休み明けに読みたい！「月曜日」が楽しみになる!?オススメ漫画５選57 Pt.

「私は月曜日が嫌いだ。また慣れない中学校の日々が始まるから。友達と遊びも運動もできないから。」「家にすら居場所がない曜日になったから。」。主人公の茜にとって、月曜日は中学生になって抱き始めた憂鬱や違和感の象徴だった。生まれ育った町や自分をとりまく世界を窮屈に感じ、周囲への違和感を覚えることが増えたのだ。月野を助けようと回し飛び蹴りを決めた時も、友達の土森（つちもり）からは「女の子だし」「もう中学生なんだよ」といさめられた。家に帰れば、優秀な姉と比較され、茜は息苦しさに耐えかねて家を飛び出す。そんな月曜日の夜、学校の校庭で奇妙な実験を行う月野と遭遇。校庭に机を並べてボールをぶちまけていた月野は、超能力の特訓をしていたという。茜はなりゆきで、毎週月曜日の夜に行うという月野の奇妙な特訓に協力することに。憂鬱な月曜日が様変わりしていく。

主人公の零は人が羨むハイスペックぶりを誇るイケメン男子高校生だが、「キャーキャー言われるの大っ嫌い」と豪語する俺サマな性格でもある。そんな彼が、不器用な恋にずぶずぶはまっていくのが読みどころ。下校途中、零は咲舞とぶつかり、転んだ彼女はヘアピンを落としてしまう。「大丈夫!! 気にしないでください」と笑顔で対応され、その場を去るが、後から咲舞が、排水溝まで必死に探しているのを見かけてしまう。零は罪滅ぼしにヘアピンをプレゼントするが、咲舞は受け取らない。実はヘアピンは咲舞の想い人からの贈り物だった。いくらイケメンでも、好きな相手ではない零がくれたヘアピンでは意味がなかったのだ。思い通りにならない咲舞の存在に興味をひかれ、零は恋愛初心者丸出しのアプローチを展開する。

結華は、曲がったことが嫌いで思ったことははっきり言ってしまう性格。空気を読むのも苦手で、そのせいか恋人どころか友達もいない。そんな結華にとって欠点だと思ってきた性格を、自分の意見をはっきり言えるなんて良いことだと笑顔で言ってくれたのが晴臣だった。晴れて付き合えることになったものの、晴臣がもちかけてきたのは「月曜日限定の恋人」というおかしなルール。晴臣は、より多くの人と交際して視野を広げ、恋愛観を深めたいからだと理由を話すが、裏を返せば付き合うのは「誰でも良かった」のではないかと、結華は不安になる。それでも、月曜日がやってくる度に結華はどんどん彼にひかれてしまう。他の曜日の恋人たちと反目しあいながらも親密になる中で、結華は彼の本当の気持ちを知ることになる。

憂鬱な月曜日とはまるで無縁の自由すぎる学校生活が、どこかファンタスティックに描かれる。主人公であるななみ、マナカ、ヨシノ、せんぱいは、いたって普通の女子高校生に見えるし、彼女たちが通う学校もいたって普通。しかし、さらっと描かれるその中で起こることは読者をあっという間にシュールで自由な世界に連れていってくれる。彼女たちにとっては日常なだけに、テンション低く普通に受け入れているところもおもしろい。ゆるい空気感の中で展開するギャグと、スタイリッシュでキュートな絵でシュールな世界観が交錯するスタイルに、読者は魅了されるだろう。ボウリングレーンがあるワンルームや、ヒモを引いたら落ちてくる「何か」など、唯一無二の自由すぎる世界が展開する。

「異性交遊禁止」、「不要なものは即没収」、「もちろん下校時の寄り道は禁止」。こんな厳しい校則がたくさんある宝成高校。学校に行くのもブルーになりそうだが、草輔はそう苦でもなく校則を受け入れていた。片や、もう一人の主人公・瑞季は正反対。金髪のロングヘアに着崩しまくった制服、遅刻は当たり前で不登校気味の超問題児。ああ言えばこう言うで、一筋縄ではいかない瑞季だが、どうしてか草輔を気に入ってしまい、二人は行動を共にするように。振り回されっぱなしの草輔は、風紀委員の依智子と一緒に瑞季の「更生」を目指すが、瑞季の問題児っぷりはそう甘くはない。