あらすじ
勇者に敗れて異世界の大陸「エンテ・イスラ」の征服に失敗した魔王サタンは、ただ1人残った部下のアルシエルとともに、逃亡のために現代の日本へと転移した。だが日本では魔力の回復もままならず、魔王サタンとアルシエルは、それぞれ「真奥貞夫」「芦屋四郎」と名乗り、とりあえず生きていくために働くことを決意する。だが、そんな彼らを追手が見逃すはずはなく、貞夫たちは真面目に働きながらも、さらなる戦いに巻き込まれていくこととなる。
モデルになった街
真奥貞夫の家は笹塚、海の家「大黒屋」は銚子にあるなど、作中には実在の地名が数多く登場する。聖地巡礼と称して、実際にそれらの町を訪れるファンも数多く存在する。原作者の和ヶ原聡司によれば、2010年8月頃の日本をイメージして描いているという。
メディアミックス
コミカライズ
原作小説のコミカライズである本作『はたらく魔王さま!』の他に、「電撃マオウ」に連載された、スピンオフ作品『はたらく魔王さま! ハイスクール!』がある。こちらは原作とはまったく異なる世界観で描かれており、舞台は高校で、登場人物は原作と共通だが、全員高校生という設定の作品である。作画は三嶋くろね。全5巻。
TVアニメ
2013年4月から同年6月まで、TVアニメ版が東京MX他独立局で放送された。全13話。監督は細田直人、シリーズ構成は横谷昌宏、キャラクターデザインは碇谷敦が担当している。キャストは真奥貞夫を逢坂良太、芦屋四郎を小野友樹、遊佐恵美を日笠陽子が務めた。
WEBラジオ
2013年3月2日から同年7月5日にかけて、「ランティスウェブラジオ」にてWEBラジオ番組『ラジオでもはたらく勇者さま!』が毎週金曜日に配信された。パーソナリティは遊佐恵美役の日笠陽子と、佐々木千穂役の東山奈央が務めた。
ドラマCD
2017年6月7日に、株式会社ランティスよりドラマCD『はたらく魔王さま! ドラマCD 魔王、捨て猫を拾う』が発売。シナリオは原作者の和ヶ原聡司が担当し、キャストはTVアニメ版に準拠している。
TVゲーム
電撃文庫の、キャラクターが多数登場する対戦型格闘ゲーム『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』に、本作『はたらく魔王さま!』の主人公である真奥貞夫が登場している。また、続編である『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX IGNITION』には、貞夫の他、遊佐恵美も登場するようになった。なお、両者とも声優はTVアニメ版と同じ。
作家情報
原作者
和ヶ原聡司は男性の小説家。2010年に『魔王城は六畳一間!』が第17回電撃小説大賞で銀賞を受賞し、同作を『はたらく魔王さま!』と改題し、2011年に電撃文庫よりデビューを果たした。他の作品に、『ディエゴの巨神』『勇者のセガレ』などがある。
キャラクターデザイン
029はイラストレーター。読み方は「おにく」。主にライトノベルの挿絵を担当している。代表作に『はたらく魔王さま!』『異能バトルは日常の中で』などがある。また、ライトノベル以外では、ラジオ番組『東山奈央のドリーム*シアター』のCDジャケットや、『艦隊これくしょん』のアンソロジーイラストも手掛けている。
登場人物・キャラクター
真奥 貞夫 (まおう さだお)
見た目は10代の青年だが、その正体は魔界の王サタン。4人の悪魔大元帥とともにエンテ・イスラの征服を進めていた。しかし次第に人間に追い詰められていき、逃げるために芦屋四郎とともに異世界である現代の日本へと転移した。もといた世界とは違い、日本では魔力を回復することができず、とりあえず生きていくために「真奥貞夫」と名乗って、ハンバーガーショップでアルバイトを始める。 日本で過ごすうちに、人間のことを理解していき、最終的に人間の世界を支配するため、まずは正社員に昇格することを目指すようになっていく。その仕事ぶりは非常に真面目で、周囲からも一目置かれている。性格は基本的に楽天的だが、狂暴な悪魔たちをまとめ上げていたこともあり、しばしば深謀遠慮を働かせることもある。 魔力を取り戻した際には、筋骨隆々の肉体に翼と角が生えた、まさに悪魔といった姿となり、絶大な力を振るうことができるようになる。
