概要・あらすじ
芥火ガンマは、ゾンビパウダーを生成するため、相棒・C・T・スミスと死者の指輪を探す犯罪者。道中で出会った、姉を生き返らせるためにゾンビパウダーを手に入れることを望む少年エルウッドや、死者の指輪に冒されている弟を持つウルフィーナらとともに、自分たちと同じように死者の指輪を求める敵と戦いながら旅を続ける。
登場人物・キャラクター
芥火 ガンマ (あくたび がんま)
22歳の男性。銀色の長髪に銀色のコート、黒い鎧を直接打ち込んだ右腕が特徴で、多額の賞金がかけられた犯罪者として「黒腕の死神」の異名をとる。チェーンソーのような剣に黒い炎をまとって戦う火輪斬術の使い手で、戦闘能力は非常に高い。粗暴で傍若無人な性格だが、女と子供には甘く、照れ屋な一面も持つ。 ゾンビパウダーを生成するため、死者の指輪を探す旅をしている。
ジョン・エルウッド・シェパード
13歳の黒髪の少年。心臓を患っていた姉の治療費を稼ぐために街の悪党の下でスリを働いており、その腕前と逃げ足には自信を持つ。姉を生き返らせるためにゾンビパウダーを手に入れることを望み、芥火ガンマの旅に同行する。スリの技術とともに身につけ、のちに芥火ガンマらとの旅の中で腕前を上げたナイフ投げで戦う。 正義感の強いしっかり者。
C.T.スミス
スーツにハット姿でアタッシュケースを持ち歩く金髪の青年。本名や年齢は不明。眼鏡をかけているが常人離れした視力を持ち、数百メートル先の戦闘状況を判断できるほど。一見穏やかな飄々とした性格だが、腹の底で何を考えているかわからないところがある。芥火ガンマの相棒で、彼の過去をよく知る人物。 両利きで、二丁拳銃を使って戦う。
ウルフギャンギーナ・ララ・ジェット
赤みがかった髪をポニーテールにした18歳の少女。2年弱で68件のスクープを上げ、23の組織を潰したジャーナリストで、カメラと三脚が武器。死者の指輪に冒された弟の治療のために金を集めていたが、ナズナ・ジェミニが死者の指輪の患者を治せるという話を聞き、取り出した死者の指輪を芥火ガンマに渡すという条件のもとガンマの旅に同行する。 101㎝・Hカップの巨乳を持つ。明るく心優しいお調子者。
レーンウォルター・キャルダー
強盗団のリーダーで「スピンボーイ」の異名を持つ。外見は少年だが、成長因子操作薬と呼ばれる薬を摂取し続けることで若さを保っており、実際は老人である。薬を用いずに若さを保つため、ゾンビパウダーを求めていた。胸から腹部にかけて「愚者に死を」というタトゥーを入れている。死者の指輪を巡って芥火ガンマと戦い、敗死する。
バラーニュ・ビノワ・バルトルイユ・バルムンク
「ミスティック」の異名を持つマジシャン。シルクハットをかぶり、口ひげを生やしている。自らが主宰するサーカス団を連れて世界中を遊び歩いており、刺激が欲しいという理由で死者の指輪を探し求める。芥火ガンマに殺されかけた過去がある。時折「ハラショー」などのロシア語を織り交ぜた、丁寧ながらテンションの高い口調で話す。
エンジェル・ベル・ローズ・クーニー
長い金髪をツインテールにした、自称「天才美少女サイキッカー」の11歳の少女。テレポーテーションやテレキネシスのような技を使うが、厳密にはその能力は超能力とは異なるものとされる。7歳のときに出会った芥火ガンマのことを慕い、自らを芥火ガンマの愛人と称するなど、口が達者でませた性格。
ナズナ・ジェミニ
趣味・特技ともに手術の女医。短めの黒髪。数多の国家的犯罪に関わっており、それを全て芥火ガンマに転嫁している。死者の指輪の摘出手術ができる。自身の研究所では個性的なメイドたちをはべらせている。女性らしくない粗野な口調で話す。
エミリオ・ルーファス・ジェット
ウルフィーナの弟。16歳の少年。8歳のときに木の幹に埋まっていた死者の指輪を取ろうとしたために死者の指輪に冒されて以来、昏睡状態となる。
その他キーワード
ゾンビパウダー
世界中に散らばる12個の死者の指輪を集めることで生成できるとされる。「命の薬」と称され、死者を甦らせ、生きているものを不死にする力を持つ粉末。
死者の指輪 (ししゃのゆびわ)
世界中に散らばる12個の指輪で、触れた人間の身体を侵食して脳に巣食い、その生命力を奪い続ける。棲みつかれた人間は外見的には眠ったようになる。
火輪斬術 (かりんざんじゅつ)
『ZOMBIEPOWSER.』に登場する剣術。2000年を超える歴史の中でわずか15人しかマスターできなかったといわれている。平均習得年数は32年だが、芥火ガンマはわずか4年でマスターした。剣を使うが、実際に敵を攻撃するのは剣がまとう黒い炎。