作者・タイザン5の初連載作品にして代表作。2016年の日本を舞台に、ハッピー星から地球にやってきたタコ型宇宙人・タコピーと、複雑な家庭環境といじめに悩む小学4年生の女子・久世しずかとの交流を描いた物語。タコピーは「ハッピー道具」による影響やタイムリープを用いて、しずかを救おうとするが、この行動がいじめの加害者・雲母坂まりなとしずかとの対立をより深めてしまう。さらに、しずかのクラスメイト・東直樹を含む周囲の人々を巻き込み、事態は悪化の一途を辿っていく。物語は学園ものとして、SFの要素を取り入れたシリアスな内容となっており、タコ型宇宙人というポップなキャラクターデザインと、いじめや家庭崩壊といった重い社会問題を描くという対比が大きな特徴となっている。ハッピー星から来たタコピーが持つ「ハッピー道具」は、タイムリープなど現実にはほぼ不可能な力を備えており、その過剰な能力が物語の展開に大きくかかわることとなる。集英社「少年ジャンプ+」2022年1号(2021年12月10日)から2022年16号(2022年3月25日)まで連載。2022年に第51回「日本漫画家協会賞」まんが王国とっとり賞、同年に「このマンガがすごい!2023」オトコ編第3位を獲得している。2025年テレビアニメ化。