X-DAY

X-DAY

少女がクラスメイトを殺すまでの経緯と理由を、殺す側、殺される側それぞれの視点から描くサスペンス。1991年「別冊少女コミック9月号増刊 花林」に掲載された作品。

正式名称
X-DAY
ふりがな
えっくす でい
作者
ジャンル
サスペンス
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概要・あらすじ

仁科真弓からいじめを受けていた春美は、精神的に追い詰められてついに真弓を殺してしまう。しかし視点を変えて見てみると、真実は異なっていた。事の成り行きと顛末を、春美と真弓それぞれの視点から描いたACT1の他、間違い、誤解、思い込みをキーワードに描かれた3つのエピソードで構成されている。

登場人物・キャラクター

春美 (はるみ)

エピソード「ACT1」に登場する。根暗で被害妄想が強く、思い込みが激しいところがある少女。小学生の頃からクラスメイトの仁科真弓にいじめられていると感じているが、性格上、助けを求めたり相談したりすることができず、心を病んでいく。その結果追い詰められ、殺人を犯す。

仁科 真弓 (にしな まゆみ)

エピソード「ACT1」に登場する。サバサバして男っぽい性格の少女。彼女を慕うクラスメイトたちが春美をいじめていることを知り、やめるように働きかけている。小学生の頃から春美とは友達だと思っているが、うまくコミュニケーションがとれないことにいらだちを感じており、何とか距離を縮めようとその方法を模索している。

高橋 夏子 (たかはし なつこ)

エピソード「ACT2」に登場する。地味な風貌の控えめな大人の女性。同じ会社で女性社員に人気のある山崎と、1年に渡り交際していた。しかし別れてからというもの、彼が自分を殺そうとしていると思い込み、精神的に病んでいく。

秋恵 (あきえ)

エピソード「ACT3」に登場する。4と2という数字に対して極端にとらわれている女性。何でも4と2という数字に結び付け、物、事柄、人物に良くないことがあるかもしれないと思い込んでは、必要以上に悩むネガティブ思考の持ち主。

(しゅう)

エピソード「ACT4」に登場する。年老いた男性で、体を悪くしており老い先は短い。元々はカメラマンを生業としていたが、今は飲み屋に入りびたり、女優の里見冬香を探している寂しい毎日をすごしている。彼女とは、若い頃一緒に暮らしていたが、喧嘩別れしたという過去がある。

山崎 (やまざき)

エピソード「ACT2」に登場する。高橋夏子と1年に渡り交際していた男性。会社では女性社員に人気があり、あらゆる女性に声をかけては手をつけている、いわゆる女たらしである。

西 (にし)

エピソード「ACT3」に登場する。秋恵の彼氏で、彼の名前が24と読めることや、彼の持つ車のナンバーなど、秋恵が警戒するネタをたくさん提供することになる男性。

里見 冬香 (さとみ ふゆか)

エピソード「ACT4」に登場する。往年の大女優。今では若い頃の自分にそっくりな娘がいる。周が自分を探していることを知って、彼が亡くなる前にその願いを叶えるべく、娘を身代わりにして彼の前に姿を見せる。

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