思わず共感!? エッセイマンガ10選!!49 Pt.

マンガ家たちが実際に体験したことをマンガにしたエッセイマンガを紹介する。

作成日時:2018-02-24 19:00 執筆者:マンガペディア公式

思わず共感!? エッセイマンガ10選!!

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概要

マンガ家の中には実際に体験したことを作品にする方も多い。そんな実体験マンガを10作品ご紹介!!

『うちはおっぺけ 3姉妹といっしょ』

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2005年に開設された「松本ぷりっつ」のブログ、『うちの3姉妹』。メルヘンな脳内の持ち主、長女「フー」、マイペースな自由人、次女「スー」、皆から「社長」と呼ばれる何でもばっち来いな三女「チー」の3姉妹の成長が描かれていた大人気作品だ。3姉妹の成長を機にタイトルが『うちはおっぺけ 3姉妹といっしょ』に変更され、引き続き彼女たちの生活が描かれている。5歳、3歳、1歳だった3人も今では高校生と中学生になり、もう「おっぺけ」な生活からは卒業したと思いきや、相変わらずドタバタな毎日を送っている。3姉妹の父は超ド天然、母である「松本ぷりっつ」はツッコミに磨きがかかり、更に3匹のネコ、1匹の犬も加わり更ににぎやかな毎日を送っている。幼少時代の3姉妹の姿から現在の姿まで、彼女たちのおとぼけな日々をくすり、と笑いながら読むのが楽しいこの作品。子育て中の方も、そうでない方も思わず夢中になる事間違いなしの作品である。

『ど根性ガエルの娘』

1970年代「週間少年ジャンプ」に連載され、2度アニメ化、更には実写ドラマ化までされた人気マンガ『ど根性ガエル』。中学生「ヒロシ」のシャツに張り付いたカエルの「ピョン吉」、そしてその周囲が巻き起こすギャグ漫画である。この『ど根性ガエル』の作者「吉沢やすみ」の娘、「大月悠祐子」が自らの家族の姿を描いた作品である。20歳で『ど根性ガエル』がヒットした「吉沢やすみ」は仕事を精力的にこなし、作品は飛ぶように売れ、アニメ化もされた。私生活でも結婚し、子供が産まれ幸せな日々を送っていた。しかし、『ど根性ガエル』の連載が終わった後、彼はスランプに陥ってしまったのである。マンガが描けなくなり、生活は荒れ、『ど根性ガエル』で稼いだ金は全てギャンブルや酒で使い果たし、金品着服や家庭内暴力を振るう様になった。そして失踪--。母からは「家族の輪を壊す」と決めつけられ虐待を受ける作者。ほんわかした可愛らしい絵柄で大ヒットマンガの裏側にあった過酷な家族の姿が赤裸々に描かれている。『ど根性ガエル』を知っている世代にも知らない世代にも、ぜひ読んでみて欲しい1冊である。

『ツレがうつになりまして。』

テレビドラマ化、映画化もされたこの作品はご存知の方も多いだろう。作者の夫である「ツレ」はスーパーサラリーマン。会社で大幅リストラがあっても退職せずに済み更に仕事に励む「ツレ」だったが、大幅に減った社員の穴を埋めるのはかなりハードで、仕事から帰ってくると抜け殻の様になっている……。この状態が半年続いたある日の朝、突然「ツレ」は「死にたい……」と真顔で言うのであった。慌てて病院に連れて行くと診断は「うつ病」。 自殺未遂や症状の改善、そして悪化など「うつ病」とは「精神的に弱い人がなるもの」「神経症のようなもの」だと思っていた作者だったが「ツレ」と共に闘病生活を続ける内に認識が変化。そして周囲の人の病気に対する知識の乏しさや誤解が多いことを実感するのだった。今では「うつ病」という病はあちこちで取り上げられる事が多くなったが、まだまだその認識には誤ったり偏ったものがあることも否めない。「自分はなる訳がない」などと思っていても「いつ、誰でもなることがある可能性のある病気」、それが
「うつ病」なのだ。この作品を読んで「うつ病」に対する認識を再度確認して欲しい。

