしたことが原因で、心の病を患っている。マーガレットの家に引き取られた当初は、食事の仕方も解らず手づかみで貪るほどだったが、生活をしていくうちにマナーや所作を覚え、どんどん家庭に馴染んでいく。

(うぉん)

本場香港で料理の腕を磨いた料理人の男性。世界各地の中華街を渡り歩いて料理の修行を続けており、現在はDがいる中華街の飲食店の厨房で働いている。料理人としての腕は超一流で、その料理はDが「芸術」とうなるほど。

ローズマリー・ヘンデル (ろーずまりーへんでる)

車いす生活をしている老婆。脳梗塞で倒れて以来、家族の顔すら認知できなくなってしまっている。しかし、Dと出会ってからはその症状が改善され、家族の顔の判別はもちろん、日常会話もできるレベルにまで回復している。趣味はテディベアを集めることで、何体ものテディベアを所有している。

ジョーディ・マクダウエル (じょーでぃまくだうえる)

システムエンジニアを務める23歳の男性。メロウの恋人。異常な潔癖症で、家は家主である自分の指紋すら残さないほど、ピカピカに磨き上げられている。また、熱帯魚が好きで、家の部屋を熱帯魚専用スペースにしており、さながら水族館の様相を呈している。性格は内向的で、趣味はコンピューター。

メロウ

ジョーディ・マクダウエルの恋人の女性。週末になるとナイトクラブで派手に遊びまわっている。きらびやかな外見に加えて人当たりが良く社交的な性格で、1人で飲みに行くことも多く、よく他の男性からアプローチをかけられている。だが、それらの誘いはすべて断っている。

ベティ・クローバー (べてぃくろーばー)

アルバイトでスタントマンをしている女性。実家が牧場で競走馬を飼っているので、馬の扱いはお手の物。将来の夢は実家の牧場で飼っているサザンディースに乗って、自分が競馬の騎手として活躍すること。

サザンディース

ベティ・クローバーの実家の牧場で飼われている競走馬。飼い主のベティは、将来サザンディースに種付けする費用として、すでに3万ドルの大金を借金している。その借金を返すためにも、レースでの勝利が期待されている。生まれつき耳が不自由で、神経質になりすぎるところがあり、なかなか実力が発揮できずに伸び悩んでいるが、Dからは「いい馬」と評されている。

ノーマ・ラングレイ (のーまらんぐれい)

FBIの捜査官を務める女性。見た目は美人で、捜査官としての腕も立つエリートだが、非科学的なことを一切信じようとしない現実主義者。捜査方法も、確かな根拠のある理論に基づいて行うことをポリシーとしている。そのため、体力と勘に頼るような刑事を見下している。

ロジャー・T・スタンフォード (ろじゃーてぃーすたんふぉーど)

民主党から最年少で初当選した下院議員。ルックスも良く、代々著名な政治家を輩出している家系で、一時期は「ケネディの再来」ともてはやされていた。しかし、最近は不真面目な性格が露呈しており、次の選挙は苦戦を強いられると噂されている。

ケリー・ビンセント (けりーびんせんと)

ロジャー・T・スタンフォードの秘書を務める男性。ロジャーと異なって真面目な性格。次の選挙で苦戦を強いられるであろうロジャーのために、さまざまな情報を集めている。最近、大統領の座までのし上がったロジャーの祖父が残した日記に、「麒麟を買ってからトントン拍子で副大統領の座までついた」と記されていたことを知って、「D伯爵のペットショップ」に足を運び、麒麟を購入しようと考えている。

ナンシー・グレイスン (なんしーぐれいすん)

ロジャー・T・スタンフォードの婚約者の女性。もともとはロジャーの秘書を務めるケリー・ビンセントの恋人だったが、ロジャーの男らしいところに惹かれて乗り換えた。最近は「小さくても幸せな家庭」に憧れており、大統領夫人になれなくてもいいから、ケリーともう一度やり直したいと考えている。

