世界観
和風ファンタジーが題材。人々の脅威である妖(あやかし)を倒す「鬼斬り役」の末裔として生まれた男子高校生の天河優人が、妖の討伐ではなく共存を目指し、ヒロインの緋鞠たちと共に戦う姿が描かれる。仲間の美少女キャラクターたちのお色気シーンが、ふんだんに盛り込まれているのも魅力のひとつ。
あらすじ
普通の男子高校生の天河優人は、16歳の誕生日を機に突如、妖(あやかし)と呼ばれる存在から命を狙われるようになってしまう。そんな彼の前に現れたのは、緋鞠と名乗る謎の美少女。優人の「護り刀」の役目を持つ緋鞠は彼を守るべく勇敢に戦うが、そこには戦い続けるほどに緋鞠の心が闇に染まっていくという、大変な危険があった。
単行本の装丁
単行本の本体表紙には、毎巻登場人物たちの設定資料が掲載されている。内容は、その巻で活躍した登場人物らのデザイン資料や、作中では明らかにならなかった設定などが主体。また、最初の2ページは全巻フルカラーで描かれている。
関連作品
関連作品として2003年7月にヒット出版社から発売された的良みらんの別作品『緋牙刻』がある。本作『おまもりひまり』に登場する各務森飛白と各務森飛鈴は、こちらの『緋牙刻』にも登場するが、設定は大きく異なっている。
関連商品
2014年1月、イラスト集「おまもりひまり 処女画集 ~MATRA MILAN Art Works~」が発売された。雑誌に掲載されたカラーイラストのみならず、コミックス未収録イラスト、描き下ろしイラストも収録されている。また、緋鞠の後日談を描いた描き下ろしコミックも掲載されている。
メディアミックス
TVアニメ
2010年1月から3月にかけて、ウシロシンジ監督によるTVアニメ版が放送された。シリーズ構成を長谷川勝己、キャラクターデザインを磯野智が担当している。キャストは天河優人役を平川大輔、緋鞠役を小清水亜美が演じた。
コミック
本作『おまもりひまり』を題材にした4コマ作品として、2010年4月に発売されたアンソロジーコミック『おまもりひまり1/4 緋鞠の4こま あんそろじぃ』と2011年9月に発売されたにくばなれ著の『おまもりひまり 外伝の書』がある。アンソロジーコミックの執筆者はにくばなれ、望月奈々、シロガネヒナなど。
小説
2008年7月から、富士見書房より、みかづき紅月著の小説版が発売された。全4巻で、イラストは原作者である的良みらんが担当している。小説版のみのオリジナルキャラクターも多数登場し、コミックスのカバー下の設定資料集にも、小説版限定キャラクターの資料が掲載されている。
ラジオ
2009年11月から2010年4月にかけてwebサイト「アニメイトTV」内にてラジオ番組「おまひま☆HR」が放送された。2010年8月には、この放送内容をまとめたCDも発売されている。パーソナリティは緋鞠役の小清水亜美と、九崎凛子役の野水伊織が担当した。
CD
2010年3月、コロムビアミュージックエンタテインメントよりキャラクターソングアルバム「おまもりひまり ネコもシャクシもキャラソンアルバム」が発売された。緋鞠ら5名のヒロインが歌うキャラクターソングに加え、ボイスドラマも収録されている。
キャラクターブック
キャラクターブックとして2009年10月「おまもりひまり 0」が発売された。アニメ版設定画集に加え、キャラクターたちのプロフィール、詳細な設定資料集、小説版や4コマ版などの作家の作品も掲載されている。また、2010年5月にはTVアニメ版のファンブック「TVアニメーション おまもりひまり 公式ファンブック」も発売された。