芦屋 四郎 (あしや しろう)
サタン(真奥貞夫)の腹心であり、悪魔大元帥の1人。エンテ・イスラから逃亡する際、貞夫とともに日本に転移して来た。悪魔としての名前は「アルシエル」だが、日本では「芦屋四郎」と名乗っている。流れるような長髪で、誰に対しても物腰柔らかな態度で接する美男子。貞夫がアルバイトを始めてからは、家事や家計の管理をすべて担当しており、家事に関しては相当なレベルに達している。 魔力を取り戻すと、寡黙な性格に変化し、魔界屈指の戦闘力を持つ悪魔に変貌する。
漆原 半蔵 (うるしはら はんぞう)
サタン(真奥貞夫)の部下の少年であり、悪魔大元帥の1人。悪魔としての名前は「ルシフェル」。もともとは天界に住む天使であったが、天界の退屈さに嫌気が差し、気まぐれでサタンに協力していた。エンテ・イスラで遊佐恵美に敗北し、瀕死の傷を負うが、異世界に逃亡した貞夫を殺しにいくことを条件に、オルバ・メイヤーに命を救われる。 その約束通り日本で貞夫らを襲うが、魔力を取り戻しサタンと化した貞夫には及ばず、敗北した。その後は貞夫の部下に戻り、日本では「漆原半蔵」を名乗るようになる。機械にめっぽう強いが、生活能力はほぼゼロ。貞夫の家で、半ひきこもりの生活を送っている。
遊佐 恵美 (ゆさ えみ)
逃亡したサタン(真奥貞夫)を追って、エンテ・イスラから日本へと転移して来た女性。故郷の村をサタンの部下に滅ぼされたため復讐を誓い、数多の悪魔を撃ち滅ぼしてきた。人間と天使のハーフであり、悪魔に有効な聖剣「進化聖剣・片翼」を自在に操る。エンテ・イスラでの名前は「エミリア・ユスティーナ」。日本では、仕事に就くために「遊佐恵美」と名乗り、年齢も実際は17歳のところを20歳だと偽っている。 日本で貞夫を発見した際には、即座に殺そうとした。しかし、仲間に裏切られた自分を助けてもらったり、人間を守ろうとする貞夫の姿を見続けるうちに、本当に貞夫を殺すべきなのかどうか、悩むようになる。日本に来てからは、テレフォンアポインターの仕事をしている。
佐々木 千穂 (ささき ちほ)
真奥貞夫と同じハンバーガーショップでアルバイトをしている女子高生。のほほんとした気弱な性格で、ひたむきに仕事に打ち込む貞夫に恋心を抱いている。ルシフェルこと漆原半蔵とオルバ・メイヤーが起こした事件に巻き込まれた際、貞夫と遊佐恵美が本来の力を発揮するところを目の当たりにした。3人が別世界から来た存在であることを告げられたが、変わらずに彼らを信頼することを宣言した。 貞夫に恋心を打ち明けるが、貞夫からは悪魔であることを理由に、返事を保留されている。非常にグラマラスな身体の持ち主で、恵美からは嫉妬の眼差しを向けられている。
鎌月 鈴乃 (かまつき すずの)
真奥貞夫(サタン)の住むアパートの隣の部屋に引っ越して来た少女。常に和服を身に着け、時代がかったしゃべり方をする。正体はエンテ・イスラから転移して来た人間で、本名は「クレスティア・ベル」。魔王軍と対立していた大法神教会に所属しており、サタンを倒してから行方不明となっていた遊佐恵美を探しにやって来た。 日本で、サタンが貞夫と名を変えて生存していることを知り、恵美にともに貞夫を倒すことを提案するが断られる。その後、貞夫たち悪魔が生き方を変えて、真面目に生活していることを知り、考えを改めていく。
アラス・ラムス (あらすらむす)
ある日突然、真奥貞夫の前に、巨大なリンゴの中に入って転移して来た幼い少女。貞夫のことを「ぱぱ」、遊佐恵美のことを「まま」と呼んで懐き、貞夫たちを驚愕させる。その正体は、セフィラの1つであるイェソドが砕けたイェソドの欠片から生まれた存在。その欠片の持ち主が貞夫であったため、彼を父親だと思っていると推測される。 恵美を母親だと思っている理由は不明。当初は貞夫たちの部屋で暮らしていたが、ガブリエルとの戦闘の際に、恵美の持つイェソドの欠片が入った聖剣「進化聖剣・片翼」と融合し、彼女と離れることができなくなった。そのため、以降は恵美とともに暮らすようになる。
