実写や3Dといった演出だけでなく、カラフルな色使いであったり、遠近的な手法を使っての表現など独特な方法でそのアニメに命を吹き込むアニメーター・アニメーション監督「湯浅政明(ゆあさまさあき)」。今回は彼の代表的な作品をまとめてご紹介していく。
独特な作画に定評のある「湯浅政明」が監督を務めたアニメ作品を紹介する。
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実写や3Dといった演出だけでなく、カラフルな色使いであったり、遠近的な手法を使っての表現など独特な方法でそのアニメに命を吹き込むアニメーター・アニメーション監督「湯浅政明(ゆあさまさあき)」。今回は彼の代表的な作品をまとめてご紹介していく。
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大阪を舞台に、マンガ家として成功することを夢見ている主人公「西」が生死を超えて紡ぎだすハイテンションヒューマンアニメ映画。「湯浅政明」が初めて手掛けたアニメ映画で、この作品へのこだわりが高く評価され、第8回「文化庁メディア芸術祭」のアニメーション部門では大賞を受賞し、その他多くの海外映画祭でも賞を受賞している。実写から3Dといった映像も組み合わせてあり、その独特な画風も相まってとてもポップでありながらパワーに満ち溢れた作品となっている。声優陣には大阪の雰囲気を120%詰め込もうと「吉本興業」の「今田耕司」や「藤井隆」など多くの芸人が参加しており、大変豪華になっている。
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『太陽の塔』などの作者として知られる「森見 登美彦」の人気小説『夜は短し歩けよ乙女』を「湯浅政明」の監督によりアニメ化した作品。初めてタッグを組んだ『四畳半神話大系』の時点で制作の話は出ていたが途中で頓挫し、幾年経てから再び制作にこぎつけた作品でもある。「森見 登美彦」の作風として客観的なキャラクターの設定、例えば主人公の名前が「先輩」といった感じでどこか印象がぼんやりとする部分が特徴であるが、その特徴を上手く取り上げ、当てはまる人が視聴者それぞれに違うという波及効果を生み出せるように構築された内容は素晴らしい。声優には前々から「湯浅政明」の大ファンであった俳優「星野源」が起用されており、このアニメの質感をより高めている。
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東京出身の少年「カイ」は、両親の離婚により父の実家である人魚伝説が残る街へと移り住む。音楽を愛する「カイ」はクラスメイトにバンドに誘われたが、参加することを少し躊躇していた。そんな折、バンドの実力を見るために出かけたところ、近くで楽しそうに音楽に合わせて歌い踊る影を見るのであった。それはなんと人魚。人と亜種のふれあいと複雑な思いが交錯する青春グラフィティ的アニメ映画。カラフルな色彩が「湯浅」作品の真骨頂である。このアニメ映画でもその演出はフルに生かされており、日常の風景が一気にパレットの上のような感覚になるほど様々な色が飛び出し、見る者を楽しませてくれる。
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この世界には人間を食す「食人鬼」なる存在がいる。人に対しての脅威であった彼らを狩るため、人類は「愧封剣」と呼ばれる戦闘集団を作り、戦い続けていた。しかしその師範代である「桃田俊彦」は、ある事件をキッカケに食人鬼である女性と恋仲になり、追われる身となる。様々な人の思惑と禁断の愛という極限の物語が紐解かれていく。「湯浅政明」にとって初めてのTVアニメシリーズ作品である。その話題性や描写が過激なためにR指定が入っているが、多角的な世界やその内容を熟知した上で作られた世界観にはグッと引き込まれてしまう魅力が詰まっている。
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「京都大学」の学生「私」が、1回生の時に選んだサークルによってその後の世界がどのように変わっていくのかということを描いた作品。人におけるターニングポイントでの違いを独特の視点で描いており、その世界観を楽しめるのがこのアニメの特徴である。『夜は短し歩けよ乙女』の原作者「森見 登美彦」と「湯浅政明」が初めてコンビを組んだアニメ作品。パラレルワールドに進んでいく話をいくつか繰り返し、最後まで交わることはないがどこか一つの線で結ばれているような感覚にさせてくれるという、今までにない話のくみ上げ方は秀逸。第14回「文化庁メディア芸術祭」のアニメーション部門ではTVアニメシリーズとしては初めて大賞を受賞するという快挙を成し遂げた作品。
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「片瀬高校」卓球部に所属する、天才肌だけど頼りない「ペコ」とあまり人付き合いを得意としないが卓球の上手い「スマイル」の二人が、卓球というスポーツでライバルたちを押しのけ、てっぺんを目指す姿を追った作品。「湯浅政明」はこのアニメで、マンガで描かれている絵をそのままにアニメーションへと落とし込み作り上げるという挑戦をしている。そのためマンガから入った人、そうでない人でも先入観なく楽しめる。原作には落とし込めなかったエピソードがアニメでは含まれており、そういった部分ではマンガを読んだ人でも楽しめる工夫がされている。この挑戦が評価され、「東京アニメアワードフェスティバル2015」では、「アニメ オブ ザ イヤー」テレビ部門グランプリという栄誉に輝いている。
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スーパーヒーローになりたくてたまらない少年「フィン」と、特殊能力で「フィン」の手助けをしてくれる愛犬の「ジェイク」が、わくわく面白い冒険を繰り広げていくアドベンチャー系アニメ。世界194ヵ国で放映されている世界的大人気アニメであるこの作品。キャラクターからはシュールさと可愛さ、どこか異様な雰囲気を感じ取ることができる。この作品で「湯浅政明」は、シーズン6のゲスト監督として第80話を担当している。その作風は昔「湯浅」が担当していた『クレヨンしんちゃん』に近いような部分もあり、ちょっと”ませた”内容がちょうど良かったとのこと。
29 Pt.
95 Pt.
51 Pt.
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