『監督不行届』

『働きマン』『オチビサン』などで有名なマンガ家「安野モヨコ」、通称「ロンパース」。彼女が結婚した相手は通称「カントクくん」の「庵野秀明」。彼はご存知『新世紀エヴァンゲリオン』の監督、脚本を務め、最近では「宮崎駿」監督作品『風立ちぬ』の主役「堀越二郎」の声優を務めるなどマルチな活躍をしている。そんな「カントクくん」は作者曰く「日本のおたく四天王」と呼ばれる男。結婚式の衣装合わせに行くと「自分は仮面ライダーのスーツを着るから」と言ってみたり、1人でミラーマンごっこをしていたり、洋服を買いに行き試着の度にウルトラマンポーズを取ってみたり……。「カントクくん」のおたくっぷりは終わり知らず。「ロンパース」はそんな「カントクくん」に振り回されっぱなし。しかし実は「ロンパース」も潜在的おたくであり、徐々に結婚生活の中で本性が明らかになっていき、立派な「オタ嫁」へと成長していくのであった……。2人仲良くアニソンを歌う姿はとても微笑ましい。こんな仲良し夫婦に憧れている方はぜひ読んでみよう!!

『おさんぽ大王』

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運動能力は皆無だが、好奇心旺盛な作者「須藤真澄」がご近所から海外まで様々な「おさんぽ」をする。「おさんぽ」と言ってものんびりゆっくり歩いているだけではない。ビール工場見学に行ってみたり、食品サンプル作りをしてみたり、競馬場で馬券購入、浅草花やしき、東京タワー、鍾乳洞にも突撃。陶芸教室に参加してみたり「リカちゃんキャッスル」に行ってみたり。更に日本を飛び出してバリ島でおさると触れ合ってみたり、ネパール、韓国まで「おさんぽ」しちゃうのである。ジャンルは幅広く「おさんぽ」トータル8年間、の範囲もかなり幅広い。1人で、または担当編集者と共にトータル約8年間、地球約2周分の「おさんぽ」をしたのである。その体験を可愛らしい絵柄で報告しているのだ。作者、そして編集者、「おさんぽ」先で出会った人々、誰もがとても愛すべきおちゃめなキャラクター達ばかりでついつい心奪われてしまうのである。なかなかゆっくりあちこち行けなくても、この本を読んで作者と一緒に行ったつもりで「おさんぽ」を楽しんでみるのも一興である。

『失踪日記』

1980年ごろ、SFマンガ、ギャグマンガ作家として一世を風靡した作者「吾妻ひでお」。しかし、その後低迷期に入った彼は1日中酒を飲んで寝るという生活を繰り返していた。元々うつ気味であった彼は症状が重くなり1989年に1度目の失踪をする。山で首吊りをしようとするが失敗し、そのまま雑木林の中でホームレス生活を始める。約3ヶ月後に警官に発見、保護された。1992年に2度目の失踪。配管工として肉体労働をしている内に再度芸術活動をしたくなり、社内報に4コママンガを投稿したところ採用される。「東」という仮名で投稿したのだが、誰も彼が「吾妻ひでお」だとは気づかなかったらしい。翌年春、仕事を紹介してくれた知人から譲られて愛用していた自転車が実は盗難車だった為、警察の職務質問を受け家族に連絡され失踪終了。更に以前からさかんに飲酒をしており、自ら「アル中」を名乗っていた作者。2度の失踪を挟んでいたため、一般的な「アルコール依存症」患者より症状がゆっくりと進んでいた。しかし、1997年暮れから症状が悪化、起きている間は酒が手放せず、再度自殺未遂を起こし家族により某病院に強制入院させられたのだった。かなりハードで波乱万丈な日々に胸が痛む箇所もある。しかし、人間の弱い部分を赤裸々に描いているこの作品は読んでいて色々と考えさせられるのである。

『新久千映の一人さまよい酒』

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26歳OL「ワカコ」が美味しいお酒と料理を楽しむ姿が大人気の「ワカコ酒」。このマンガ作者「新久千映」のエッセイ本もやはりテーマは「美味しいお酒」と「美味しい料理」。女1人で酒場を楽しむノウハウを伝えるために、作者本人があの手この手をご紹介。バーでの振る舞い方、直感で美味しいお店を選ぶコツ、自分好みのお酒の選び方、あまり行かない様なお店での振る舞い方、更に二日酔いからの復活の仕方まで!! 女性1人でも楽しめちゃうお酒の楽しみ方をレクチャーしてくれているのだ。美味しそうな料理がたくさん並ぶお店に入った時、どれもこれも頼んでみたいけど残念ながら胃袋は1つ、そして許容範囲もある。そんな時に失敗しないメニュー選び、また頑固オヤジのお店に入ってしまった場合の対処(?)方法など、なかなか知ってそうで知らない、そして誰に聞けばいいのかわからない様な事を教えてくれている。人間誰しもせっかく飲食するなら美味しいモノの方が良いのは間違いない。そんな時はこの本を読んでから夜の街に繰り出してみてはいかがだろうか!?

