つくみずの代表作で、初の商業作品。文明が崩壊した終末世界を舞台に、二人の少女、チトとユーリが半装軌車のケッテンクラートで、階層構造になった廃墟都市の上層を目指して旅を続ける物語。チトとユーリは、広大な廃墟をさまよう中で文化・宗教・兵器の痕跡を発見したり、道中で出会う生存者たちと交流していく。そして二人は、地球の終末を処置する使命を帯びた白い生き物「エリンギ」と出会う。本作は、終末世界を生きるチトとユーリの姿を描いたディストピアストーリー。しかし、文明崩壊後の絶望的な環境にありながら、二人の少女の日常はほのぼのとした雰囲気で展開される。機能している社会や大規模な人間集団は存在せず、ごくわずかな生存者しか残されていない世界において、一杯のスープを大事に飲んだり、まだ使える機械をいじってみたりと、二人いっしょなら楽しめる「日常」が静かに描写されている。新潮社「くらげバンチ」2014年2月21日から2018年1月12日まで連載。2019年に第50回「星雲賞」コミック部門を獲得。テレビアニメが2017年10月から放送された。