禁じられた恋！好きになった人は敵だった!?オススメ漫画５選77 Pt.

主人公の更紗が愛したのは、敵軍の将「赤の王」の朱理だ。物語の舞台は二十世紀に一度滅び、それから三百年が経った日本。更紗は山陰地方の白虎の村に産まれた。彼女は亡き兄「タタラ」のふりをして、圧政をひく日本王国への叛逆軍を率いることになる。その旅の最中出会ったのが、日本王国国王の末子で西国を担当する「赤の王」である朱理だ。ふたりはお互いに敵とは知らずに惹かれ合う。朱理は王子でありながら、災いの子として父王から疎まれた存在である。彼は日本王国の王政に疑問を持ち、王家の歴史に幕を引こうとする。そんな中で、朱理はタタラ（更紗）に討たれる覚悟を決める。戦記としての読み応えだけでなく、更紗と朱理が繰り広げるドラマチックな恋も見逃せない名作だ。

本作の主人公・甲賀弦之介は甲賀卍谷衆頭領・甲賀弾正の孫で、ヒロインの朧は伊賀鍔隠れ衆頭領・お幻の孫娘だ。ふたりは恋仲で祝言間近であった。長年の宿敵であった両家の和睦を喜ぶふたりだったが、ちょうどその時徳川家では竹千代と国千代のお家騒動が起きていた。徳川家康の参謀・天海上人の提案で、伊賀が勝てば竹千代、甲賀が勝てば国千代を後継者とすることに決定する。両衆は十人の代表者を決め、積年の憎悪とプライドを賭けて闘い合う。そして弦之介と朧もこの闘いの代表者に選ばれていた。皮肉なことに、彼らの祖父母である弾正とお幻もかつて恋仲であった。しかし彼らはこの闘いの開幕に、相打ちで斃れることになる。忍術が乱れ飛ぶ激しいバトルアクション、そして両衆の殺し合いの中で揺れる弦之介と朧の恋から目が離せない。

主人公の魔王サタンは、人間界では真奥貞夫という名前で日々ファーストフード店のバイトに明け暮れている。一方、彼を追ってやってきた女勇者エミリアも遊佐恵美と名乗りテレアポの仕事をしていた。ふたりは日本で再会するも、真奥を恵美は敵として警戒。しかし仕事に対して誠実で真面目な真奥は人々から信頼を集め、バイト仲間の千穂からも恋心を抱かれていた。一方恵美は人間界になじみ切れず、エンテ・イスラでの陰謀や勇者としての重圧に苦しむ。そのような中で、真奥がひとりの人間として接してくれることから、恵美はかつての宿敵に惹かれていく。さらに真奥を父・恵美を母だと認識する謎の少女アラス・ラムスの登場で、ふたりの関係はさらに接近することになる。

明智光秀が女だったという「if」で描かれる歴史ロマン。女でありながら道三に男として育てられた光秀は、心は完全に男だった。幼馴染の帰蝶とも清らかな関係ではあるが恋仲である。そんな光秀は、帰蝶の侍女「お蜜」として尾張に潜入する命を道三より受ける。だが帰蝶一行は、尾張で粗野な少年・サンスケたちに手荒い歓待を受ける。そのサンスケと名乗る少年の正体は、織田信長であった。その場を見事に収めたお蜜の度胸と美しさに心惹かれる信長。物語が進み、光秀が女であることが判明すると物語は複雑さを増していく。主君として敬愛する道三や恋しい帰蝶がいながらも、自分を女とみて求愛してくる信長の気持ちに光秀は揺れる。しかし、史実の通り信長は道三を殺害。光秀は信長に惹かれながらも、復讐を誓うのだった。

ヒロインのシャトー・ダンクワースはリッツランサポート商会所属の賞金稼ぎ（殺し屋）。彼女が謎の殺し屋ソン・リャンハと出会ったのは仕事の現場だった。次々と人を殺していくリャンハに、シャトーは敗北してしまう。しかし勝負に勝ったリャンハはシャトーをナンパ。さらに一ヶ月後、シャトーの元にリャンハから連絡がくる。リャンハは、闇で捕らえたシャトーのターゲットを彼女に引き渡すのだった。一方、リッツランサポート商会にリャンハの始末が依頼されるが、リャンハが先回りして依頼人を殺害してしまうなど、商会は彼に振り回されることに。一方的にリャンハに付きまとわれるシャトーだが、徐々にリャンハに執心しつつある自分に気がついていく。