概要・あらすじ
自身の生活に変化を求めて広島から単身で上京してきた秋月大和は、偶然目にした朝比奈涼風の棒高跳びを行う姿に心を惹かれる。そして涼風は同じ下宿先の隣の部屋の住人であったことが判明する。正反対の性格の二人は互いに衝突を繰り返しながらも、さまざま出来事や陸上部の活動を通して次第に恋に落ちていく。
登場人物・キャラクター
秋月 大和 (あきつき やまと)
高校進学のため広島から単身で上京してきた15歳の少年。叔母の藤川綾乃が経営する銭湯兼レディースマンション「ハイツ旭湯」に下宿をしている。同じ高校に通い隣の部屋に住む朝比奈涼風の棒高跳びの姿を見て心を惹かれ、当初は険悪な関係であったが次第に自らが抱く好意に気付く。思慮の浅い行動や、優柔不断な一面があり、自分自身もそのことで悩むことがある。 運動に秀でているわけでは無かったが、体力測定の際に苦手であった50m走で5秒台を記録し才能を見せる。涼風と遊園地に出かけた際に告白をしてふられるが、想いをあきらめられず彼女の所属する陸上部への入部を決意する。
朝比奈 涼風 (あさひな すずか)
凛とした風貌のクールな少女。中学の頃から棒高跳びを続けており、大会で神奈川トップの記録を出したことから特待生としてスカウトされ東京の高校へ進学した。親元を離れ銭湯兼レディースマンション「ハイツ旭湯」に下宿をしている。同じ高校に通い隣の部屋に住む秋月大和とは衝突することが多く冷たい態度を取っていたが、彼の想いに触れる内に次第に心が惹かれていく。 真面目な性格でいい加減なことを嫌い、大和からは完璧主義者と評される。大和の姿を交通事故で死んだかつての想い人の津田和輝と重ねてしまい、大和に好意を抱きつつも悲しみを繰り返さないためにその想いを受け入れられずにいた。
早乙女 優花 (さおとめ ゆうか)
金髪に褐色の肌をした女子大生。銭湯兼レディースマンション「ハイツ旭湯」に住んでいる。同じマンションに住む松本恵美と行動を共にすることが多く、秋月大和の部屋に勝手に二人で上がり込み酒を飲むことが多々ある。朝比奈涼風に恋心を抱く大和をからかうが、時には恋愛相談に乗ったり涼風に大和がふられた際には慰めたりと優しい一面を見せることもある。
松本 恵美 (まつもと めぐみ)
眼鏡に豊満なバストが特徴的な女子大生。銭湯兼レディースマンション「ハイツ旭湯」に住んでいる。同じマンションに住む早乙女優花と行動を共にすることが多く、秋月大和の部屋に勝手に二人で上がり込み酒を飲むことが多々ある。胸が大きいことがコンプレックスであり、酔った際には胸ばかり見る男に対する愚痴をこぼす。 酒乱。
藤川 美穂 (ふじかわ みほ)
秋月大和に懐く中学二年の少女。母の藤川綾乃が経営する銭湯兼レディースマンション「ハイツ旭湯」で共に暮らしている。大和の従妹であり、大和のことを「お兄ちゃん」と呼んで慕っている。大和に好意を抱いているが、大和はあくまで妹のようにしか思っていない。
藤川 綾乃 (ふじかわ あやの)
銭湯兼レディースマンション「ハイツ旭湯」の管理人。藤川美穂の母であり、夫を早く亡くしてからは美穂と二人で暮らしている。秋月大和と朝比奈涼風が下宿してからは彼らの分の食事も作り、四人で食卓を囲っている。
服部 安信 (はっとり やすのぶ)
秋月大和の友人の高校一年生。女性に目が無く、大和からは「三度の飯より女好きのエロ男」と呼ばれる程。出身は東京。幼い頃に東京で迷子になった大和を助けたが、その見返りにとして大和の叔母が経営する銭湯の女湯を覗いていた。大和が高校進学で上京して再会し、同じ高校に通うことになる。 金髪で整った顔立ちに加えて女性に可愛がられる術を本能で見に着けており、中学の時にはファンクラブまであった。将来の目標は一夫多妻。
桜井 萌果 (さくらい ほのか)
長い黒髪が特徴的な高校一年生の少女。東京出身で秋月大和と同じ高校に通っている。神社の娘。5年程前に間違って壊してしまった神社の鈴をたまたま通りかかった大和に直してもらい、これがきっかけで大和に恋心を抱く。奥手であるがためそれ以降大和を神社で見かけても声をかけられずにいたが、高校で同じクラスになったこと積極的なアプローチを始める。 彼の後を追って陸上部のマネージャーになり、やがては大和と交際することになるが、朝比奈涼風の存在を知り、別れる。