鈴木 梨香 (すずき りか)
遊佐恵美の職場の同僚で、21歳の女性。神戸出身だが、阪神淡路大震災のことを話題にされることを嫌って、標準語でしゃべっている。出身地を明かしても、震災のことを話題に出さなかった恵美を気に入り、親友となった。恵美にとっては日本での数少ない友人。真奥貞夫と会った際に、隣にいた芦屋四郎に惹かれ、徐々に恋心を抱くようになる。
木崎 真弓 (きさき まゆみ)
真奥貞夫と佐々木千穂が働いているハンバーガーショップの女性店長。豪快で、自分にも他人にも厳しい性格のクールビューティ。貞夫を「まーくん」呼ぶ唯一の人物でもある。人間界に転移して来た猿江三月に気に入られて、猛烈なアプローチを受けている。本人はまったく意に介さず、適当にあしらっている。
志波 美輝 (しば みき)
真奥貞夫が住むアパートの大家。年齢不詳で、人間離れした巨体を持つ女性。非常に裕福であるらしく、高級なアクセサリーを多数身に着けている。姪である大黒天祢の発言から、貞夫たちの正体やエンテ・イスラを始めとした異世界について、何かしら知っている様子だが、未だそれを誰にも明かしていない。周囲の人間に、自分のことを「ミキティ」と呼ぶように促しているが、天祢が「ミキティおばさん」と呼んでいるのみである。
大黒 天祢 (おおぐろ あまね)
海の家「大黒屋」の店長。志波美輝の姪にあたる。日に焼けた褐色の肌と抜群のプロポーションを持つ。美輝と似ても似つかないところから、真奥貞夫たちからは血縁を疑われている。豪快かつ大雑把な性格で、店のことは、アルバイトに来た貞夫たちに丸投げしていた。常人ではありえない謎の力を持ち、魔界から転移して来たカミーオら悪魔たちを、肉弾戦で叩きのめし撃退した。
エメラダ・エトゥーヴァ (えめらだえとぅーゔぁ)
エンテ・イスラに住む、大法神教会に所属する少女。遊佐恵美の仲間で、エンテ・イスラでは、サタン(真奥貞夫)を追い詰める際に一役買っていた。仲間からは「エメ」と呼ばれている。恵美が日本へ転移したことを知って自らも転移し、貞夫と戦おうとしていた恵美の手助けをした。のちにエンテ・イスラへ戻ってからも、恵美とは概念送受で連絡を取り続けており、物資の手配などで協力している。
アルバート・エンデ (あるばーとえんで)
エンテ・イスラに住む、大法神教会に所属する青年。屈強な肉体を持ち、戦闘能力に優れる。遊佐恵美の仲間で、エンテ・イスラでは、サタン(真奥貞夫)を追い詰める際に一役買っていた。仲間からは「アル」と呼ばれている。転移した恵美を探すために日本へ向けて概念送受を飛ばす。しかし、「魔王サタンのことを常に考えている人間」という条件で探ったため、その概念送受は、恵美ではなく佐々木千穂が受け取ってしまう。
オルバ・メイヤー (おるばめいやー)
大法神教会の幹部の1人で、壮年の男性。魔王軍を退けるために遊佐恵美らと共闘していた。恵美がサタン(真奥貞夫)を倒して、教会よりも権力を持つことを恐れており、異世界に転移したサタンを、恵美もろとも抹殺する計画を立てた。そのために、魔王討伐を口実に、恵美を日本へと転移させた張本人。
猿江 三月 (さるえ みつき)
フライドチキンショップの店長。ショップは、真奥貞夫が働いているハンバーガーショップの、向かいにオープンした。サングラスに長髪の怪しい風体で、美人を見るとすぐに口説きにかかる女好き。正体は天界から転移して来た天使サリエル。月に近づくほど強くなる能力と、聖法気を無効化する「堕天の邪眼光」を持っており、戦闘能力は高い。 貞夫たちに敗北した後は、木崎真弓に一目惚れ。なんとか気を引こうと、アタックを繰り返すようになる。
ガブリエル
天界から真奥貞夫たちのもとに現れた天使。長髪の優男ながら筋肉質な身体を持ち、口数が非常に多い。セフィラ「イェソド」の管理者であり、世界に散らばるイェソドの欠片を探している。イェソドの欠片から生まれたアラス・ラムスを取り戻すために戦いを仕掛け、圧倒的な戦闘力で、アラス・ラムスを奪い取る寸前まで貞夫たちを追い詰めた。 しかし、アラス・ラムスと融合した聖剣「進化聖剣・片翼」の前に敗北した。その後は天界へと帰らず、日本のインターネットカフェでアルバイトをするようになる。同僚からは「ギリシャ」というあだ名で呼ばれている。