登場人物・キャラクター
天河 優人 (あまかわ ゆうと)
高宮市桐陵高校に通う1年生の男子生徒。本人は知らされていなかったが、「鬼斬り役」12家のひとつ天河家の血を引いている。長めの茶髪を肩につかない長さまで伸ばした、小柄で中性的な容姿の持ち主。16歳の誕生日を機に妖(あやかし)に命を狙われるようになり、緋鞠に守護される日々を送ることになる。温和で心優しい性格だがやや押しに弱く、緋鞠や九崎凛子をはじめとする女性たちには振り回されがち。 幼い頃は今とは別人のような陰気で生気のない存在だったが、凛子の努力により現在のような性格になった。7年前に両親を事故で亡くしており、以来一人暮らしをしている。また、所持していたお守りの力により小学校時代よりも前の記憶があいまいになっている。猫アレルギーなため、凛子の飼っている「蘭丸」や猫状態の緋鞠が近づくと涙や鼻水が止まらなくなってしまう。 身長は165センチで、誕生日は5月30日。
緋鞠 (ひまり)
天河優人を守護するべくやってきた猫の妖(あやかし)の少女。腰まで伸ばした黒髪ストレートロングヘアを、リボンで結びポニーテールにしている。古風な男性のような口調で話すのが特徴。優人の16歳の誕生日を機に先祖から続く「天河家を守る」という誓いにより、妖から優人を守るため愛刀「安綱」を用いて戦う。優人の守護のため彼の家に居候して高校にも入学し、「野井原緋鞠」と名乗り、校内でも優人を警護している。 普段は普通の人間と変わらない姿をしているが、感情が高ぶると猫の耳やしっぽが飛び出してしまう。神社の神気は身体に触るため、近づきたがらない。元は狩りに喜びを見出し殺戮に我を失う妖なため、戦い続けることで心が闇に染まっていく可能性が懸念されている。 文系科目は得意だが、理系はからっきし。身長は157センチで、誕生日は12月21日。
九崎 凛子 (くざき りんこ)
天河優人の幼なじみで、桐陵高校に通う1年生の女子生徒。金に近い明るい茶髪のボブヘアで、両サイドにリボンを結んでいる。明るく世話焼きな性格で、家族のいない優人を毎朝猫の蘭丸と共に起こしに行くほど仲が良い。幼い頃からひそかに優人に想いを寄せているが、素直になれず気持ちは伝えていない。緋鞠を筆頭に次々優人のもとへ現れる美少女たちの存在に、内心不安を感じている。 スポーツ万能で、「運動部最強助っ人」と呼ばれている。毎年優人と夏祭りに出向き、リボンをプレゼントしてもらうのが2人の習慣。身長は156.5センチで、誕生日は4月9日。
静水久 (しずく)
天河優人が山奥の川で出会った虬(みずち)の妖(あやかし)の少女。暗い緑色のふんわりとしたボブヘアに、赤い瞳をしている。語尾に「~なの」とつけて話すのが特徴。かつて「鬼斬り役」12家のひとつである地走家に一族を滅ぼされ、すべての「鬼斬り役」を強く恨んでいる。そのため優人の「鬼斬り役」としての目覚めは人と妖の均衡を崩すと考えており、彼を殺そうとして近づく。 しかし優人と九崎凛子の言葉により考えを改め、優人の人間性を確かめようと彼の家に居候を始める。クールで裏表のない性格で、料理をはじめとする家事全般が得意。身長は130センチで、誕生日は自称1月31日。
リズリット・L・チェルシー (りずりっとえるちぇるしー)