羽柴 美紀 (はしば みき)
元気で明るい高校一年生の少女。陸上部に所属しており、種目は短距離走。長い髪をポニーテールで結んでいることが多い。当初は秋月大和に対して気があるような素振りを見せていたが、大和が朝比奈涼風に好意を抱いていることを知ってからは手を引き、大和と涼風の相談相手になり二人の恋を応援している。
宮本 聡一 (みやもと そういち)
眼鏡をかけた高校二年生の少年。朝比奈涼風の同じ中学の陸上部で、現在も同じ高校で陸上部に所属している。50m走で驚異的な記録を出した秋月大和を陸上部へスカウトする。かつて交通事故で亡くなった津田和輝とは友人で、葬式の際には多くの涙を流していた。理知的な考え方を好み、根性論といったものを嫌う。
津田 和輝 (つだ かずき)
朝比奈涼風の中学時代の陸上部の先輩。種目は短距離走で全国大会に何度も出場している。確かな実力を持ちつつもいい加減な一面もあり、真面目な涼風とは度々衝突していたが、次第に恋心を抱いていく。最後の夏の全国大会の前日に告白し、「全国で一位を取って帰ってきたらそん時に返事を聞かせてくれ」と伝えて別れるが、翌日の朝に交通事故で帰らぬ人となった。 秋月大和が津田和輝に似ていたため、朝比奈涼風を苦悩させた。
白川 奈々 (しらかわ なな)
テレビにも出演する有名な人気アイドル歌手の少女。高校一年生。桜井萌果の中学時代からの親友。秋月大和が萌果と付き合った際、大和の前に現れ恋愛のアドバイスをする。萌華が大和と別れた後、彼女をファッションモデル界へ勧誘をする。
天見 結依 (あまみ ゆい)
天真爛漫な少女。黒髪のショートカットが特徴的。母親を亡くしており、父親の経営するカフェレストラン天見で従業員を務めている。合コンで出会った秋月大和に好意を抱くが、大和の彼女である朝比奈涼風を気にしている。涼風が大和と別れた後に告白をするがふられる。
エルメソン・有馬 (えるめそん・ありま)
東都大付属陸上部の二年生の少年。現在高校界でナンバーワンの実力を誇る短距離選手。神奈川出身で、中学時代は津田和輝に次ぐ二位の実力であったが、和輝の死後トップになる。傲慢な性格であるが、大会で自分と同等の走りを見せた秋月大和の実力を認めライバル視している。
アニメ
書誌情報
涼風 18巻 講談社〈講談社コミックス〉
第1巻
(2004-05-15発行、 978-4063633764)
第2巻
(2004-07-14発行、 978-4063634082)
第3巻
(2004-09-16発行、 978-4063634297)
第4巻
(2004-11-16発行、 978-4063634563)
第5巻
(2005-02-16発行、 978-4063634891)
第6巻
(2005-05-15発行、 978-4063635324)
第7巻
(2005-07-14発行、 978-4063635560)
第8巻
(2005-09-15発行、 978-4063635751)
第9巻
(2005-11-16発行、 978-4063635973)
第10巻
(2006-01-15発行、 978-4063636239)
第11巻
(2006-04-17発行、 978-4063636574)
第12巻
(2006-07-14発行、 978-4063636949)
第13巻
(2006-09-15発行、 978-4063637199)
第14巻
(2006-12-15発行、 978-4063637601)
第15巻
(2007-03-16発行、 978-4063638059)
第16巻
(2007-05-17発行、 978-4063638301)
第17巻
(2007-08-17発行、 978-4063638677)
第18巻
(2007-10-17発行、 978-4063638998)