ST&RS-スターズ-

人類は、宇宙から届いた謎のメッセージの真相を確かめるため、約束の日に火星を目指す計画を始動させた。激動する世界の中で、果てない宇宙に夢を見る宇宙オタクの少年・白舟真帆が、憧れの宇宙飛行士になり、真実へと迫る様を描いたSF作品。「週刊少年ジャンプ」2011年30号から2012年20号にかけて掲載された。

正式名称
ST&RS-スターズ-
漫画
原作
ジャンル
宇宙開発
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
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概要・あらすじ

西暦2019年、銀河の果てから「2035年7月7日 私達と火星で会いましょう」という謎のメッセージが地球に届いた。これをきっかけにST&RSと改名した国際宇宙連合局は、来るべき約束の日に向け、人類を火星へと送り込むプロジェクトを始動させる。14年後、筋金入りの宇宙バカとして校内では有名だった少年、白舟真帆は、宇宙飛行士になる夢を適えるために、受験校として宇宙学校を志願。

同じく宇宙好きの転校生である宙地渡、そして幼なじみの星原めぐるとともに、宇宙学校の説明会に参加するのだった。会場入りした真帆と渡は、立体プラネタリウムが映し出した太陽系に間違いがあることに気づき、それを宇宙学校の校長であるフィフィー・コリンズに進言する。

プラネタリウムに故意に間違いを残していたフィフィーは、それに気づいた真帆たちの深い知識と観察力、そしてその過去に興味を抱く。説明会を経て、自身の宇宙に対する思いを再確認した真帆は、渡やめぐると一緒に、突破確率が1%未満という難関の入学試験へと挑むのだった。

登場人物・キャラクター

白舟 真帆 (しらふね まほ)

宇宙が大好きな日本人の男子中学生。年齢は15歳。1歳の時に初めて喋った言葉が「火星」だった。そのため、両親から宇宙飛行士になることを期待され、周りから宇宙バカ扱いされるほどの宇宙好きに育った。趣味は天体観測で、星の名前の暗唱が特技。高校受験を3か月後に控えたある日、宇宙飛行士になることを決意。宇宙学校に入学するために、難関の試験に挑むことになる。 成績や運動能力は平凡だが、物怖じしない快活な性格で、皆の心を1つにまとめる統率力を持つ。宇宙学校の入学試験では、高いリーダーシップと柔軟な発想力を発揮して仲間を引っ張り続け、見事試験に合格する。ペットボトルをゴミ箱の小さな穴に正確に投げ入れたり、目隠しをした状態で的確な位置にブロックを積み上げられるなど、非常に優れた空間認識能力を持つ。 それは白舟真帆が生まれつき備えていた「地図」の能力によるもので、目をつぶると宇宙の大きさをイメージすることができるうえ、太陽や宇宙の距離感すら把握することができる。宇宙人であるペロプニャンがメッセージで語っていた「銀河の力」を持つ子供の1人で、ペロプニャンは宇宙の星ぼしを救うために、真帆の「地図」の力を必要としていた。 すべての真相を知るため、同じ「銀河の力」を持つ者である宙地渡と御闇いずみと一緒に火星へと降り立つ。

宙地 渡 (あまち わたる)

宇宙が好きで成績優秀な日本人の中学生。年齢は15歳。医者の息子で、周りからは父親の跡を継いで医学の道を目指すと思われており、本人もそのつもりだった。ところが宇宙好きが高じ、クラスメイトの白舟真帆や星原めぐると一緒に、宇宙学校の入学説明会に参加することになった。説明会への参加後に、宇宙に対する熱い思いを抑えられなくなり、医者と宇宙飛行士の両方を目指すことを決意する。 宇宙学校の入学試験中では真帆やめぐると組み、明晰な頭脳と冷静な判断力でチームを助ける存在となった。宇宙学校への入学後、宇宙人であるペロプニャンが必要としていた「銀河の力」を持つ最後の1人を探すために、宇宙学校を代表してインターネットで全世界の人々にメッセージを送った。 その際、「記憶」の力に目覚め、同じ「銀河の力」を持つ者である真帆や御闇いずみと一緒に火星へと降り立つことになる。趣味は読書で、英会話が得意。

