1970年代に一世を風靡したマンガ『ど根性ガエル』の作者、吉沢やすみの娘が、自らの家庭内の出来事を描いたドキュメンタリーマンガ。父はヒット作の後にマンガが描けなくなり失踪、ギャンブルや家庭内暴力に走る。被害者となった家族は崩壊し、再生しようともがく。その過程で、作者、大月悠祐子の摂食障害やひきこもり、母による精神的DVなどが描かれる。第1話から第10話までは「週刊アスキー」(KADOKAWA)でWeb連載され、単行本も発売されたが、まったく売れなかった。連載の打ち切りが決定したため、第11話からは「ヤングアニマルDensi」(白泉社)に移籍。単行本もデジタルで1・2巻が発売される。それが評判となり、後から紙の単行本も緊急出版された。「週刊アスキー」掲載時は、「家族の崩壊と再生」をうたい、前向きで感動的な物語という設定だったが、移籍後はまだまだ困難な現実を赤裸々に描き、その壮絶さが大きな話題となった。「週刊アスキー」(KADOKAWA)でのWeb連載は2015年7月から2016年1月まで。「ヤングアニマルDensi」(白泉社)での連載は2016年11月からで、2017年8月に白泉社のマンガを扱うスマホアプリ「マンガPark」に掲載の場を移している。