カミーオ
巨大な鳥の姿をした悪魔。知略に長け、魔界随一の智将と評される。サタン(真奥貞夫)の部下で、サタンがいなくなった後の魔界を治めていた。魔界の危機を伝えるため、部下を引き連れて日本へと転移して来た。だが、部隊は大黒天祢の襲撃を受けて壊滅し、カミーオ自身も力を失って、小さな鳥の姿になってしまった。 アラス・ラムスからは「ぴよぴよ」と呼ばれて懐かれている。
集団・組織
大法神教会 (だいほうしんきょうかい)
エンテ・イスラで最も信仰されている教団。単に「教会」と呼ばれることも多い。神と天使への信仰を大陸中に広めており、大きな支持と権力を持っている。だが幹部らは権力争いに勤しんでおり、組織としてはまとまっていない。オルバ・メイヤーをはじめとする上層部は、魔王軍を退けて民衆から信頼を得ていた遊佐恵美らを快く思わず、転移先の日本で暗殺する計画を進めていた。
場所
エンテ・イスラ (えんていすら)
遊佐恵美や鎌月鈴乃の故郷がある異世界の大陸。大法神教会が根強く信仰されている。大気中には魔力と聖法気が存在するため、サタン(真奥貞夫)は、この大陸を征服しようと魔界から攻め入った。しかし、恵美や教会の人間たちに敗北して日本へと転移する羽目になってしまった。空には赤と青の2つの月が浮かんでおり、赤が魔界、青が天界である。
魔界 (まかい)
エンテ・イスラに浮かぶ赤い月に存在する世界。サタン(真奥貞夫)が統一している。サタンが統一する前は、戦闘力と凶暴さが支配する混沌とした世界だった。大気中には強烈な濃度の魔力が充満しているため、通常の人間では入ることすらできない。仮に入ったとしても、聖法気で身を守らなければ死に至る。だが魔界の魔力は減少傾向にあり、新たな魔力供給源を求めて、サタンはエンテ・イスラの征服に乗り出した。
天界 (てんかい)
エンテ・イスラに浮かぶ青い月に存在する世界。ルシフェル(漆原半蔵)やサリエルたち天使の住まう土地。天使たちの多くは変化を極度に嫌い、ほとんどの天使が「ただ生きているだけ」の状態にある。漆原によれば、「何もない退屈な場所」だという。
大黒屋 (おおぐろや)
大黒天祢が店長を務める海の家。ハンバーガーショップの改装とアパートの改修工事で、家も職も一時的に失うことになった真奥貞夫たちが、住み込みで夏の間だけ働くこととなった。天祢がまったく手入れをしないため、当初は誰も近寄らない店だったが、貞夫たちの尽力により、大きな賑わいを見せた。
その他キーワード
魔力 (まりょく)
真奥貞夫をはじめとした悪魔のエネルギー源。魔界やエンテ・イスラの大気中に存在し、悪魔はそれを取り込んで強力な力を発揮する。地球の大気には存在しないため、貞夫たちは魔力の回復が行えなかった。のちに人間の恐怖や憎しみなどの負の感情から、魔力が生まれることが明らかになった。
聖法気 (せいほうき)
エンテ・イスラの聖職者たちが用いる天界の力。「天界からもたらされた奇跡の力」とされている。大気中に存在するエネルギーを取り込むことにより、身体能力の強化など、さまざまな現象を引き起こすことができる。地球では基本的に回復手段がないが、聖法気を宿した食物を摂取すると、回復することができる。人間の負の感情から魔力が生まれたため、逆の感情から聖法気が生まれる可能性が示唆された。
ホーリービタンβ (ほーりーびたんべーた)
聖法気が充填されたドリンク剤。エメラダ・エトゥーヴァが用意したもの。地球にいるため聖法気を回復できない遊佐恵美に向けて用意したもので、飲むと聖法気を回復することができる。だが、身体にかかる負担が大きいため、服用は1日2本までに制限されている。
天銀 (てんぎん)
聖法気を吸収し、さまざまな力を発揮する金属。遊佐恵美の場合は、肉体に同化する形で宿っており、聖法気を込めると、進化聖剣・片翼に変化する。もともと天界にのみ存在する金属であり、人間界に存在する天銀は、すべて天使からもたらされたもの。
