小川亮の『私人警察』に次ぐ連載作品で代表作。原作の四葉夕卜は初連載となる作品。三国志時代の軍師、孔明が現代の渋谷に転生し、音楽業界で活動する物語。五丈原の戦いで没した孔明が若返った姿で令和の日本に転生し、シンガーソングライターの英子と出会うことから物語が始まる。孔明は英子のマネージャーとなり、クラブでのライブ活動や野外フェスへの出演、大手レーベルとの契約を目指す中で、ラッパーのKABEやライバルとなる歌手のミアなど、さまざまなアーティストとの関係を築いていく。本作は、異世界転生と音楽業界を融合させた転生コメディで、三国志時代の戦略を現代のエンターテインメント業界に応用している点が特徴。SNSを活用した宣伝戦略やイベント運営、アーティスト間の関係調整など、三国志の故事が現代の音楽ビジネスにいる数多く盛り込まれている。渋谷を中心としたクラブやライブハウス、野外フェス会場などが舞台となり、実在する音楽文化の要素が設定に組み込まれている。講談社「コミックDAYS」で2019年12月31日から2021年11月16日にかけて配信されたのち、同社「週刊ヤングマガジン」に移籍し2021年52号から連載。「次にくるマンガ大賞2020」WEBマンガ部門でU-NEXT特別賞を受賞。2022年4月のテレビアニメをはじめ、2023年9月のテレビドラマ化、2025年4月の実写映画化、2024年5月の舞台化など、さまざまなメディアミックスが展開されている。