代表作『闇金ウシジマくん』完結から約1年半後に開始した真鍋昌平の連載作品。現代日本の法曹界を舞台に、ビルの屋上でテント生活を送る弁護士の九条が、反社会的勢力や半グレ、前科者といった顧客からの厄介な案件に取り組む物語。事務所に居候する、東大法学部首席卒業の弁護士、烏丸とともに、飲酒運転による死亡事故や薬物事件、介護施設の不正など、社会の闇に関わる案件を次々と担当していく。本作は、作者の徹底した取材による裏社会の描写、実話をモデルにした事件がリアルに描かれている点が特徴である。また、弁護士事務所の運営実態、依頼人との関係性、裁判所での手続きなど、現実の日本の司法制度や法曹界を忠実に描いている点も魅力である。小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」2020年46号から連載。2022年、「全国書店員が選んだおすすめコミック2022」で第10位に選出された。