高宮市伊里谷商店街にある喫茶店「カフェ・リリッシュ」で働く、ティーカップの付喪神の少女。腰まで伸ばした金髪ストレートロングヘアをリボンで結んでツインテールにし、スカートの丈の長いメイド服姿をしている。美味しい紅茶を広めるため100年前に英国から日本に渡り、喫茶店のウェイトレスとして充実した生活を送っていた。 そこへ緋鞠がアルバイトとしてやってきたのをきっかけに天河優人たちと知り合う。妖(あやかし)だが人に敵意はなく、日々誇りを持って業務に取り組んでいる。身長は157センチで、誕生日を初めて実体化した日とする場合は2月22日。
神宮寺 くえす (じんぐうじ くえす)
「鬼斬り役」12家のひとつ、神宮寺家の跡取りの少女。腰まで伸ばした紫がかった銀髪のストレートロングヘアに、ゴシックロリータファッションをまとっている。「~ですわ」といった丁寧なお嬢様口調で話し、額にある三日月の印が特徴。祖父の命により天河優人たちの前に現れ、優人を緋鞠から引き離し、神宮寺家に招こうとする。 優人とは許嫁の関係にあり、幼い頃からの知り合い。優人の記憶があいまいなため忘れられていたが、キスをしたこともある。西洋魔術に長け、さまざまな異名を持つ。上昇志向が強く「鬼斬り役」として妖から人を守ることに強い責任感を感じており、妖を強く憎んでいる。激昂すると口調が荒くなり、別人のような雰囲気になる。身長は158センチで、誕生日は自称10月17日。
加耶 (かや)
野井原市にある天河優人の祖父母の家に住み着く座敷童の少女。丈の短い和服に草履を履き、肩につくほどの長さの紫がかった黒髪をツインテールにしている。一人称は「わちき」で、古風で男性のような口調で話す。緋鞠とは旧知で非常に仲が良く、一方で彼女を自分から奪った優人のことは快く思っていない。優人の祖父母亡き後も家を守護し、敷地の手入れをしている。 コンクリートやアスファルトの多い都会は苦手。
明夏羽 (あげは)
天河優人たちが野井原市を訪れた際、優人の命を狙って現れた妖(あやかし)「飛縁魔(ひのえんま)」の少女。こげ茶色の髪を真ん中で分け、肩につかない長さのボブヘアを外にはねさせて朱色のベレー帽をかぶっている。巫女服姿が特徴。優人個人に恨みはないが、優人を倒すことで妖としての格を上げたいと考え、彼に襲いかかる。打倒優人のため大太法師(だいだらぼっち)を同行させているが、大太法師自身は戦意がない様子。
沙砂 (ささ)
明夏羽の仲間で、天河優人たちが野井原市を訪れた際、優人の命を狙って現れた妖(あやかし)「一本ダタラ」の少年。人間の子供に近い姿をしているが目がひとつしかない「モノアイ」で、足も一本のみ。薄紫色の肩につかない長さのボブヘアを外にはねさせ、長い前髪で目が隠れている。常に身体がゆらゆらと揺れている。目からビームを出して攻撃する。
影月 (かげつき)
静水久の仲間で、「火車」の妖(あやかし)の男性。人間の姿でいる時は黒髪で前髪の長い、よどんだ瞳の少年の容姿をしている。神宮寺くえすと交戦した静水久を案じ、静水久と行動を共にするようになる。火車であるため、生きている人間の女性にはあまり関心がない。
文 (あや)
加耶の頼みにより、緋鞠へ刀剣目録を運んできた付喪神「文車妖妃(ふぐるまようび)」の少女。切りそろえた前髪に、腰まで伸ばしたストレートヘアを低い位置で結んでいる。姫カットと、袖口がふんわりした白装束姿が特徴。丁寧な口調で上品な雰囲気だが、運んできた荷物は体内に保管しており、嘔吐する形で渡すというユニークな輸送方法をしている。 服、体ともにほぼ紙で構成されているため、火や湿気、紙を食べる虫が苦手。
鏑木 兵吾 (かぶらぎ ひょうご)
警備局公安4課に勤める男性。額を全開にしたスポーツ刈りに顎髭を生やし、スーツ姿が特徴。霊や化け物といった人知を超える存在に対処する業務を行っており、神宮寺くえすとは知り合い。「鬼斬り役」である天河優人に対し、自分たちの管理下に入るか、生涯自分たちの監視下で生きるかの二択を迫る。
