月曜日の友達

月曜日の友達

恋愛に興味がなく、周囲に違和感を感じている中学1年の女の子と、クラスの誰とも関わろうとしない男の子との不思議な交流を描いた叙情的物語。「ビッグコミックスピリッツ」2017年25号より連載中。

正式名称
月曜日の友達
ふりがな
げつようびのともだち
作者
ジャンル
友情
レーベル
ビッグ コミックス(小学館)
巻数
既刊2巻
関連商品
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概要・あらすじ

水谷茜は入学したての中学1年生。中学生になって、様々なことに違和感を感じ始めている。彼女は、生まれて育った町や、自分をとりまく世界や道や生活が、窮屈に思えて仕方ないのだ。「恋愛に興味のないことは変なのか」「女が体を動かしたいことは変なのか」「卑劣行為を無視しないことは変なのか」「姉に劣ることは変なのか」など、様々な思いが交錯し、自問自答を続ける茜。

そんな中、彼女は、クラスメイトの月野透の存在を知る。暗闇でも光ることを忘れない宝石のような目を持つ月野は、クラスの誰とも馴染もうとせず、不思議な言動を繰り返す男の子だった。ある時、茜は、悪ぶったグループに校舎裏に連れて行かれた月野を目撃する。義憤にかられた彼女は、彼らの中に割って入るが、この時、彼女が飛び後ろ回し蹴りでジュースのパックを蹴り飛ばすと、パックは一直線にゴミ箱に吸い込まれた。

その夜、気持ちの整理のつかないことが続いた茜は家を飛び出すが、人気のない学校で、校庭に16個の机を並べてバケツ3個分のボールをぶちまけ、超能力の特訓をしている月野と遭遇する。昼間、茜が蹴ったパックが一直線にゴミ箱に吸い込まれたのは、彼女が月野の超能力を引き出した結果だ主張する月野は、茜に超能力の特訓に付き合ってほしいと頼み込む。

その頼みを受け入れた茜は、毎週月曜日の夜、月野と校庭で会うことになり、超能力を身につける特訓をしたり、無駄話をしたり、野球やかけっこをして、お互いの距離を縮めていく。

登場人物・キャラクター

水谷 茜 (みずたに あかね)

中学校1年生の女の子。恋愛に興味がなく、クラスメイトに誰よりも少年っぽいと評される。第三小学校出身。小柄で元気で、運動神経もよいが、団体競技が嫌い。中学に入ってから、自分が周りに比べて子供であることに気づき、色々なことを窮屈に感じ始めている。立派な優等生の姉がいるが、彼女と比較されることを嫌っている。夢は空を飛ぶことで、いつかUFOに乗ってみたいと思っている。 そんな水谷茜だが、クラスの誰とも交わろうとしない月野透と出会い、彼と毎週月曜日、夜の校庭で会う約束を交わしてしまう。ふたりはそこで、超能力を身につける特訓をしたり、無駄話をしたり、野球やかけっこをして過ごし、お互いの距離を縮めていく。

月野 透 (つきの とおる)

水谷茜のクラスメイトの男子。小さくて白い、女の子と間違われるような外観。茜いわく、「暗闇でも光ることを忘れない宝石のような瞳」の持ち主。第二小学校出身。クラスに友達はおらず、誰ともコミュニケーションをとらずに過ごしている。一方で、同じ第二小学校出身の火木とそのグループには、幼稚ないやがらせを受けているが、それも適当に受け流している。 自分には超能力があり、それを引き出す存在が茜であると主張し、彼女と毎週月曜日の夜、中学校の校庭で会う約束をする。

土森 (つちもり)

水谷茜のクラスメイトの女の子。茜とは第三小学校からの付き合いで、何かと彼女の世話を焼く。テニス部所属。将来の夢は特にないが、医者のように、人を助ける仕事がしたいと考えている、極めてまっとうな少女。塾に通うなど、そのための努力も欠かさない。

火木 (ひき)

水谷茜のクラスメイトの女子。第二小学校出身。兄貴が町でも有名な怖い存在らしく、その威光を利用して、柄の悪い男子たちを舎弟扱いしている。月野透によくからみ、幼稚ないやがらせを続けている。いつもキャップをかぶっている。

水谷 茜の姉 (みずたに あかねのあね)

水谷茜の姉。高校1年生。立派な優等生で、中学ではバレーボール部のキャプテンを務め、部を全国大会に導いている。成績優秀で、生徒会もやっていた。バレーと勉強の両立のため、下宿して県外の名門校に通っている。茜はこの姉と比べられることを嫌っている。毎週月曜日、家に帰ってくるが、姉のことを苦手としている茜は、彼女と素直に接することができなくて苛立っている。

金石

水谷茜の中学の先輩男子。3年生で、テニス部所属。「目を見ればその人の心がわかる」と主張。茜の目を見て、「大きな悩みを抱えている。恋とか?」と言ったあげく、「ラッキーアイテムはラケット。テニス部でスポーツに友情に恋に青春にと楽しんじゃおうぜ」とテニス部に勧誘した。まったく同じ言葉で、土森も勧誘していた過去がある。

集団・組織

テニス部 (てにすぶ)

団体競技が嫌いな水谷茜が入ろうとした運動部。ゆるい活動のしたい部員が集まっている。部員も少なく、顧問もやる気なし。学校のグランドが狭いので、週3回しか練習しない。練習のない日は、文化室に秘密の鍵を使って忍び込み、皆おしゃべりをしている。土森や金石先輩が所属している運動部。

場所

第二小学校 (だいにしょうがっこう)

月野透、火木が卒業した小学校。月野は、この小学校では、「奇妙な大ウソをつく」「奇天烈な自転車に乗っている」「夜の町を徘徊している」「いやがる下級生を強引に連れまわしている」などと噂されていた。

第三小学校 (だいさんしょうがっこう)

水谷茜、土森らが卒業した小学校。中学生となって年相応に落ち着いている土森も、茜によれば、小学生の頃は「あたいは魔法使いだ!」と言って運動場を駆け回っていたとのこと。

書誌情報

月曜日の友達 2巻 小学館〈ビッグ コミックス〉

第1巻

(2017-08-30発行、 978-4091896216)

第2巻

(2018-02-23発行、 978-4091898005)

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