星原 めぐる (ほしはら めぐる)

日本人の女子中学生。白舟真帆の幼なじみ。真帆の母親、白舟海香から、自由気ままで時に暴走気味になる真帆をしっかり見ていてほしい、とお願いされており、いつも彼のそばにいてお説教をしていた。特に宇宙に興味はなかったが、真帆と宙地渡が宇宙学校の説明会に行く際に、真帆のお目付け役として会場入りした。そこで高名なフィフィー・コリンズに応援されたことがきっかけとなり、宇宙学校の入学試験を受けることになる。 思いやりのある性格をしており、宇宙学校への入学後は、真帆や御闇いずみの良き友人として、彼らを支える存在となる。特技はバレーで、小学生の頃はオリンピックで金メダルを取ることを夢にしていた。

御闇 いずみ (みくら いずみ)

宇宙学校に推薦入学して来た日本人の女子高生。特に宇宙に興味はなかったが、小学校の頃に好きだった男子生徒の影響で、宇宙関連のことを調べていた。そのうちに、赤ん坊の頃に自分が受け取った、宇宙からのメッセージのことを思い出す。その一件でST&RSに連絡をとったのがきっかけとなり、謎のメッセージを解読する研究員として、ST&RSで働くことになった。 引っ込み思案でおとなしい性格をしており、人と対話するのがとても苦手。宇宙学校への推薦入学も、本人の希望ではなかったが、白舟真帆や星原めぐるといった宇宙学校の仲間と触れ合ううちに、そんな彼女の心境にも徐々に変化が生じていく。宇宙人であるペロプニャンが必要としていた「銀河の力」を持つ1人で、宇宙からのメッセージを、人間が理解できる言語へと変換できる「音」の力の持ち主。 同じ「銀河の力」を持つ者である真帆や御闇いずみと一緒に、火星へと降り立つことになった。

フィフィー・コリンズ (ふぃふぃーこりんず)

全世界的に有名なアメリカ人の女性。14年前に宇宙から送られて来た謎のメッセージを発見し、全世界に向けて発表した。現在は宇宙学校の日本校で校長を務めている。来るべき約束の日に向けて、火星へと降り立つ人材を育成するミッションに心血を注いでいる。説明会の日に出会った白舟真帆の能力と過去に着目し、試験中も彼らの動向に注目していた。 眼鏡の似合う聡明な美人で、すべてにおいてきっちりしている、隙を見せないタイプ。しかし、宇宙ステーションで自室の内装を見た際に大はしゃぎをするなど、プライベートではお茶目な一面を持っており、偶然その姿を目撃した真帆たちを戸惑わせていた。

深海・F・嵐 (ふかみふぃっつじぇらるどあらし)

宇宙学校の受験生の少年。頭にバンダナを巻いた目つきの鋭い日本人で、いつも険しい顔をしているのが特徴。高い総合力を持ち、宇宙学校での入学試験では、あらゆる項目で抜群の成績を収めていた。規律に対し厳格で、常に己を厳しく律したうえで、他人にもきっちりとした振る舞いを要求する。それらの徹底した姿勢は、いずれも過酷な宇宙の環境を想定したものであり、本人には特に悪気はない。 自分が想定していなかった方法で試験を突破した白舟真帆に頭を下げて教えを請うなど、向上心も非常に強い。アウトドア系の趣味を持つ。

宇州原 慶一郎 (うすばる けいいちろう)

宇宙飛行士の男性。日本人で初めて月面に降り立った有名人。月で働いていたが、所用で地球に帰還した際に、受験生を見るために宇宙学校を訪問した。気取らない性格をしており、傍から見ると若干いい加減に見えるが、人を見る目は確か。不測の事態に陥っても冷静に対処できる判断力と胆力を持っており、多くの職員から信頼されていた。抜群の空間認識能力を持つ受験生の白舟真帆に注目する。 マルカ・ニコラエヴナ・マイゼーラから想いを寄せられている。

