富士山噴火による大地震が原因と思われる災害に遭遇した主人公青木輝らは、荒廃した絶望的な状況下で、家族に再会するという事を信念の元、ボロボロになりながらも生き延びようとする様を描くサバイバルストーリー漫画。同時に極限状態での人間の恐怖の深淵にが主題となっており、災害時の恐怖やパニックに陥った人間心理が巧みに表現されている。ノブオの異常行動によるメイクはホラー漫画にも負けずとも劣らない描写である。1995年に連載開始となった作品だが、富士山噴火や地震、津波などの描写が東日本大震災を彷彿とさせるほどリアルで、読む者を圧倒させる。