進化聖剣・片翼 (べたーはーふ)
遊佐恵美が持つ、悪魔に致命的なダメージを与えることができる聖剣。天使と人間のハーフにしか扱うことができない。恵美の肉体に融合している天銀に、聖法気を込めると顕現が可能になる。鍔の部分にはイェソドの欠片が埋め込まれており、同じくイェソドの欠片から生まれたアラス・ラムスと融合し、さらに強力な剣となった。
セフィラ
天界に存在する11個の宝珠。それぞれが世界を形成する要素を司っており、一つ一つにそれを守護する天使がついている。だが、基礎・精神・自我を司るセフィラの1つ、「イェソド」は何者かによって砕かれており、世界中にその欠片が散らばっている。イェソドの管理天使であるガブリエルは、長年その欠片を捜索しており、欠片を取り込んでいる進化聖剣・片翼や、欠片から生まれたアラス・ラムスを手に入れるために日本へと転移した。
イェソドの欠片 (いぇそどのかけら)
遥か昔に何者かによって砕かれたセフィラ、「イェソド」の一部。紫色のクリスタルのような形をしている。世界中に散逸しており、イェソドの守護天使であるガブリエルが長年捜索を続けている。真奥貞夫は、自分を助けた正体不明の天使からこれを預かった。それを鉢に植えたところ、のちにそこからアラス・ラムスが誕生した。
概念送受 (いでありんく)
言語の異なる者同士の意識を同調させ、テレパシーで交信する技術。術者の実力次第では、異世界の者とも交信できる。この術が苦手なアルバート・エンデが、異世界に転移した遊佐恵美へ向けて使用した際には、「四六時中魔王サタンのことを考えている人間に届くように」という条件で使用した。そのため、真奥貞夫に好意を抱いていた佐々木千穂に繋がってしまった。
ソナー
異世界の存在を探査する技術。人間や天使なら聖法気を、悪魔なら魔力を放出し、着弾した地点から跳ね返ってくる方向や力によって、異世界の存在を探知する。撃ち出したエネルギーは、着地地点で目に見えない爆発を起こし、それが地震などの災害となって表面化する場合がある。
クレジット
- 原作
-
和ヶ原 聡司
- キャラクターデザイン
-
029
書誌情報
はたらく魔王さま! 23巻 KADOKAWA〈電撃コミックス〉
第1巻
(2012-06-27発行、 978-4048867214)
第2巻
(2012-12-15発行、 978-4048912723)
第3巻
(2013-05-27発行、 978-4048916882)
第4巻
(2013-11-27発行、 978-4048660846)
第5巻
(2014-03-27発行、 978-4048663946)
第6巻
(2014-08-27発行、 978-4048668439)
第7巻
(2015-02-27発行、 978-4048692090)
第8巻
(2015-09-26発行、 978-4048653503)
第9巻
(2016-03-26発行、 978-4048658058)
第10巻
(2016-09-27発行、 978-4048922906)
第11巻
(2017-03-27発行、 978-4048927680)
第12巻
(2017-10-27発行、 978-4048934244)
第13巻
(2018-04-27発行、 978-4048938044)
第14巻
(2019-01-26発行、 978-4049122916)
第15巻
(2019-07-26発行、 978-4049126426)
第16巻
(2020-03-10発行、 978-4049131079)
第17巻
(2020-10-26発行、 978-4049134803)
第20巻
(2022-10-27発行、 978-4049146561)
第21巻
(2023-05-26発行、 978-4049150575)
第22巻
(2023-12-26発行、 978-4049154061)
第23巻
(2024-10-25発行、 978-4049159622)