概要・あらすじ
高校生、正宗飛鳥は見た目もよく武道の達人。しかしその素顔は、少女漫画を愛読し、女の子以上に料理や裁縫が得意な乙女チック男子、通称「オトメン」。そんな彼が一目ぼれしたのは、見た目はかわいいのに、男らしさに憧れ、あらゆる格闘技に精通する女子高生、都塚りょう。外見と内面のギャップが大きい2人が、友人やライバルとの出会いを通じて、本当の自分を見つめなおし、少しずつ本当の自分の姿を見せながら、恋人同士になっていく、青春恋愛物語。
登場人物・キャラクター
正宗 飛鳥 (まさむね あすか)
銀百合学園高校に通う高校2年生。高校では剣道部に所属し、主将を務める。母親、正宗浄美の影響で、武道にたけ、弱いものを助けるなど男らしく育つものの、実は料理や裁縫が得意で、少女漫画を愛読する乙女のような性格の持ち主。怖いものが苦手。都塚りょうとつきあっている。橘充太が幸花ジュエルの名義で描いている少女漫画『らぶちっく』の愛読者。
都塚 りょう (とづか りょう)
銀百合学園高校に通う高校2年生。見た目はかわいいが「本物の益荒男」と称されるほど男っぽい性格。警察官の父親の影響で正義感も強く、父親からあらゆる格闘技を教えられている。だが、裁縫や料理など女の子らしいことは苦手。『オトメン(乙男)』の主人公、正宗飛鳥を「守りたい」「かわいい」といい、つきあうことになる。
橘 充太 (たちばな じゅうた)
銀百合学園高校に通う高校2年生で、正宗飛鳥や都塚りょうの同級生。正宗飛鳥と対称的に、女性との付き合いも多い、軟派なタイプ。正宗飛鳥が愛読する少女マンガ『らぶちっく』の作者幸花ジュエルと言う顔も持つ。『らぶちっく』の展開を進めるため、正宗飛鳥と、都塚りょうの仲がうまくいくように手助けしようとする。
多武峰 一 (とうのみ はじめ)
金原高校に通う2年生。学校では生徒会長を務める。正宗飛鳥とは剣道のライバル。実は、メークが得意でプロ顔向けの腕前。政治家の父親にメークを捨てるように言われるが、『オトメン(乙男)』の主人公、正宗飛鳥の影響で、メークの道に進むことを決める。
黒川 樹虎 (くろかわ きとら)
実家は園芸農家で、現在生花店を営む叔母夫婦の家に住む。花が大好きな「オトメン」で、自称「花の伝道師」。ことあるごとに場所や人を花で飾ろうとする。
正宗 浄美 (まさむね きよみ)
『オトメン(乙男)』の主人公、正宗飛鳥の母親。マサムネインターナショナルの社長と銀百合学園高校の理事長を兼務する。夫の正宗広海が「女性になりたい」といって家を出た反動で、息子の正宗飛鳥を「男らしく」育てようとする。
集団・組織
銀百合学園高校 (ぎんゆりがくえんこうこう)
『オトメン(乙男)』の主人公、正宗飛鳥らが通う高校。正宗飛鳥の母親、正宗浄美が理事長を務める。
場所
パティスリヴィオレ
『オトメン(乙男)』の主人公、正宗飛鳥らが通う高校の近くにあるケーキショップ。訪れた人の気持ちにあったケーキを作ってくれる。イートインスペースが個室になっている。店長は正宗飛鳥の父親、正宗広海。