概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
沢 羅貫 (さわ らかん)
とある高校に通う2年生の男子。物心つく前に、母親と共に大富豪の老人・沢頼継に引き取られ、現在は頼継からすべての資産を相続して一人暮らしをしている。心優しい性格で、自分のために誰かが危険な目に遭うことを嫌悪している。柔らかな物腰と美しい容貌から、男女問わず人気が高い。しかし、沢羅貫自身のことで手一杯なことから必要以上に他者を近づけることを避けており、恋人はもちろん親しい友人もいない。庭に咲いている自分の育てた植物が、近所で自生したり栽培されたりしている草花の数倍ものスピードで成長することを不思議に思っている。ある日、異世界から飛ばされてきたという千鋃千艸や重華成重と出会い、共同生活を始めることになる。そんな中、彼らの住む世界が危機に瀕していることを知ると、その危機を救うために異世界に行く決意を固める。のちに千艸から植物を急激に成長させる力が、異世界由来のものであることを聞かされ、千艸や成重から「沙芽」のあだ名で呼ばれるようになる。
千鋃 千艸 (せんろう ちぐさ)
異世界から日本に飛ばされてきた青年。「罪人の一族」と呼ばれる一族の生まれで、不死の体と木を銃に変化させる特殊能力を持つ。自分の住む世界の荒廃の原因が、「皇子」と呼ばれる存在にあると考えて彼の暗殺を試みるが、その最中に現代の日本に転移してしまう。そこで「皇子」と瓜二つの沢羅貫と出会い、一度は命を狙おうとするが、「沙芽の力」によって枯れるはずの千鋃千艸自身の銃を育てたことで皇子と別人であることを悟る。その後、羅貫の好意もあって元の世界に戻るまで彼の家で世話になる。やがて羅貫が自分の世界を救うカギになると考え、日本から異世界に千艸を連れ去ろうと計画する。だが、羅貫の優しさに触れる中で彼に好感を抱き、羅貫を連れて行くことを躊躇するようになる。