白面金毛九尾 (はくめんきんもうきゅうび)
「日本三大妖」のうちの一体である、幼い少女の姿をした妖(あやかし)。金髪を巻き、肩につかない高さで4本の縦ロールにしている。非常に無口で捉えどころのない性格で、現在は「欠片」という不完全な状態にあり弱体化している。しかしそれでも非常に強く、酒呑童子と共に天河優人を狙って襲いかかる。力の回復度合いに応じて、別の姿をとることもできる。 自分の世界を作ることが夢。好物はクレープ。
酒呑童子 (しゅてんどうじ)
白面金毛九尾と行動を共にする、若い男性の姿をした妖(あやかし)。白面金毛九尾同様「日本三大妖」の一体でもある。前髪を右寄りの位置で分け、髪を襟足のあたりまで伸ばしている。にこやかで丁寧な口調で話すが、慇懃無礼な人物。自分をだまし討ちした人間を強く憎んでいる。
各務森 飛白 (かがみもり かすり)
「鬼斬り役」12家のうち、序列3位である各務森家に属する19歳の女性。腰まで伸ばした黒髪ロングヘアに、顔の両脇の髪だけを低い位置でまとめている。巫女装束姿と、左右の瞳の色が違うオッドアイが特徴。真面目で落ち着いた性格で、丁寧な口調で話す。「獣の眼」と呼ばれる強力な力を保持している。
各務森 飛鈴 (かがみもり ひすず)
各務森飛白の妹で、各務森家に属する少女。セミロングヘアをサイドテールにし、スカーフのような髪飾りでまとめている。巫女装束姿と、左右の瞳の色が違うオッドアイが特徴。勝ち気でプライドが高く、自分たちよりも序列の低い神宮寺くえすを「みそっかす」と呼ぶなど、やや他人を見下したところがある。飛白のことは熱心に慕っており、彼女には従順。 「獣の眼」と呼ばれる強力な力を保持している。
土御門 愛路 (つちみかど あいじ)
「鬼斬り役」12家のうち、序列1位の土御門家の当主代行を務める若い男性。目が隠れるほどの長い前髪に、後ろ髪は肩につくほどに伸ばしている。眼鏡とスーツ姿が特徴。本来の当主は父親だが、病床の父親に代わって当主を代行している。天河優人を「鬼斬り役」と認めた一方で、緋鞠のことは快く思っていない。
夜光院 柩 (やこういん ひつぎ)
「鬼斬り役」12家のうち序列11位の一族、夜光院家に属する15歳の少女。紫がかった銀髪のボブヘアをしている。頭頂部で一房飛び出した「アホ毛」と、目元の深いクマが特徴。一人称は「ボク」で、中性的な雰囲気の人物。一族に備わった高い状況分析・解析能力と論理的な超速思考に基づく、限りなく未来視に近い「未来予測」「完全空間座標知覚」「時間座標把握」の力を持つ。 探偵として活動しているが、殺し屋のような仕事も請け負う。
小冬 (こふゆ)
東北の雪山に住む妖(あやかし)「雪女」の若い女性。18歳から19歳程度に見える容姿をしている。静水久を通じて「鬼斬り役」である天河優人に助けを求め、東北へ呼び寄せる。前髪を真ん中で分けてヘアピンで留め、腰まで伸ばしたストレートロングヘアをひとつに結んでいる。やや軽い性格で、戦闘能力は低い。
然樹 (ぜんじゅ)
東北の雪山一帯の妖(あやかし)たちの長を務める妖「オシラサマ」の男性。身体は小さな木の幹そのもので、目の位置に丸い穴を2つ開け、頭には植物の芽が生えている。白面金毛九尾と酒呑童子の存在に備え、天河優人に協力をもちかける。温和で争いを好まず、かつて妖を斬った「鬼斬り役」であろうとも共存したいと考えている。
三雁 藍華 (みかり らんか)