マルカ・ニコラエヴナ・マイゼーラ (まるかにこらえゔなまいぜーら)

宇宙学校に受験生としてやって来たロシア人の少女。宇宙飛行士の宇州原慶一郎に憧れており、直接会って告白した際、「宇宙飛行士になれたら相手をしてやる」と言われて発奮。日本語を猛勉強して宇宙学校の日本校へと通うことになった。そのため、日本人とも意思の疎通を図れるが、「日本語がペラペラ」を「日本語がペロペロ」と話したりするなど、微妙に間違った日本語を使う。 明るくて物怖じをしない性格。

ユリア・イヴァノヴナ・マイゼーラ (ゆりあいゔぁのゔなまいぜーら)

宇宙学校の日本校に受験生としてやって来たロシア人の少女。マルカ・ニコラエヴナ・マイゼーラの従姉妹。常に無表情でクールな性格をした美人。マルカのことを大事に思っており、試験中に彼女が危機に陥った際は、珍しく取り乱していた。宇宙飛行士になる動機を話した宙地渡に共感し、彼に惹かれ始める。

土神 颯太 (つちがみ そうた)

宇宙学校の受験生の少年。優しくおとなしい性格の日本人で、あまり要領が良くないので、試験のパートナーとなった玖賀と葉井谷に見下され、日常的に叱責されていた。田舎の小さな島の出身で、皆の大きな期待を背負って試験に挑んでいる。試験に落ちてしまうかも、というプレッシャーから、地底湖を走破する「24時間擬似宇宙ロングウォーク」で白舟真帆たちを出し抜き、ゴールを目指そうとする。 そこでボンベの酸素が少なくなったところを宙地渡に助けられ、身勝手な自身の判断を悔いることになった。

ペロプニャン

火星で地球人を待ち受けていた宇宙人。西暦2019年に地球人に対して謎のメッセージを送った。性別は不詳。仮面を被ったような頭と、マントを羽織っているかのようなスレンダーな身体を持ち、側頭部からはキラキラした長い触覚が2本生えている。地球人を上回る知性と長寿を持つ種族。謎のメッセージを発信して以来、地球人の振る舞いをずっと見続けており、「銀河の力」を持つ子供達が火星にやって来るのを心待ちにしていた。 生命とのふれ合いが大好き。白舟真帆達から宇宙人と呼ばれるのを嫌がり、個人名で呼ぶことを懇願するなど、感情表現も豊か。宇宙から消え行く星ぼしの生命、スターズを救ってもらうことを目的として、「銀河の力」を持つ真帆達を火星へと招いていた。

白舟 梶男 (しらふね かじお)

白舟真帆の父親。真帆が赤ん坊の頃に、生まれて初めて喋った言葉が「火星」だったので、彼を宇宙飛行士にしよう決め、懸命に育てていた。めでたいことがあると大騒ぎする、明るく能天気な性格で、美人に少々弱い。

白舟 海香 (しらふね うみか)

白舟真帆の母親。落ち着いた性格をしている。観察力が高く、火星で椅子を組み立てていたビジターのしぐさが、真帆に似ていたことを、フィフィー・コリンズに伝えていた。

ペロニャン

「地図」の力でペロプニャンが作り出した自球儀。ペロプニャンの姿を小さくしたような姿をしている。白舟真帆が持っている「地図」の力の使い方を教えるために、お手本としてペロプニャンが生み出していた。

サンジェイ・リードマン (さんじぇいりーどまん)

医者であり、宇宙飛行士でもある男性。常に度の強いサングラスをかけ、派手なシャツを着込んでいる。破天荒だが、人間的魅力に溢れた人物。宙地渡の父親の知人で、渡の自宅を訪問した際に、宇宙に関するいろいろな話を渡に聞かせていた。渡が宇宙飛行士を志すきっかけとなった人物でもある。

葉井谷 (はいたに)

