宝くじで7億円を手に入れてしまった男子高校生を巡るラブコメディ。柏木伊月(いつき)は彼女いない歴15年のごく普通の高校1年生。不良にからまれたりするさえない日々を送っている。1つ年上の幼馴染み・高峰先輩に淡い思いを寄せているものの、美人の先輩との距離は開くばかり。そんなある日、一縷の望みをかけて買った一枚の宝くじで1万円が当せんしたと思っていたら、実は見間違いでまさかの7億円の高額当せん。ばれたら大変な目にあってしまうと心配した伊月は、当せんを隠すことを決意する。
「1万円じゃ人生変わらないけど」「1億円なら分からない」とはいえ、普通の高校生にとっては、1万円は大金だ。ゲームやDVDを買うこともできる。宝くじで1万円が当せんした伊月は、その日うきうきで登校した。しかし、同級生の茂田(もだ)は何かというとたかろうとしてくるし、不良にカツアゲされるし、といった日常では、当せんしたことは絶対秘密。なんとか宝くじを死守して引き換え所にむかうも、「大人になったら、伊月くんのお嫁さんになってあげる!」なんて言ってくれていた幼馴染みの高峰先輩が、年上の彼氏に高そうな車で送られてきているのを目撃。ショックで涙目の伊月に、当せん金が1万円ではなく7億円という驚きの事実が。伊月は7億円を手に、日常をサバイブしていくことになる。
くじで40億円が当せんした青年が迷い込んだ異世界で貧しい村人を救う異世界救済ファンタジー。すずの木くろの人気ライトノベルをコミカライズ。キャラクター原案は黒獅子。会社員の志野一良(かずら)は宝くじで40億円が当せん。「もう働く必要ないじゃん」とうきうきするも、金の亡者となった人々からの電話が鳴りやまない。うんざりした一良は、先祖から受け継いできた山奥の屋敷に避難。その屋敷の奥には、中世ヨーロッパのような異世界の貧しい村が広がっていた。
桁違いの大金なら世界を救うことに挑戦するのは可能だろうか? そんな夢想を描いたのが本作だ。宝くじで40億円が懐に転がり込んできたサラリーマンの一良。バラ色の人生が先に広がっているかと思いきや、金の無心や寄付などの話をもちかける連絡がひっきりなしにやってくる日々。金にむらがるハイエナのような人々から逃れるため、一良は父に教えられた群馬の山奥にある古い屋敷にむかった。いたって普通の家だったが、30年も放置されていたわりにはやけに綺麗。しかも屋敷の奥の部屋には異世界の村に通じるドアがあった。飢饉と病気に苦しむ人々を前にした一良は、スーパーで爆買いした現代日本の物資を送り届けることに。村で出会った少女・バレッタのため、一良の異世界を救うチャレンジが始まる。
宝くじで7000万円を手に入れた女子高生が大金を武器にアイドルを目指すスキャンダラスストーリー。杉本夏樹と河合遙は、京都のお嬢様高校に通う女子高生。宝くじに当せんし、7000万円を手に入れた二人は、思いつきで東京へ家出することに。東京の町で豪遊していた二人は、浮浪者風の男にからまれていた女の子・築山文子を助ける。聞けば、歌手になるために上京したが、作曲家の男に乱暴されそうになって逃げてきたというのだ。夏樹は、遙と文子と三人でアイドル歌手を目指すことを思いつく。1990年にオリジナルビデオアニメ化。
「宵越しの金は持たない」そんな風に手に入れた大金をパーッと使うタイプの人物が本作の主人公だ。大金を手にした夏樹と遙がしたのはまずは買い物。下着から靴まですべて買いかえて二人あわせて50万円超。ブランド服に身を包み、目指した東京の町では新宿の一流ホテルの1泊35万円のスイートルームに宿泊。まさにやりたい放題の豪遊だ。そして、行動力抜群の夏樹は、歌手志望の文子との出会いをきっかけに芸能界デビューという次なるお金の使い道をぶちあげる。高級フレンチレストランの一室を貸し切りにした彼女たちは、夢はお金では買えないという定説を覆すべく作戦を立てはじめることに。お金を使ってのし上がっていく姿にジェットコースターのようなスリルと爽快感が味わえる作品だ。
宝くじで手に入れた1000万円で夫を雇うことになったOLのラブストーリー。宝くじで1000万円が当せんした日、28歳の菊池李絵は元彼である職場の部下の結婚式に出席していた。二股をかけられた末に、相手に子供ができたことでふられたのだ。そんな元彼・古賀の結婚式で、新郎の友人だというカメラマン・浅野優に出会う。傷心の李絵は、宝くじの当せん金を使って優を「ダンナ」として雇うことを思いつく。冗談のつもりが、優は意外にも乗り気で、李絵は本当にダンナを雇うことになる。
宝くじの当せん金でダンナを雇うという思いつきから恋が始まるラブストーリーだ。主人公の李絵は頼りにされれば頑張って期待に応え、他人のために頑張るタイプ。しかし、甘えるのが苦手で姉御肌の李絵は、元カレの古賀にとって「守ってあげたい存在」ではなかった。裏切りに傷ついていても、結婚式では笑顔で対処してしまう李絵。そんな彼女だが、優のぬくもりに癒される心地よさを感じ、その場の勢いで、アルバイトで「ダンナ」をしないかともちかける。完全な冗談だったが、なんと翌日には入籍。週休2日制、勤務時間は夜の9時からだが、優は手料理を用意して帰宅を待ってくれる立派なダンナに。李絵は少しずつ相手に甘える心地よさを感じていく。アルバイトのダンナははたして真実の夫へとなるのかに注目だ。
両親が宝くじで1億円を当てたことで、人生が激変する女子高校生のラブコメディ。後藤円(まどか)は都内の高校に通う高校2年生。ある日、両親が1億円の宝くじに当せん。突然「医者になる勉強をする!」と宣言し、静岡の実家に移住してしまう。残された円は、父の知人の麻木(あさぎ)家に預けられ、麻木家の離れで生活することに。麻木家には、中学2年生の息子・知世(ともよ)がいたが、過保護な母・留美子は円を近寄らせまいとピリピリ。円の居候生活は前途多難なムードに満ちていた。
自分が当せんしなくても、家族の誰かが高額当せん金を手にしたらその影響は免れえない。ましてや、親が当せんしたのなら言わずもがなだ。主人公の円は、1億円を当てた両親によって翻弄されまくることになる。学生時代は一度も教科書を開かなかったと豪語し、およそ勉強とは無縁の生活を送ってきたパチスロ大好きな両親が、1億円を軍資金にして医者を目指すというのだ。仕方なく円は麻木家の離れでの生活を始めることになるのだが、麻木家の母・留美子は、円を厄介者扱い。それに反して、息子の知世は、円の住む離れに何か用があるらしく頻繁に訪れてくるので、円は頭が痛い。さらに、1億円当せんの情報を掴んだ親戚に誘拐されかけたり、父親が当せん金をもって失踪したりとトラブルが続発する。