浅野いにおの代表作の一つ。現代日本のごく普通の街を舞台に、プン山プンプンの半生を描いた物語。小学5年生のプンプンが、転校生の田中愛子に一目惚(ぼ)れしたことから物語は始まる。小学生時代から高校卒業後のフリーター生活まで、愛子との関係を軸としながら、傷つきながらも成長していくプンプンの姿を描いていく。本作は、普通の街に住む普通の少年の日常と成長を描いた青春漫画である。シュールかつ実験的な表現を用いながら、王道の青年漫画を貫いている点が特徴。主人公のプンプンとその家族や親戚が、落書きのような鳥の姿として描かれる一方、周囲の人物や背景はリアルで緻密に描かれており、プンプンたちの不思議な存在が際立っている。小学館「週刊ヤングサンデー」2007年15号から2008年35号まで連載されたのち、同誌休刊に伴い「週刊ビッグコミックスピリッツ」に移籍し、2008年47号から2013年49号まで連載。2009年、第13回「文化庁メディア芸術祭」マンガ部門審査委員会推薦作品を受賞。