菅野文の代表作。銀百合学園高校を舞台に、眉目秀麗で剣道・柔道・空手の達人でありながら、内面では料理や裁縫、少女漫画を愛好する「オトメン(乙男)」の男子高校生、正宗飛鳥の学園生活を描いた物語。ある日、飛鳥は同じ高校に通う男気あふれる女子、都塚りょうに一目惚れする。りょうとの関係を深めていく中で、飛鳥は自身の乙女的な側面がより強くなっていくことを自覚する。さらに、彼の周囲には同じオトメンである仲間たちが集まり、彼らは互いの秘密を共有しながら友情を育んでいく。本作は学園もの、青春もの、ラブコメディの要素を融合させた少女漫画。飛鳥の二面性を視覚的に表現するため、男らしい外見と乙女的な行動を対比させる手法が用いられており、特に料理や手芸のシーンを詳細に描くことで、従来の男性像と女性像の境界を曖昧にしている。これにより、男らしさや女らしさといった性別に関する固定観念を問い直している。白泉社「別冊花とゆめ」2006年5月号から2013年1月号まで連載。テレビドラマが2009年8月から放送された。