これを知らなきゃ損! 「物語」シリーズ559 Pt.

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本作の主人公でツッコミ役の「阿良々木暦」は、根っからのお人好しで、「怪異」に出会った少女を助けるために次々と奔走することとなる。「暦」のクラスメイトでヒロインの1人である「戦場ヶ原ひたぎ」は自他共に認めるツンデレ。そんな彼らとその周りの人たちによる「怪異」の物語である。印象的な音楽にセンスのある演出、綺麗な絵柄など、どれをとっても文句なしの素晴らしいアニメ作品といえよう。ど派手な見た目で謎多き人物「忍野メメ」は、「暦」たちの話を聞いたり時には奇妙な依頼をしたりするがストーリーの「怪異」を突き止めていくには居なくてはならない存在だ。縁のなさそうな登場人物たちが次々と絡み合い、話が展開していく様はテンポがよく面白い。「物語」シリーズを観るならまずは『化物語』から入ってほしい。

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『化物語』で「阿良々木暦」は、「怪異」にとり憑かれた5人の少女と出会い、彼女達が抱える問題を解決した。そんな出会いからおよそ1ヵ月後の夏休み、「暦」はなぜか廃墟の学習塾跡で目を覚ますこととなる。『偽物語』でメインとなる人物は「阿良々木火憐」と「阿良々木月火」、「暦」の妹たちである。「ファイヤーシスターズ」の異名を持つ彼女たちは、「お呪い」を流行らせているある人物を止めるべく奮闘していた。ある人物は、「戦場ヶ原ひたぎ」とも実は関わりがあり……。『化物語』の後日談とされるこの物語、伏線は含まれているものの、ストーリーとはあまり関係ない会話で展開されている部分もあり掴みどころのない雰囲気が魅力なのかもしれない。

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ゴールデンウィーク最初の日に主人公の「阿良々木暦」は、委員長の「羽川翼」と共に車に轢かれた尻尾のない猫を埋葬する。それ自体はなんてことないありふれた出来事。しかし、それから悪夢の9日間が幕を開けることになる。『化物語』でも触れられている「翼」が猫に取り憑かれている理由がこの作品で明らかになるなど、今までの疑問が少しずつ解消されていくところに面白みを感じる。一見、優等生でなに不自由なく過ごしているように見える「翼」には、ある秘密が……。そんな「翼」にスポットを当てたストーリーとなっている。

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「貝木泥舟」の暗躍で「千石撫子」の一件が解決した2月、受験勉強に追い込みをかける受験生の「阿良々木暦」の体には見過ごすことのできない変化が――。これまでの報いとも言えるその変化は一体!? なぜそのような変化が起こったのか!? 映像的にも、オチ的にもクオリティの高いものとなっている。周りの人間の反応、対応、オチ、そしてエピローグなど映像だけでその行間を埋めてくれるような展開である。

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高校3年の10月に「阿良々木暦」は1年生の転校生「忍野扇」から相談を受ける。その相談内容は「直江津高校」の図面を作成したところ不思議なことがあるというもの。それをきっかけとして「阿良々木暦」が何でできているのか、全ての始まりを知る物語である。この作品でも「物語」シリーズの特徴である視聴者側に語りかけるような演出で、独特の世界観を持っているというところが、見どころである。この「物語」シリーズを見進めていくと、過去に登場した人物が再登場することがある。ぜひ、一人ひとりどんな特徴があったか思い出し、噛みしめながらご覧いただきたい。

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これまで、物語と物語の間で密かに生まれていた、未だに語られることのなかったエピソードを1話につき1月という形で12話分をお届けする作品である。シリーズに登場するヒロインが1話に1人出てくる構成となっていて、オープニング曲もキャラに合わせたものとなっている。1話15分という短さの中に要点を抑えつつ、オチまでスッキリとまとめてあり、これまでの「物語」シリーズにはまった方なら、時系列を整理するように再確認できる作品だろう。