中学二年生の森本 加南はクラスでいちばん背が低く、天然パーマの髪にコンプレックスを持つ内気な女の子。しっかり者で姉のような存在の親友・粟ちゃんや、加南をからかういたずらな男子・中山手 線らと共に中学生活を送っている。時に先輩に淡い憧れを抱いたり、ドジを踏んで悩んだりする毎日の中、さりげなく優しさを見せる線に加南は次第に恋心を抱くようになる。やがて加南は高校進学、大学受験と節目ごとの様々な体験、人との別れや出会いを経て大人への階段を上っていく。一人の少女が成長していく過程の繊細な心の内側を描く青春グラフィティ。くらもちふさこの初期(1978年)作品。