21歳の女子大生。ショートカットヘアに、前髪に三角の髪飾りを付けている。静水久の一族を滅ぼした「鬼斬り役」12家の地走家の末裔で、静水久の仇ともいえる存在。神宮寺くえすにより静水久を紹介されたことで、静水久から命を狙われてしまう。彼女自身は一般人として暮らしており、「鬼斬り役」としても活動していなかった。
黒桜 (くろざくら)
白面金毛九尾配下の妖(あやかし)で「絡新婦(じょろうぐも)」の少女。左寄りの位置で分けた、右目が隠れるほど長い前髪に、肩につかない長さのボブヘアをしている。右目の眼帯と、軍服のような服装が特徴。無表情な人物で、糸を用いて戦う。
恵香 (えこー)
白面金毛九尾配下で、黒桜とコンビを組んで戦う「天井下がり」の妖(あやかし)の少女。ふんわりしたセミロングヘアをツーサイドアップにしている。派手で自信のある雰囲気の人物。黒桜同様、軍服のような服装が特徴。「天井下がり」の特性上地面に足をつけることは基本的にないが、落とされて普通の人間のように歩くこともある。
柾木 泰三 (まさき たいぞう)
天河優人の友人で、桐陵高校に通う1年生の男子生徒。桃色の髪の前髪を真ん中で分けて額を見せ、後ろ髪は襟首あたりまで伸ばしている。女性に目がなく、積極的に近寄ろうとするが、戦果は芳しくない。女性の身体を見るためであれば、どんな努力も惜しまない。
如月 冴 (きさらぎ さえ)
桐陵高校に勤め、天河優人のクラス担任を務める若い女性教諭。暗い黄緑色のストレートロングヘアを後ろでひとつにまとめ、眼鏡をかけている。男性のような口調で話し、酒と煙草が大好き。特に煙草はヘビースモーカーで、頻繁に喫煙している。リズリット・L・チェルシーの勤める喫茶店「カフェ・リリッシュ」の常連客。
阿久津 悠子 (あくつ ゆうこ)
桐陵高校の美術教諭を務める若い女性。肩につかない長さのふんわりしたボブヘアをしている。声が小さく存在感がやや希薄なことから、生徒たちからは「幽霊」にちなんで「幽子ちゃん」と呼ばれている。尚、このあだ名については本人も気に入っている様子。如月冴とは親しく、一緒に飲みに行く仲。
嶋村 有 (しまむら ゆう)
桐陵高校に通う1年生女子で、天河優人のクラス委員長を務める。前髪を真ん中で分け、紫色の肩につかない長さのボブヘアをしている。眼鏡と、前髪につけた大きな×型の髪留めが特徴。真面目なしっかり者で、友人の九崎凛子の恋愛を応援している。趣味はゲームで、ゲーム内で得た知識を現実に応用しようとするところがある。
柾木 ハル (まさき はる)
柾木泰三の妹。ふんわりした桃色の髪を肩のあたりまで伸ばした、派手な雰囲気の人物。右腕につけた男物のスカーゲンと、履いているルーズソックスが特徴。天河優人とは知り合いで、ゲームで遊ぶお金をたかるほど気安い関係。
集団・組織
鬼斬り役 (おにきりやく)
人にあだなす邪妖たちを討伐する、特殊な力を持った人間たちのこと。「退魔師」「妖怪ハンター」などとも呼ばれる。平安時代に成立し、それ以降時の権力者や政府の管理下に置かれ、十分な地位や富と引き換えに妖(あやかし)たちと戦ってきた。鬼斬り役には「12家」と呼ばれる一族がいて1位から12位までの序列があるが、すでに滅んだ一族もある。
その他キーワード
光渡し (ひかりわたし)
天河家の人間が持っている特殊能力のこと。絶大な魔力を付与することで、棒切れ程度のものでも伝説の聖剣や名のある名刀並みのものに変えることができる。また、無機物のみならず有機物にも術をかけることができ、人体の強化もできる。使用には肉体の鍛錬のみならず集中力とイメージトレーニングも重要になる。