宇宙学校の受験生の男性。黒髪をしたいかつい風貌の日本人で、土神颯太とパートナーを組んでいた。かなり嫌味な性格で、食事が遅くて要領の悪い颯太を「次の試験で死にかければいいんじゃね」と馬鹿にしていた。

玖賀 (くが)

宇宙学校の受験生の男性。金髪をした人相の悪い日本人。土神颯太とパートナーを組んでいたが、おとなしい颯太を見下しており、「24時間擬似宇宙ロングウォーク」を走破した爽太の実力も最後まで認めなかった。

集団・組織

ST&RS (すたーず)

「宇宙人の超越的で革命的な技術のため」の国際的な宇宙機関。正式名称は「Space agency for Transcendent Revolutionary technology of Spaceman」。ST&RSはその頭文字をとった略称。西暦2019年に国際宇宙連合局が改名した組織で、地球に届いた謎のメッセージの真相を確かめるため、西暦2035年に人類を火星に送り込むプロジェクトを急ピッチで進めている。

場所

SLEEPING MONOLITH (すりーぴんぐものりす)

宇宙学校の地下に存在する、地下基地用長期滞在モジュール。試験用の模擬施設だが、かなりの規模を誇る。ここに受験生を居住させたうえで、閉鎖環境内試験が2週間にわたって実施された。

ベテルギウス

オリオン座の右肩にある赤色超巨星。超新星爆発が間近に迫っており、星としての寿命が尽きそうなっているため、星の生命であるスターズが悲鳴をあげていた。ペロプニャンはベテルギウスを救うため、白舟真帆たちの「銀河の力」を借りることになる。

その他キーワード

謎のメッセージ (なぞのめっせーじ)

西暦2019年、宇宙から地球に送られて来た知的生命体のメッセージ。発見者は天文界では有名な天才少女だったフィフィー・コリンズ。解読された内容は「2035年7月7日 私達と火星で会いましょう」というものだった。来るべき約束の日に、火星へと人類を送るため、ST&RSが世界規模の巨大プロジェクトを進めていた。

椅子 (いす)

ST&RSが火星で発見した謎の巨大オブジェ。形が椅子のように見えるので、謎のメッセージの送り主との会談場所ではないか、と推察されていた。ある時期を境に、大型竜巻が発生し、椅子の様子を窺い知ることができなくなる。

黒い巨人 (びるだー)

巨大な人影。火星に発生した大型竜巻の中で、「火星の塔」と呼ばれる巨大な塔を建造していた。その正体は長らく謎だったが、のちにペロプニャンの影響によって白舟真帆が無意識のうちに作り出した自球儀であったことが判明する。

R1 (らびっとわん)

月で活動していた人型作業ロボット。火山や海底など、局地においてデリケートな作業を行うために作られたロボットで、遠隔操作することができる。遠く離れた地球上からコントロールすることも可能だが、常に約3秒間の遅延が発生するため、制御には慣れが必要となる。

湖底草 (こていそう)

湖底に生える水草。宇宙学校の試験である「24時間擬似宇宙ロングウォーク」の際に採取することになっていた。実は遺伝子操作された品種で、光を当て続けると爆発的な量の酸素を生み出す。試験中に不足分の酸素を補うため、白舟真帆たちが活用していた。

天球儀 (せれすた)

小さな宇宙のモデル。「地図」の力を使い、ペロプニャンが作り出したもの。内部には本物の宇宙と同じように天体が存在し、自由に観測することができる。ペロプニャンは、白舟真帆だけが持つ「地図」の情報を、自身の天球儀に描いて移していた。

自球儀 (おるたな)

小さな人型のオブジェ。宇宙を凝縮したような不可思議な体色をしている。「地図」の力を利用して作り出すことができる。作り手と似たような姿をしており、自球儀を介することで、遠くの場所を観測したり、触ったりすることができる。火星で椅子を作っていたのも、白舟真帆の自球儀だった。

スターズ

星そのものの生命が具現化した神秘的な存在。星の数だけスターズがおり、さまざまなタイプが存在する。ベテルギウスのスターズは、人間の少女のような姿をしており、精神年齢も幼かった。

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