概要
漫画家志望のフリーターの西は、高校時代の恋人みょんと再会する。だがそれを喜んだのも束の間、みょんの父親を借金取りの暴力団とのいざこざに巻き込まれ、二十歳の若さであまりにも無様な死を遂げる。
死語の世界で転生することも許されず消え去るようにと神様から言い渡された西だったが、最後の最後で絶対に生き返ると奮起し、その気合だけで死ぬ直前の瞬間に生還。自分を殺したやくざのあつから銃を奪い取り、逆に射殺してしまう。
登場人物・キャラクター
西 (にし)
漫画家志望のフリーターで、いいかっこしいの部分があるが、基本的に優柔不断で情けない男。幼馴染の元恋人みょんと再会し、みょんが働く焼き鳥屋に行くが、そこでみょんの父を探しに来たやくざとのいざこざに巻き込まれて、二十歳で最低に無残でかっこの悪い死を迎える。 死後の世界で転生も許されず消え行く運命を神様に言い渡されるが、絶対に生き返ると奮起してその気合だけで殺害される寸前の瞬間に生還する。
みょん
本作の主人公で、巨乳で可愛い女性。西の幼馴染で、高校時代に互いの想いを伝えて恋人同士になるも、逆にそれ以後ぎきちない関係になってしまい、さらに父親の借金により家族は夜逃げし、西の前から姿を消していた。 地下鉄で久々に西と再会を果たす。
アツ
みょんの父親を探しに来た、借金取り暴力団の一人で、その後のやくざのボスの話に寄れば、地元サッカーでは期待のアスリートだったらしい。恋人をみょんの父親に寝取られ、キレまくっている。西殺害後に、やくざから撃ち殺され、また西が生き返った世界では西にピストルを奪われ射殺された。
神様
死んだ西が出逢った存在で、実態がなく、しっかりしたイメージを持たな西の前では目まぐるしく姿が変わって見える。西に消え去るように促すが、はじめて自分の意思で懸命に生き返ろうとする西の姿に、現世に帰ることを許す。
鯨 (くじら)
『マインド・ゲーム』の登場生物。巨大な体躯を持つ鯨で、定期的な周回コースを持っているようで、大阪湾にもたびたび現れる。借金取り暴力団から車で逃げていた西みょんやんを車ごと呑みこんだ。その体内では、30年以上前からじーさんが暮らしており、様々な生活用品も呑み込まれて存在していた。 首長竜のこどもなども棲息している。
ヤン
みょんの姉で、借金取りから逃れた後、現在は焼き鳥屋を経営しささやかな生活をおくっていた。家族の中では、一番のしっかりものの現実主義者だったが、実はアーティスティックな面を内に秘めている。
じーさん
西たちが呑みこまれた鯨の体内で、30年以上暮らしていた謎の老人。片言の日本語を話し、どうやら道を外れた職業についていたらしく、やばい取引に失敗し逃亡する際に鯨に呑まれた。鯨に呑みこまれた物資で、それなりに豊かな生活環境を構築している。 性格は明るくて、ハイテンション。
やくざ
みょんたちの焼き鳥屋に、みょんの父親を探しにあつ」とやってきたやくざ者の初老の男で、本名は不詳。アツの兄貴分のようだが、西を殺害したあつの非道ぶりに愛想をつかし、あつを射殺する。
みょんの父
みょんやん姉妹の父親で、以前は羽振りがよかったがバブル崩壊で多額の借金を抱え、家族と夜逃げした。身勝手で調子がよく、自由奔放な性格で、女好き。現在は娘たちと同世代の恋人と暮らしていたが、彼女があつの恋人だったために再び追われる身になった。
りょう
みょんの婚約者で、みょんたちの焼き鳥屋の常連。トラックの運転手をしている、爽やかな体育会系好男子で、西は一方的に敗北感を抱いてしまう。
やくざのボス
借金取り暴力団のボスで、大のサッカー好き。殺されたあつの敵をうつため、多数の手下を西たちに差し向ける。