若くしてお金持ちなキャラが出てくる漫画44 Pt.

大量の資産は、ずば抜けた才能に匹敵する立派な個性

作成日時:2018-09-16 15:00 執筆者:マンガペディア公式

若くしてお金持ちなキャラが出てくる漫画

出典:小学館

色々な漫画に登場する、お金持ちキャラ。庶民とはかけ離れた感覚で豪快にお金を使う様子や、一般常識をものともしない立ち居振る舞いなど、その言動は物語を大いに盛り上げる。今回はそんな中でも、「若くしてお金持ち」なキャラが登場する作品を紹介しよう。


戦災孤児で武器を嫌悪しながらも、武器の扱いに天性のセンスを見せる少年兵・ヨナ。彼は、カリスマ的な若き女性武器商人であるココ・ヘクマティアルの私兵部隊に入り、個性豊かな仲間たちと共に、世界を旅することとなる。海千山千の交渉相手や、実力行使も厭わない商売敵と対峙し、ココに連れられて命の危険を伴う綱渡りな日常を過ごすヨナ。武器商人でありながらも、ココが目指すのは「秩序ある世界平和の実現」。ココとヨナを中心に展開されるピカレスクアクション、2012年4月からテレビアニメシリーズが放送された。

本作に登場する「若いお金持ちキャラ」は、武器商人・ココ。「海運の巨人」という異名を持つ世界的な海運王・フロイド・ヘクマティアルの令嬢であり、世界中にあらゆる兵器を販売するHCLI社のヨーロッパ・アフリカ兵器運搬部門に所属している。お金持ちキャラの定番として、「札束で頬を叩く」というものがあるが、凄腕の私兵部隊を抱える彼女の行動は、そんな生温いものではない。金、武器、情報、人材、相手に応じありとあらゆる手段を駆使して、己の意志を押し通す。若いにも関わらず、その人を操る手法は熟練されており、実に強かだ。ココは武器商人ならではの奇想天外な発想で、彼女が理想とする平和を実現するために、世界を大きく変えていく。


破天荒な警察官・両津勘吉が起こす騒動を描いたギャグ漫画。1976年の連載開始から40年にわたって連載され、「少年誌の最長連載記録」として世界記録でも認定されている。第30回日本漫画家協会賞大賞、第50回小学館漫画賞審査員特別賞などを受賞。1996年6月からテレビアニメが放送された他、実写ドラマ、実写映画、舞台など、様々なメディアで展開されている。

本作に登場する「若いお金持ちキャラ」が、中川圭一だ。大財閥・中川家の跡取りだが、単なる金持ちのボンボンとはワケが違う。幼少から英才教育を受けてきた彼は、25ヶ国語を使いこなし、音楽や芸術方面にも才能を発揮、運転技術もプロレーサー級という、まさに完璧超人だ。金銭感覚も庶民とはかけ離れており、億単位のスーパーカーをミニカーのように買い集め、登場する度に違う車を運転している。また、ガンマニアでもあり、「銃が撃てる」という理由で警察官になったほど。初期の中川は、お金持ちキャラ特有の空気を読まない言動が散見されるなど、両津とは違った意味での問題児だった。なお、本作には中川に匹敵するもう一人の若き大富豪・秋本麗子も登場する。


各界の名士の子弟が集う、幼小中高大一貫制の超名門校・聖プレジデント学園。中でも、高等部の生徒会に所属する6人の男女は、学内でも指折りの有名人。スポーツ、学業、社交など、各方面に優れた才能を持ちながら、平凡な学園生活に飽き足りず暇を持て余している。通称「有閑倶楽部」と呼ばれる彼らが、暇に飽かせて首を突っこんだ事件の数々を描いた、学園アクションコメディ。第10回講談社漫画賞(少女部門)受賞作。2007年10月からテレビドラマが放送された。

有力者の子弟が集う超名門学園が舞台だけに、本作には「若いお金持ちキャラ」が数多く登場する。そんな中でも一番のお金持ちは、有閑倶楽部きってのトラブルメーカー・剣菱悠理。日本有数の大財閥の令嬢であるものの、お嬢様らしいお淑やかさなどは欠片もなし。直情的で喧嘩っ早く、男勝りな性格。勉強は苦手だが、運動神経抜群の野生児だ。正義感が強く、ヤクザを相手に一歩も引かない度胸の持ち主でもある。ただし、幽霊などのオカルト方面には滅法弱い。彼女だけでなく、有閑倶楽部の面々は個性豊かな曲者揃い。そんな彼らの、高校生のスケールを大きく超えた活躍ぶりは実に痛快だ。


『ビリオネアガール』

出典:講談社

ごく普通の男子大学生・高遠恵は、親戚である大貫教授から、数学の家庭教師のバイトを紹介される。1回2時間で週2回、時給はなんと1万円という好待遇。なにやら裏がありそうだと感じる恵だが、家庭教師先というのも、大貫教授の親戚らしい。相手の住所を訪ねてみると、そこは超高級タワーマンションの上層階。そこで彼は、驚愕の事実を知る。教え子となる藤岡紫は、170億円もの総資産を所有する凄腕個人投資家だったのだ。

「若いお金持ちキャラ」というと、財閥の御曹司や令嬢というパターンが多い。ところが本作に登場する藤岡紫は、10代にして自らの力だけで巨万の富を稼ぎ出した、天才トレーダーなのだ。しかし彼女は、それだけの実績を上げながら、トレーダーとして稼ぐことに後ろめたさを感じている。紫の成功を素直に喜べない父親を始めとする周囲のやっかみが、彼女の心に影を落としているのだ。投資そのものは大好きで、その話題になると饒舌になるが、莫大な資産を持つことには罪悪感すら抱く。人とのコミュニケーションが下手で世間知らず。引きこもりに近い状態で生活している紫からは、色々な部分で、天才故のアンバランスさが見て取れる。もっとも、その危うさもまた、藤岡紫というキャラの魅力となっている。


『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する』

出典:KADOKAWA

宝くじで40億円を当てたサラリーマン・志野一良は、会社を退職。世間の喧噪から離れ、群馬県の山奥に30年間放置されていた、先祖代々の屋敷に引っ越す。そこで彼が発見したのは、南京錠で厳重に閉じられた謎の扉。見た目に反して簡単に開いた扉の先には、異世界へ通じる入口があった。何かに導かれるように異世界の村へやってきた一良は、やがて伝説で語られる慈悲と豊穣の神「グレイシオール」と呼ばれるようになり、救世主として扱われる。

本作に登場する「若いお金持ちキャラ」は、主人公・志野一良。彼のことを端的に言い表すなら、“幸運すぎるお人好し”だ。初めて訪れた異世界の村では、病と飢饉に苦しむ人々を見かね、現代の日本で購入した栄養ドリンクや食料品などを大量に配布した。また、村の水事情を改善するため、1000万もの資金を投入し、水流の力で自動的に水を汲み上げる揚水水車を導入する。その結果、様々な物資を購入した近所のホームセンターでは、上得意として歓迎される。人々の生活は大きく向上したものの、見ず知らずの異世界での大盤振る舞いは、お人好しが過ぎるとも言えるだろう。だが、このことが異世界の領主の興味を大きく惹きつけ、一良の運命を動かしていくことになる。


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