九条の大罪

ビルの屋上でテント生活をする偏屈な弁護士、九条間人が主人公。思想信条を持たず、道徳上許しがたいことでも依頼者を弁護する九条の姿を描いた、社会派ドラマ。小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」2020年第46号より連載を開始。

正式名称
九条の大罪
ふりがな
くじょうのたいざい
作者
ジャンル
裁判官・弁護士
レーベル
ビッグ コミックス(小学館)
巻数
既刊7巻
関連商品
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概要・あらすじ

ある日、森田という若者が、飲酒運転のうえ、自転車に乗っていた父子を轢(ひ)き逃げしてしまう。森田は車を修理してごまかすために、知り合いの自動車整備会社社長の壬生憲剛を訪ねる。しかし壬生は、森田のウソをあっさり見破り、死亡事故の轢き逃げは必ずバレるからと、弁護士の九条間人を紹介する。九条は、事故当時の森田の行動をすべて聞き出した。森田は昼まで酒を飲んでいただけではなく、スマホでゲームをしながら運転していた。危険運転致死なら求刑は10年。しかし過失致死なら執行猶予となる。自分が轢いた人間が生きていることを願う森田に対し、九条は「被害者は死んでいたほうがいい」と言う。被害者の供述があると厄介だというのだ。そして九条は「独り言」だと前置きし、森田に以下の指示を出す。「スマホは失くしたと言うこと」「飲み屋の領収書は全て捨てること」「サウナで酒を完全に抜いてから出頭すること」。九条によれば、時間はあいているが弁護士と出頭すれば、自首は成立するという。そして最後に九条は「事情聴取の際は、よけいなことは何もしゃべらないように」と、森田に念を押した。こうして森田は九条と共に警察に出頭した。被害者である35歳の父親は死亡、5歳の息子は命に別状はなかったものの左足切断の重症だった。九条は、森田のドライブレコーダーに映っていた被害者の自転車が、車とぶつかる前に倒れていたことに注目する。そして被害者に心臓疾患があり、心臓発作で路上に倒れて死亡したあとに、車で轢かれた可能性があることをつき止めた。死体は「物」だから過失運転致死にならない。裁判の争点は、轢いた時の生死になると九条は考えていた。そして裁判が終わり、森田と九条は禁錮1年8か月、執行猶予3年の判決を勝ち取る。この裁判結果に、ネットは炎上。九条は、「自己保身しか考えないクズ人間のために働く悪徳弁護士」として批難される。しかし九条は顔色一つ変えず、思想信条がないのが弁護士であり、道徳上許しがたい事件でも依頼者を擁護するのが弁護士の使命だと言い放つのであった。

登場人物・キャラクター

九条 間人 (くじょう たいざ)

弁護士の中年男性。オールバックと無精髭が特徴。鼻炎持ちで、鼻孔拡張テープをしている。知人からビル屋上の部屋を1万円で借りているが、かび臭くてネズミが出るため、屋上にテントを張って生活をしている。離婚した元妻に全財産を渡し、子供の養育費を払っているため、お金に余裕はないらしい。厄介な事件や事故の加害者側の弁護が多く、主な顧客も半グレ、やくざといった、きな臭い連中ばかりである。そのため、世間のイメージは悪く、悪徳弁護士というレッテルを貼られているが、まったく気にしていない。依頼人を貴賤や善悪で選別せず、どんな事件でも依頼者を擁護することを使命としている。

烏丸 真司 (からすま しんじ)

九条間人の事務所に居候する男性弁護士。東京大学法学部を主席で卒業し、弁護士なら誰もがうらやむ四大ローファームの一つ、東村ゆうひ法律事務所に勤めるものの、1年で退社。「九条先生が面白い」という理由で、九条法律事務所にいる変わり者。

壬生 憲剛 (みぶ けんご)

自動車整備会社社長の男性。全身にタトゥーを入れており、反社会勢力とのパイプを持つ。ヤクザ絡みや薬物など、厄介な事件を九条間人に依頼する。

書誌情報

九条の大罪 7巻 小学館〈ビッグ コミックス〉

第1巻

(2021-02-26発行、 978-4098608485)

第2巻

(2021-05-28発行、 978-4098610440)

第3巻

(2021-08-30発行、 978-4098611256)

第4巻

(2021-11-30発行、 978-4098611843)

第5巻

(2022-03-30発行、 978-4098612628)

第6巻

(2022-07-29発行、 978-4098613830)

第7巻

(2022-11-30発行、 978-4098614714)

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