こいいじ

こいいじ

初恋の相手を忘れられない31歳の女性と、周囲の人達が繰り広げる、さまざまな恋の「意地」と「片思い」の模様を描いた恋愛ドラマ。

正式名称
こいいじ
ふりがな
こいいじ
作者
ジャンル
恋愛
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

下町の銭湯「すずめ湯」の次女で31歳の大原忠実は、近所に住む幼なじみで5歳年上の赤井総太に小学生の頃から片思いしており、これまでに三度ふられているが、諦められずにいた。数年前、総太の結婚を機に彼への気持ちを抑え込もうと考えた忠実だったが、彼の最愛の妻である赤井春子が病気で亡くなり、再び独身となった事で、行き場のない思いを再燃させてしまう。そんな中、総太の初恋の人であり、忠実の姉である大原由芽が、長い間住んでいたブラジルから帰国。彼女の存在に、忠実は心中穏やかでなくなってしまう。

第2巻

赤井総太への気持ちを断ち切るため、大原忠実は実家を出て一人暮らしをする事を決意する。そのための部屋を探そうと訪れた不動産屋で、忠実は、以前に物件を案内してもらった事のある河田と再会する。新しい生活を始め、順調に河田との仲を進展させていく中、忠実は河田に、自分が子供の頃から幼なじみに片思いしている事を告白する。

第3巻

大原忠実は、自分の想いを受け止めてくれた河田と付き合う事となった。そんな中、赤井総太の娘、赤井優が忠実の家を訪れ、総太と忠実の姉、大原由芽がキスをしていた事を忠実に伝える。動揺する忠実は、今でも自分が総太を好きな事を自覚する。

第4巻

自分が赤井総太への思いを断ち切れていない事に気づいた忠実は、河田に別れを告げる。一方の総太は、由芽への気持ちを忠実に指摘され、動揺を隠せない。それでも、河田と別れて総太のもとへ戻って来たと告げる忠実の思いに押され、総太はお試しで付き合ってみようと提案する。

第5巻

長年の願いが叶い、大原忠実赤井総太と付き合う事になった。順調にお試し交際を続けていた忠実と総太だったが、二人の仲を応援していたかのように見えた娘の赤井優が、総太に「ママ以外の人を好きにならないで」と懇願された事から、二人は別れる事を決意する。

第6巻

赤井総太と別れた大原忠実は、姉の大原由芽と共に、群馬県の「日本のブラジル」と呼ばれる場所に引っ越し、二人で新生活をスタートさせていた。一方、赤井優は、自分が総太と忠実の仲を引き裂いてしまった事や、いつかまた新しい母親ができる事を想像して、行き場のない気持ちを抱えていた。

第7巻

大原忠実大原由芽の姉妹は、群馬県から実家に戻って来ていた。住む部屋を探すにあたって河田と再会した忠実は、彼の前妻と娘に関する真実を聞く。河田も辛い片思いをしていた事を知った忠実は、改めて結婚を前提にして彼と付き合い始める。

登場人物・キャラクター

大原 忠実 (おおひら まめ)

銭湯「すずめ湯」の次女。年齢は31歳。身長は170センチで胸が大きく、子供の頃は成長の早い自分の身体にコンプレックスを抱いていた。小学生の頃から、近所に住む5歳年上の赤井総太に片思いをしており、三度告白するも毎回ふられてきた。それでも諦めきれず、現在も片思いを続けている。総太の一人娘である赤井優と仲がいい。

赤井 総太 (あかい そうた)

喫茶店のマスターを務めている男性。大原忠実の5歳年上で、家の近所に住む幼なじみ。大原忠実や大原由芽からそうちゃんと呼ばれており、また娘である赤井優からはソータくんと呼ばれている。忠実の長年にわたる片思いの相手でもある。1年前に最愛の妻である赤井春子を亡くし、一人娘の優を育てている。 忠実の姉、大原由芽に子供の頃から片思いしており、大学生の頃に関係を持つ事はあったものの、付き合うには至らず、由芽はその後ブラジルへ旅立ってしまう。由芽の出発を見送る時に空港で知り合った春子と恋に落ちた事で、長年の片思いをあきらめて春子と結婚した。その後、春子の死によってシングルファザーとなる。

大原 由芽 (おおはら ゆめ)

大原忠実の姉。長年ブラジルに住んでいたが、数年ぶりに地元に帰国した。赤井総太の初恋の相手であり、彼よりも3歳年上。総太の妻であった赤井春子とは学生時代からの親友であり、彼らが出会うきっかけを作った。つかみどころのない自由奔放な性格に見えて、実は大原由芽自身も子供の頃に実らない片思いを経験している。 幼い頃は身体が弱く、病院通いをしていた。

赤井 春子 (あかい はるこ)

赤井総太の妻であり、赤井優の母親。1年前に病気で亡くなった。1歳年上である大原由芽とは高校生の頃からの友人であり、彼女のブラジル出発を見送る際に総太と知り合った。両親を中学生の時に亡くしている。

赤井 優 (あかい ゆう)

赤井総太の娘。小学5年生のしっかり者で、母親が亡くなったあとも明るく振る舞い、何かと総太の事を支えている。大原忠実とは子供の頃から親しくしており、懐いている。母親の死後、忠実が父親に片思いしている事を知って応援していたが、内心では複雑な気持ちを抱えている。

岸 駿 (きし しゅん)

赤井総太の弟。大原忠実の同い年の幼なじみ。最近、自分に一目惚れしたという岸ちかと結婚したばかりである。口は悪いが優しい性格で、洞察力に長けている。

河田 (かわだ)

不動産屋の男性で、バツイチ。かつて大原忠実が一人暮らしをした時、物件の案内を担当した。当時、忠実がストーカー被害に遭った際に相談に乗った。のちに忠実が新たな物件を探す際に再会し、付き合う事になる。

岸 ちか (きし ちか)

岸駿の新婚の妻。年齢は21歳。駿に一目惚れして結婚したものの、駿が実は大原忠実の事が好きなのではないか、という疑心から抜け出せずにいる。

戸塚 (とつか)

大原由芽が幼い頃に通っていた病院で、主治医を務めた男性。自身に恋心を抱いた由芽と、不倫関係を持つ事になった。由芽がブラジルに興味を持つきっかけを与えた人物。

遠山 恭一 (とおやま きょういち)

大原忠実と岸駿の同級生で、子供の頃からの幼なじみ。忠実や同じ年の友人からは「きょーいち」と呼ばれている。26歳の時に結婚し、実家のお寺を継いでいる。若い頃から彼女をとっかえひっかえするなど、浮気性なところがある。赤井総太の結婚が決まった時には大原忠実をなぐさめ、短期間だけ付き合った事もある。ちなみにこの時は、遠山恭一自身の浮気により破局を迎えている。

SHARE
EC
Amazon
logo