掛け算で可愛さマシマシ!?「ネコ×美少女」キャラのオススメ漫画５選80 Pt.

ショコラとバニラはネコであるが、人の形をしたネコである。この世界では人と同じ姿をしたネコたちが当たり前に暮らしている。なんとも羨ましい世界だ。ネコたちは総じて頭頂部に髪と同じ色の耳があり、しっぽもついている。服を着用し、仕事をしているネコもいるが、ショコラとバニラの双子の姉妹は水無月家の飼い猫だ。ショコラは長い黒髪をツインテールにした黒猫。ご主人様大好きで、明るくまっすぐな性格をしている。バニラは白く長い髪を2つ結びにしており、ショコラ大好き。マイペースで口数が少ないタイプ。正反対だが姉妹だけあって二匹は仲良し。独立しようと家を出たご主人様と一緒にいるために、様々な行動に出る。普通のネコだとご主人様の仕事の邪魔をするのがマストなのだが、ショコラとバニラはきちんとお手伝いのできるネコたちだ。スタイルも抜群で可愛らしく、お店の看板娘には申し分ない。なにより無条件に気持ちを向けてくれる姿が愛らしく、読む側も愛情が芽生えそうだ。

愛情表現が直接的すぎるクラスメイトのナオは、シンタの家によく遊びに来ている黒ネコである。特徴は野良ネコに間違えられないようにとシンタが結んだしっぽの赤いリボン。人間の時の表情はあまり豊かではなく、いわゆる無表情キャラではあるが、尊大ともいえる口調で愛の告白をするというギャップが持ち味でもある。最初の告白は屋根の上からと、なかなかワイルドなところもネコ的だが、自身の感情を隠すことなくストレートに伝えるところもネコ的だと言えるだろう。人間のように色々回りくどく考えたり、悩んだりはしない。好きだからキスをしたい、愛があれば怖いものはない、とかなり強気である。ネコの姿の時に可愛がられているからこその自信もあるだろう。ネコの姿でも人間の姿でも、これだけストレートに愛情を伝えられれば悪い気はしないはずだ。とはいえ、シンタは中学生で愛情をすべて受け止めるのには時間がかかるだろう。ナオとシンタの恋の行方を見守りたい。

猫娘病とは、0～12歳の女子のみが発症する原因不明の奇病だ。ネコの耳や尻尾が生えるが、身体は人間と大きく違うわけではない。しかし、パニックに陥ると、完全なる猫の姿になってしまう。雪は猫娘病になり、両目が青と金のオッドアイになった。髪は真っ白で、尻尾も同系色の白である。ネコ化する病気なんて可愛いだけじゃないか、と思われがちだが当事者たちはそれぞれ苦労をしているようだ。雪は病気を発症したことにより、仲間外れにされたり差別的な言葉をかけられたりした。他者との関わりに極度におびえているのは過去の経験からであるらしい。他にも友達から距離を置かれる経験をした者がいるなど、それぞれ周囲との関係性に苦労している様子。雪の場合、コミュ障的な反応とネコらしい行動が乖離していないせいか、人慣れしていないネコを見ているようだ。友情ものではあるが野良ネコが人に慣れるまでを見ているような、温かい気持ちになれる。

緋鞠は人間の女の子ではない。日本刀を持って戦う猫の妖である。青みがかった長い黒髪を大きなリボンでポニーテールにし、瞳は名前を彷彿させるような緋色と紫がかった色で特徴的だ。優人を「若殿」と呼ぶなど、言葉遣いも性格も古風なところがある。身体能力は抜群で、豊かな胸を気にとめず自在に動くが、元々がネコだけに足がつかないほどの深い水場は苦手であるらしい。くっついたりキスをしたりとスキンシップ多めであるが、恋というよりもネコ的な行動なのだとか。行動以外だと戦闘時や怒った時など、感情が高ぶるとネコの耳や尻尾がでてくる。普段が凜としているせいか、戦闘時の緋鞠は妖らしさが際立ち、獣らしさの中に妖艶さが感じられる。普段は着物をアレンジしたものや、浴衣を着ていることもあるが、様々な衣装で登場する可愛くてナイスバディの持ち主ならばいろいろ着てもらいたいと思うのが読者心。アルバイト先の制服が癒やしの一つだ。

本作に完全なるネコ耳の少女は登場しない。しかし、ネコっぽい女の子が多数登場する。アルバイトで幼馴染ポジションの文乃のツンデレ具合などまさにネコといったところ。ビジュアルから行動まで、一番ネコっぽいのが希である。希は駅に一人でいるところを乙女に「拾われてきた」少女だ。髪は長く、一部がネコ耳のようにはねているが、一応ネコではない。羞恥心が薄く、お風呂上りに裸でいたり、スカートからパンツが見えても気にしないというところがあり、初登場時からネコの鳴きまねをしたりと、本当にネコなのではと疑いたくなる。何故希がさまよっていたのかはわからない。人にあまり心を開かない姿は、野良ネコのようでもある。表情が乏しく、感情表現をあまりしない希。ネコのような孤独な少女が、人に受け入れられてどうなっていくのか。変化を見守りたい。