殺さざる者、生くべからず

殺さざる者、生くべからず

高い知能を持つ爆弾テロリストと人格が入れ替わってしまった精神科医を描くクライムサスペンス作品。「週刊ヤングマガジン」2017年19号から連載開始。

正式名称
殺さざる者、生くべからず
ふりがな
ころさざるもの いくべからず
作者
ジャンル
サスペンス
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概要・あらすじ

御茶ノ水医科大学に勤める若手精神科医の桜井天彦は、将来を嘱望されるエリートだった。そのころ世間を騒がせていた連続自爆テロ組織のリーダー・東ユキオが逮捕される。ユキオは、天彦の幼馴染で、10数年音信不通だった。精神鑑定に参加した天彦は、10数年ぶりにユキオと再会する。取調室でふたりきりになった際、ボールペンでユキオに首を刺された天彦は、意識を失ってしまう。

目覚めた時、天彦の意識は、何故かユキオの体の中にあるのだった。

登場人物・キャラクター

桜井 天彦 (さくらい あまひこ)

御茶ノ水医科大学に勤める若手精神科医。30歳の男性。将来を嘱望されるエリートで、教授や看護師だけでなく、患者からの評価も高い。中学生の頃、兄が動機不明の猟銃自殺を遂げており、その理由が知りたいため、精神科医を目指していた。兄が自殺する直前までいっしょに遊んでいた、幼馴染の東ユキオが連続自爆テロ組織のリーダーとして逮捕されたことを知る。 本来は殺人犯の精神鑑定は専門外だが、ちょうど自分の所属する研究室が精神鑑定チームとなり、先輩の矢島ケンイチの依頼もあって鑑定チームに参加する。しかし、ユキオとふたりきりでユキオの精神鑑定を行なっていた際、ユキオにボールペンで首を刺され意識を失う。意識を取り戻した後は、何故かユキオの体に自分の意識が移動してしまい、周囲の人間から東ユキオとして扱われるようになってしまう。

東 ユキオ (あずま ゆきお)

2021年に日本全国を騒がせた連続自爆テロ組織のリーダーの男性。10歳のころに両親が自殺しており、11~14歳の間、叔父の家に預けられて育つ。その時期に桜井天彦と知り合う。当時から高い知能を持ち、天彦とはよく将棋を指したりして遊んでいた。天彦の兄が自殺して以来、天彦とは疎遠になっていたが、高校中退後は欧州に渡り、外人傭兵部隊に所属していた時期もある。 自爆テロ組織の実行犯として捜査線上にあがっていた人物が、ユキオの逮捕直前にことごとく自殺するなど、家族や知人で自殺する人間が異常に多いことを、天彦から疑問視されている。逮捕後は黙秘を貫き、知能テストや精神テストをすべて拒否しているため、犯行手口や動機など一切が謎に包まれている。

矢島 ケンイチ (やじま けんいち)

精神科医。桜井天彦も所属している研究室至宝精神医学研究室の室長を務める男性で、天彦の先輩にあたる人物。凶悪犯の精神鑑定チームとして一線で活躍しており、ワイドショーにコメントを求められることも多い。東ユキオの精神鑑定を、大規模なチームの一員として担当することになる。他分野での経験が活かされるかもしれないという判断から、それまで凶悪犯の精神鑑定には参加していなかった天彦に、鑑定助手を依頼する。

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