猪ノ谷言葉の初連載作品。現代日本のファッション業界を舞台に、身長158センチメートルながらパリコレクションのモデルを目指す少女、千雪と、経済的に恵まれない環境でファッションデザイナーを志す少年、育人を描く物語。切磋琢磨しながら成長する二人の関係は、育人が作り千雪が着た服が、有名人の目に留まったことをきっかけに大きく動き出す。本作は、業界の専門用語や仕事の実態を詳細に描写したファッション漫画である。デザイン画の描き方、パターンの作成過程、ファッションショーの舞台裏など、業界の専門知識が物語の随所に取り入れられている点が特徴。パリコレクションやミラノコレクションといった実際のファッションの祭典など、現実のファッション業界をベースとしており、モデルの身長制限といった業界の慣習が、時に登場人物に立ちはだかる。講談社「週刊少年マガジン」2017年26号から2021年33号まで連載。2018年、第11回「マンガ大賞2018」第6位に選出。テレビアニメ化され、2020年1月から3月まで放送された。