今日もいい湯だね♪銭湯が舞台の恋愛漫画オススメ５選！40 Pt.

番台にいたのは、聖子の会社の上司・星野圭太だった。この銭湯は彼の実家であり、時間が出来た時に手伝っていることが判明する。星野は普段から仕事に厳しく口も悪いため、聖子をはじめ女子社員たちから敬遠されていた。そんな彼に金銭事情から裸まで知られてしまい彼女は意気消沈するが、風呂上がりに小さな女の子が星野に懐いているところを目撃する。実は、女の子は彼の離婚した元妻との間に生まれた娘・福子であり、週に1度だけ父親に顔を見せに銭湯に来ているのであった。嫌いな上司・星野から思いもよらぬ事情を聞かされ、聖子の彼に対して抱えていたわだかまりが解けていく。星野と聖子の心の交流もさることながら、福子と彼の関係にも思わずホロリとさせられる作品だ。

2年前、辰吉は土手から転げ落ちるもえを救ったことがあり、その際に右臀部に14針も縫う大怪我をしていた。同級生が校舎のガラスに向かって石を投げたことをきっかけに、そのことを思い出した辰吉はもえと意気投合する。しかしその後、銭湯で裸を見せつけた番台の女性もまたもえだったと判明し、恥ずかしさの余り憂鬱になるのであった。なりゆきでもえの祖母が経営する銭湯「花の湯」でバイトをすることになった辰吉は、彼女と少しずつ心の距離を縮めていく。本作は、銭湯が高校生たちの青春の社交場として描かれている。二人の恋の行方もさることながら、当時の流行りの音楽やファッションなど、1980年代のカルチャーを楽しめる意味でも読み応えたっぷりだ。

千歳のはからいで、零司は彼女の母親が経営する銭湯「愛の湯」に住み込みで働くこととなった。住み込み初日、千歳は汗で下着が透けた姿で零司を出迎え戸惑わせてしまう。また、愛田家には千歳以外にも姉妹がおり、セクシーな長女・万都里（まつり）はあの手この手で彼を誘惑し、反して三女・百香（ももか）は彼を毛嫌いし愛の湯から追い出そうとする。さまざまなトラブルにも負けず働くうちに、彼女たちに信頼されていき、千歳との仲も急接近する。なぜ正反対の性格の千歳が彼を気にかけてくれたのか、二人の恋路はどうなるのか、最後まで目が離せない。また、随所に銭湯特有のお色気ハプニングもふんだんに盛り込まれており、際どい描写も楽しめるだろう。

由芽の帰国を知り、まめは心中穏やかではない。なぜなら、由芽は聡太の初恋の相手だったからだ。なるべく二人を引き合わせたくなかったまめだが、聡太が銭湯の常連客でもあったため、あっさりと再会を遂げてしまう。かつての由芽への恋心と亡くなった春子への未練を抱える聡太に、まめは改めてアタックするが成就することはなかった。そして本心を隠したまま、偶然知り合ったバツイチの不動産屋・河田慶一郎とまめは交際を始めることに。本作は「銭湯」を交差点に、まめを中心とした登場人物の恋模様がさまざまな視点から描かれているのが特徴だ。それぞれが抱える思いに感情移入することができるだろう。タイトル通り「恋意地（こいいじ）」を貫き通すまめのピュアな思いに胸が熱くなる。

大和は男子禁制のマンションで、さっそく銭湯掃除を買って出るが、そこで住人からセクハラまがいの洗礼を受ける。しかも、そのいかがわしい状況を気になる存在の女子生徒に見られ、誤解を与えてしまう。実は彼女は、ハイツ旭湯の住人であり大和と同じ高校の陸上部のスカウト選手・朝比奈涼風（あさひなすずか）であった。当初はぶつかることの多い2人だったが、サウナで倒れた涼風を救ったことがきっかけで少しずつ打ち解けていく。その一方で、涼風と同じ陸上の道に進むことになった大和はめきめきと頭角を現すのであった。高校3年間の2人の恋愛が、銭湯と陸上を通して瑞々しく描かれている。破局と復縁を繰り返しながら、最後にたどり着く愛の結末は感動間違いなしだ。