パンドラ

フィメール共和国領事館で飼われていたメス猫。ずっと領事館内の裕福な環境にいたが、自由に憧れて家出した。その後はDのもとで保護されており、一通りの遊びをした後に庶民の暮らしを見たいと考えている。

ジャンヌ・ラクロワ (じゃんぬらくろわ)

フランスNo.1のエトワールと評される女性。「10年に1人の天才」といわれている。しかし、実際はお菓子を一切禁止し、友人と遊ぶこともなく、我慢に我慢を重ねた結果、この地位を手に入れた苦労人。ソリストのニコラと恋人関係となっている。十八番は「瀕死の白鳥」。

ニコラ

花形ソリストを務める男性。ジャンヌ・ラクロワをエトワールとして見出した人物。ジャンヌから1人の男性として愛され、いつしか自分もジャンヌに惹かれ、公私ともに良きパートナーとなっている。しかし最近は、粗削りだがダイヤモンドの原石のような素質を持つ、踊り子のドミニクに対して心が揺れている。

シェサーレ・エルネスト・カルベス (しぇさーれえるねすとかるべす)

ペルーの反政府極祖左過激集団「ケツァルコアトル」に所属している男性。六人兄弟の末っ子で、幼い頃はかなりの甘えん坊だったが、学校の成績は優秀だった。現在もその性質は変わっておらず、テロリストグループに属しているのが不思議なほど物腰の柔らかい人物。しかし、ペルーの政治を立て直すという信念は強く、最終的には自分の理想国家を作りたいと考えている。

紅竜 (ほんろん)

「D伯爵のペットショップ」で飼われていた三つ首のドラゴン。それぞれの首が異なる性格を持ち、まとめ役の朱香、凶暴な性格の華南、子供の心を持つ潤麗と、いう3つの性格がある。非常に危険な生物であり、Dからも「本気で暴れたら、この街の1つや2つ木っ端みじん」と言われているほど。

キャサリン

音楽一家に生まれた少女。母親からピアノを習っており、将来を嘱望されるピアニスト候補。しかし、音楽センスは他の家族に比べると劣っている。最近、家で飼っている犬が出産した子犬のブランカの元気がないことを気にしており、何とかしてあげようと「D伯爵のペットショップ」を訪れる。

ブランカ

キャサリンが飼っている犬が産んだオスの子犬。先天的に虚弱体質のアルビノで、生まれた時点で他の子犬よりも身体が小さかった。実は未来を予知する能力があり、キャサリンの才能がピアノではなく、スポーツにあることを唯一知っている存在。

ハリー・シールズ (はりーしーるず)

犯罪者として追われている男性。学生時代はレオン・オルコットと友人関係にあった。小さい頃はよく一緒に遊んでいたが、転校して離れ離れになっている。成人後は強盗殺人犯として刑事となったレオンと再会した。激しいカーチェイスを繰り広げた後に袋小路に追い込まれ、レオンの相棒刑事を射殺。そしてレオンの目の前で、自らの頭部を撃ち抜いて自殺している。

ナッシュ・マッキンレー (なっしゅまっきんれー)

プロボクサーの男性。レオン・オルコットとは高校が同じで交流があった。学生ボクシングの元チャンピオンで、ウェルター級でオリンピックにも出場している。しかし、プロに転向してからは4回戦止まりで、減量苦に悩まされている。最近は敗戦も多く、引退も視野に入れている。

コル・スコルピオの少年 (こるすこるぴおのしょうねん)

14歳の少年。孤児を集めて殺人のスペシャリストに育て上げる機関「コル・スコルピオ」に所属する。8歳で初めて殺人をしてから6年間、多くの人間の命を無慈悲に奪っていった。幼少期からマインドコントロールされ、殺人マシーンとして育て上げられていた。そのため、普通の人間が持つ感情を持っていない。

エメラーダ

少し太めの体型をした少女。通称「エーメ」。最近、ボーイフレンドのジャンとダンスパーティに行くことを断られており、ジャンとダンスパーティに行くにふさわしい女性になるためにダイエットを決意している。しかし、遺伝的に太りやすい体質なので、これまで行ってきたすべてのダイエットは失敗し続けている。