『僕は髪の毛が少ない』

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衝撃的(?)なタイトルのこちらの作品。20代半ばから髪の毛が薄くなって来た作者。髪の毛が徐々にきまらなくなり、前髪に隙間が出来る様になって来たのが最初の異変。風に弱くなり、光に弱くなり、そして雨にも弱くなる。もはや自然界全てが敵の様に思えてくる日々。後ろから髪を前に持って来て「オリジナルハゲ隠しセット」を考案するも、長続きせず。明るく社交的だった性格も少しずつ暗くなり、引きこもりがちになってしまった。悩み、苦しみ、葛藤し続けた日々を送っていた作者。しかしその頃出会った1人の人物の存在により、彼の人生は一転する。作者の人生を変えた人の名はスキンヘッドの「竹下くん」。「竹下くん」は若ハゲを苦にし、スキンヘッドにしたとのこと。その姿を見て作者も一念発起、髪の毛をつるつるにしたのだった。それからの作者は今までずっと悩まされてきた「若ハゲ」という鎖から解き放たれ、性格も前向きになり、自然をも受け入れられるようになったのである。作者の実体験を元にした「若ハゲ」との上手な付き合い方が詰まったこの1冊。もし同じ悩みをお持ちの方は読んでみてはいかがだろうか!?

『ぼくの体はツーアウト』

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『ぼく、オタリーマン』などの作者「よしたに」が描く『ぼくの体はツーアウト』。昼はフルタイムの会社員、夜と休日はマンガ家の2足のわらじを履く超多忙な作者。ストレスで激食い、深夜まで飲みまくり、もしくは徹夜で飲む。健康診断で再検査に呼び出されてもスルー。不健康極まりない生活を続けていた作者。自分の健康に根拠のない自信を抱いている作者が人間ドックを受けに行き、検査の結果医者から宣告された言葉は「このままだと少なくとも40までには確実に糖尿病になるでしょうね」という衝撃的なモノ。自身の肉体改造を目的として様々な治療やヘルスケアの体験を綴った作品。この作品のタイトルの理由は「動脈硬化の原因となる3原因の内、高血糖を除いた尿酸値とコレステロールの数値が悪いのでツーアウト」というところから来ている。色々なダイエット法や外来通院など、興味はあるけど一体どんなものなの? と思うような事を作者が体験している。そろそろ健康に気を遣いたい、遣わなければいけないお年頃の方にはぜひ読んで頂きたい作品である。ただし、効果の程には個人差があるのでご注意を。

『毎日かあさん』

『ぼくんち』『パーマネント野ばら』など人間の本質を描いた作品や、『恨ミシュラン』『できるかな』などの型破りな体当たり作品などで人気を博している「西原理恵子」。そんな彼女の主婦として、母親としての毎日を描いた作品が『毎日かあさん』である。連載開始時4歳だった息子と2歳だった娘の成長を中心に描かれており、「男の子」「女の子」どちらの母親たちからも「あ〜、あるある」と共感を得ている。子供たちの父親の報道カメラマンである夫はアルコール依存症が悪化し、離婚。入退院を繰り返した後に閉鎖病棟に入り依存症を克服。家に戻ってきて再度同居を始めたが、彼は同時にガンも発症していたのだった。笑いあり、涙あり、ストレートな表現が胸にぐっと来る作品である。「神さま 私に子供をありがとう」と大変な毎日ではあるものの母親であることの幸せが伝わって来る。2017年6月に「卒母」宣言をし、14年9ヶ月の連載が終了した。ページをめくりながら子供や周囲の人たちと過ごす「かあさん」生活を共に過ごしてみてはいかがだろうか。

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