映像で見たことがある人は多くても、限られた人以外はその地を訪れた事が無い南極。多くの人が目にしていない場所だからこそ、漫画としての想像が膨らむ特別な地・南極を舞台にした5つの作品を紹介しよう。
南極を舞台にした漫画5作品に注目!
出典:小学館
映像で見たことがある人は多くても、限られた人以外はその地を訪れた事が無い南極。多くの人が目にしていない場所だからこそ、漫画としての想像が膨らむ特別な地・南極を舞台にした5つの作品を紹介しよう。
出典:小学館
南極の夢とロマンが詰まったサバイバル医療ストーリー。主人公の伊達翔司はかなり気弱な研修医。ひょんな事から南極へ向かうはめになってしまう。そこで翔司が目にしたのは、想像を超える極寒のサバイバル環境だった。さらに、この地を統べる観測隊隊長の鬼山隆一は、傍若無人。鬼山の豪快な行動にふりまわされて、翔司はてんやわんやの毎日を送る。
本作は、日本の南極観測隊の基地が舞台になっている。ただし、登場する基地は平仮名の「しょうわ基地」。現実の「昭和基地」と少し異なっている。さらに、ロシアはロシール国として描かれ、ロシアのボストーク基地にあたる「ポズトーク基地」も登場する。また、南極は世界一生存に向かない極地だけに、常に死の危険と隣り合わせ。本作は医療に焦点を当てているため、南極における寒さの恐怖が強く描かれているのが特徴。南極では、普通に生きているだけでサバイバルになるのだ。
出典:小学館
2017年に公開された『ドラえもん』長編映画のフィルムコミック。涼を求めて南太平洋に浮かぶ氷山へと遊びに出かけたのび太達は、氷山の下層部分で氷漬けになったリングを発見した。調べるとリングは、10万年前の南極から来たものと判明。リングの落とし主を探し、リングを届けるために、一行は南極大陸探検を始める。
本作は現代の南極と、10万年前の南極が舞台になっている。現代の南極シーンでは極地探検ソリとドラえもんのひみつ道具を使った犬ぞり風のアイテムで、南極探検らしさを演出している。作中に登場する南極の遺跡は、10万年以上前に異星人のヒョーガヒョーガ星人が作ったもので、そこには惑星を凍結させて生物の進化を促す巨大装置ブリザーガが設置されていた。つまり、地球の氷河期はヒョーガヒョーガ星人が設置した巨大装置によって発生し、現在もそれが南極の地下で凍りついているというとても壮大な設定になっている。また、現代の遺跡で発見された謎の生物パオパオは、藤子・F・不二雄の『ジャングル黒べえ」で黒べえのペットとして登場する動物で、本作にカメオ出演している。
出典:KADOKAWA
同タイトルのテレビアニメをコミカライズした、女子高校生たちの南極青春グラフィティ。アニメでは夢見る高校2年生の玉木マリ(通称キマリ)が主人公だったが、本作では民間南極観測隊員だった母を持つ小淵沢報瀬が主人公になっている。南極へ行くという報瀬の壮大な夢にキマリが乗ることで物語は動き出す。
南極の昭和基地における観測は、実際には国家事業として行っているが、本作では民間の観測隊も南極観測に参加する設定になっている。この設定はフィクションだが、文部科学省、国立極地研究所、海上自衛隊、SHIRASE5002(WNI気象文化創造センター)の協力を得て、南極までの渡航や昭和基地での生活が現実に近い形で描かれている。実際に南極観測に関わった人達の情報が元になっているため、女子高校生たちが南極観測隊に参加するという設定ながら、随所にリアル感が漂う作品となっている。
出典:KADOKAWA
20世紀初頭に活躍した小説家ラヴクラフトの長編小説を原作とするコズミックホラー。時は1930年。地質学者のダイアー教授は大学の研究チームを率いて、南極大陸の調査に向かう。その調査で生物学者のレイクが、奇妙な化石を発見する。だが、謎の化石を調査していたレイクの分隊は全滅。そして本隊は、化石の痕跡をたどり、地図にない巨大な山脈にたどり着く。
原作が20世紀初頭に作られた作品のため、登場する南極観測隊の装備は全てがアナログ的な物だ。また、現実の南極には存在しない未知の巨大山脈に、ネクロノミコンに記された神話の「古のもの」を連想させる化石を登場させている。ネクロノミコンとは、原作者のラグクラフトが作ったクトゥルフ神話の魔道書だ。南極という現実に存在しつつも、限られた者しか訪れた事がない極限の地を舞台にすることで、幻想と現実が交差している感覚がコズミックホラーとしての恐怖感をより大きくしている。
出典:講談社
凄腕医師の活躍を描くハードボイルド医療漫画。主人公のスーパードクターK(本名・西城カズヤ)は、神技のメスさばきと天才的頭脳を持ち、さらに無敵の肉体を備えた超人的な人物だ。金銭的な報酬には無頓着で、患者の誠意があれば無報酬で執刀することもある。そしてフリーランスで動くKは、病気だけでなく、さまざまな事件や陰謀も解決していく。
世界中を飛び回るスーパードクターKの活躍を描く本作では、南極封鎖編として南極を舞台にした長編が描かれている。この長編で登場するのが、アメリカやロシアの南極基地。そこでウイルスによるパンデミック(集団感染)が発生してしまう。そして南極基地に向かう医師団に参加したKは、ウイルスによる感染病で倒れる人たちを目にする。未知のウイルスを恐れて、救援物資が届かないという状況。南極という広大な閉鎖空間で、手に汗握る医療ドラマが展開する。
135 Pt.
73 Pt.
17 Pt.
60 Pt.
134 Pt.
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