シド

漁師を務める老人。若い頃に人魚を網にかけたことがあったが、その時に助けを求めるような表情をしていたことを理由に逃がしている。しかし、その後の漁で嵐に見舞われて自分以外のメンバーを失い、それを人魚による呪いのせいだと思っている。それ以降、漁に出ては人魚を探しており、自分の手で殺そうとしている。

ジャスミン

中流家庭で生まれた少女。最近は家族間の仲がどんどん悪くなっていることを気にかけており、再び仲のいい家族に戻したいと考えている。「D伯爵のペットショップ」に家族とともに訪れ、天を購入する。

(てん)

「D伯爵のペットショップ」で飼われていたオス狐。化ける能力があり、見る人によって違う動物に変化することが可能。また、人の気持ちを汲むことにも長けており、その人が望む理想のペットになることを得意としている。

エキュドナ・ヒューリー (えきゅどなひゅーりー)

恋愛小説を執筆している小説家の女性。その小説は特に女性からの支持が高く、ストーリーもすべての女性が憧れるような、華やかなものが多い。エキュドナ・ヒューリー自身も恋多き人物で、これまでに俳優・スポーツ選手・弁護士・宇宙飛行士など、さまざまな上流男性との恋愛を経験している。現在はビバリーヒルズで優雅な暮らしをしている。

王 國文 (わん くおうえん)

チャイニーズマフィアの首領を務める男性。過去にDの父と交流があり、Dの父親を女性と見間違えてしつこく口説いていたことがあった。その後、Dの父親から一頭の虎を譲り受けてからは、トントン拍子に現在の地位まで上り詰めている。

劉 大偉 (らうたーうえい)

チャイニーズマフィアの首領である王國文の、後継者と目される男性。若手No.1の武闘派で、王の孫娘とも結婚しており、その地位を盤石なものとしている。昔は身内からも恐れられるほどの残忍な殺し屋で、現在もその凶暴な性格は変わっていない。

小花 (しゃおふぁ)

劉大偉に仕える少女。5年前にビザが切れて路頭に迷っていた際、劉に母親とともに引き取られ、仕事を与えられた。そのため劉には深く感謝しており、恋心も抱いている。しかし、基本的に劉からは邪険に扱われており、報われない日々を過ごしている。お菓子作りが得意。

サンドラ

ジュリアの母親。ジュリアのことをとにかく甘やかして育てており、夫とは現在教育方針の違いにより別居している。自身は平凡で地味な外見をしているが、それが原因で過去に母親から暴力を振われていたことがあり、トラウマとなっている。

ジュリア

サンドラの中学1年生の娘。平凡で地味なサンドラとは対照的に、綺麗で艶やかな外見の持ち主。サンドラからは、悪戯をしてもわがままを言っても、まったく叱られずに育てられている。

ソニア

レオン・オルコットに恨みを抱いている女性。かつてレオンに恋人のラルを殺されており、レオンにはいつか、自分と同じような思いをさせたいと考えてる。そのため、レオンの弟であるクリストファー・オルコットの誘拐を企てている。

モニカ

Dをテレビで見て好意を寄せるようになった16歳の少女。以前から夢でDの姿を見ており、Dのことを運命の相手と信じて疑っていない。そのため、テレビでDを見かけた後は、居場所を突き止め、はるばる飛行機を使ってDに会いに来ていた。鳳凰の翠凰がついている。

翠凰 (すいおう)

ついた者の望みを叶えるという力がある鳳凰。もともとDの先々々々代に飼われていたが、当時の王女にプレゼントされた。その際に王女がD伯爵の心が欲しいと願ったため、以後は王女の魂とともに転生を繰り返している。現在は王女の魂の転生先であるモニカについている。

ハウエル

FBI捜査官を務める男性。大学時代はニューヨーク州立大学の医学部に所属し、その時にDの父と出会っている。その際、彼のバイオテクノロジーにおける才能を目の当たりにしていた。現在はその息子であるDを執拗に追っている。

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