概要・あらすじ
幼い頃に母親を亡くし、父親と二人暮らしの少年・カペタこと平勝平太はどこか我慢をしてしまう性格であり、何事にも本気を出せない日々を過ごしていた。しかし、ある時父親の平茂雄が車好きな彼の為に手作りのレーシングカートを渡したことからカペタはレーサーへの道を歩んでいくことになる。茂雄や仲間の協力、源奈臣などの存在を経て、カペタは困難を乗り越えながら一流のレーサーとして成長を重ねていく。
登場人物・キャラクター
平 勝平太 (たいら かっぺいた)
初登場時10歳の少年。仕事で忙しい父・茂雄に育てられ、彼に迷惑を掛けないように我慢を重ねてきた。車好きで、彼の為に平茂雄が自作したレーシングカートに乗ったことをきっかけに、レーサーへの道を進んでいく。天性の才能を持つドライバーであり、新しい環境にもすぐ対応する順応性の高さを持つ。 レースを楽しむ気持ちから、やがて内面をさらけ出していくように変化する。その後も、資金面や不慮の事故から幾度となく挫折するも、茂雄を初めとした協力者たちの後押しを受けて立ち直っていく。
鈴木 茂波 (すずき もなみ)
活発的で男勝りなカペタの幼馴染の少女。カペタの才能を信じ、彼をサポートしている。人目を惹きつける美貌とプロポーションを持ち、中学三年生の時にモデルにスカウトされ、後に女優活動も行っていく。源奈臣のことは当初敵視していたが、次第に心惹かれていくようになる。
安藤 信 (あんどう のぶ)
カペタの小学校の同期生。鈴木茂波に片思いをしている。最初はモナミの側に居て、更にどこか冷めた空気を持つカペタを虐めていたが、彼のレーサーとしての才能を知ってからは彼を全面的にサポートしている。
平 茂雄 (たいら しげお)
カペタの父親であり、妻を亡くして以来男で一つで彼を育ててきた男性。舗装屋・イカリ舗装で働いている。仕事で訪れたレース場でカートの廃品を集めてカペタの為に自前のレーシングカートを製作し、カペタがレースにのめり込むきっかけを作った。また、その時にカペタが忙しい自分に迷惑を掛けないために自分を押し殺していたことを知ると、彼の夢を支えるために奮闘することを決意した。
源 奈臣 (みなもと なおみ)
幼少期からF1ドライバーになるべく英才教育を施された少年。逆立った髪型と鋭い目つきが特徴的。才能と経験から優れた運転技術を見せ、業界から高い評価を得ている。また努力家でもあり、レース以外においても手を抜くことは一切無い。後にヨーロッパへと旅立ち、F3レーサーとして活躍していく。 他人に興味を示すことは少ないが、カペタがレース外の事情に於いて実力を発揮できないことに苛立っている。また、鈴木茂波に好意を寄せ不器用なアプローチを行う。
井狩 俊樹 (いかり としき)
平茂雄が働くイカリ舗装の社長。小太りで初老の男性。小さな会社を一代で盛り立てた実力家であり、小言は多いものの人情味に溢れた性格。カペタがレースに臨むために、部品の提供や資金援助などをしている。
源 奈々子 (みなもと ななこ)
源奈臣の母親であり、元プロレーサーの女性。現在は医者として働く傍ら、奈臣が所属するチームの監督も務めている。気風が良く、色っぽい美女。カペタの才能をいち早く見抜いた人物。
志波 リョウ (しば りょう)
「カートショップおかくら」に所属するドライバー。FSRSの奨学生の立場を巡り、カペタと勝負を繰り広げた。整った顔立ちの下に熱い情熱を秘めた少年で、ライバルとして才能にあふれるカペタを強く意識している。
飛田 イサム (とびた いさむ)
カートチーム「オートハウス」のドライバー。そこそこの技術を持つ器用な少年で、カペタが小学生の時に戦った相手。当時はチームのためにカペタをスクリーンする役目だったが、彼に実力によって抜かれてしまう。その後はレースの楽しさを再認識し、猛練習に励んでいる。
田川上 桃太郎 (たがわじょう ももたろう)
カペタのファンを自称する少年ドライバー。大企業の御曹司という裕福な家庭に育ち、カペタに様々な援助をすることもある。後にカペタのペットとなるサルッキーは元々は彼のペットであり、当時の名前はラインハルトIII世。
秦 紀子 (はた のりこ)
カペタ達とはFSRSの講習会で出会った女性。カペタより年が二つ上であり、長身。最初は方々から注目を受けるカペタに反発心を抱いていたものの、彼の才能と成長を見て考えを改めていくことに。
新河 英樹 (しんかわ ひでき)
国内トップクラスの実力を持つドライバーであり、FSRSの講師も務める男性。あまりにもシビアすぎるFSRSの現体制に疑問を抱いている。カペタの才能に惚れこみ、彼をフォローしていく。
サルッキー
『capeta』の登場すキャラクター。カペタに良く懐いたサルで、マスコットキャラクター的存在。元は田川上桃太郎のペットだったのだが、カペタに懐いているという理由から譲られた。
集団・組織
フォーミュラ・ステラ・レーシング・スクール
『capeta』に登場する機関。フォーミュラレース入門者を対象とした学校ではあるが、実際には教育ではなく才能を発掘する場所である。現役のドライバーによる講習や、成績優秀者への奨学金など新人ドライバーにとってが有利な制度が揃っている。
クレジット
- 共同原作
-
冨山玖呂
書誌情報
capeta 32巻 講談社〈KCデラックス〉
第1巻
(2003-10-16発行、 978-4063347852)
第2巻
(2003-10-16発行、 978-4063347869)
第3巻
(2004-02-15発行、 978-4063348408)
第4巻
(2004-05-15発行、 978-4063348712)
第5巻
(2004-08-13発行、 978-4063349054)
第6巻
(2004-11-16発行、 978-4063349375)
第7巻
(2005-03-16発行、 978-4063349764)
第8巻
(2005-07-14発行、 978-4063720365)
第9巻
(2005-10-15発行、 978-4063720891)
第10巻
(2006-02-15発行、 978-4063721317)
第11巻
(2006-06-16発行、 978-4063721621)
第12巻
(2006-10-17発行、 978-4063722130)
第13巻
(2007-02-16発行、 978-4063722673)
第14巻
(2007-07-17発行、 978-4063723199)
第15巻
(2007-11-16発行、 978-4063723922)
第16巻
(2008-03-17発行、 978-4063754605)
第17巻
(2008-07-17発行、 978-4063755206)
第18巻
(2008-11-17発行、 978-4063755961)
第19巻
(2009-04-17発行、 978-4063756906)
第20巻
(2009-08-17発行、 978-4063757767)
第21巻
(2009-12-17発行、 978-4063758238)
第22巻
(2010-05-17発行、 978-4063759167)
第23巻
(2010-10-15発行、 978-4063759617)
第24巻
(2011-03-17発行、 978-4063760354)
第25巻
(2011-07-15発行、 978-4063760880)
第26巻
(2011-11-17発行、 978-4063761412)
第27巻
(2012-02-17発行、 978-4063761955)
第28巻
(2012-05-17発行、 978-4063766370)
第29巻
(2012-08-17発行、 978-4063766851)
第30巻
(2012-11-16発行、 978-4063767261)
第31巻
(2013-02-15発行、 978-4063767827)
第32巻
(2013-05-17発行、 978-4063768213)