2016年3月の『暗殺教室』完結以来、約5年ぶりとなる松井優征の連載作品。鎌倉時代末期から南北朝時代を舞台に、北条家の遺児である時行が鎌倉幕府の再興を目指す物語。尊氏による鎌倉幕府の滅亡によって故郷と家族を失った時行は、頼重との出会いを経て、「逃げる」ことを戦略として活用しながら北条家再興への道を歩み始める。信濃国を拠点に、貞宗との対立や征蟻党との戦いを通じて、独自の戦術を確立していく。本作は、歴史漫画として「南北朝鬼ごっこ」と呼ばれる独自の演出による戦闘シーンを特徴とする。南北朝時代の政治体制、武家社会の階級制度、諏訪大社の神事といった歴史的背景が詳細に描かれ、物語展開の基盤となっている。集英社「週刊少年ジャンプ」で2021年8号から連載。2023年に第69回「小学館漫画賞」を受賞。テレビアニメ第1期が2024年7月から放送され、第2期の制作が2024年10月に発表された。