2017年の夏アニメも見逃せない作品が勢ぞろいである。今回は、夏に相応しい、熱い青春、爽やかな青春を送るアニメ作品を選んで紹介する。
6月も後半に入り、最終回を迎える春アニメも出てくる。2017年夏アニメの一覧も発表され、今から放送が楽しみな作品は多い。今回は、夏に相応しい、熱く、時には爽やかな青春アニメを紹介する。
2017年の夏アニメも見逃せない作品が勢ぞろいである。今回は、夏に相応しい、熱い青春、爽やかな青春を送るアニメ作品を選んで紹介する。
「文蔵高校」の新入生歓迎会で、1年生の「越山識」は「クイズ研究会」による早押しクイズに参加させられてしまう。読書は好きだが目立つことが嫌いな「識」は戸惑うばかり。一方、クラスメイトで「競技クイズ」経験者の「深見真理」は、問題文が読み終わる前にボタンを押し、周りを圧倒していく。「識」も圧倒される側のひとりだったが、「真理」の押しを見ていくうちに、「クイズには答えを確定出来るポイントがある」と気付く。これが、「競技クイズ」と「識」の出会い。「競技クイズ」に青春をかける日々の始まりだった。さあ、「共に戦え! 友と戦え! 目指せクイズ王」。
原作は「杉基イクラ」による、「競技クイズ」を題材にしたマンガ。クイズ初心者の主人公の視点から「競技クイズ」が描かれており、視聴者にも楽しめるように描写、解説されている。また、クイズ番組や「全国高等学校クイズ選手権」(高校生クイズ)で聞いたことがあるような描写もあり、作品の世界に入り込みやすい工夫もされている。アニメになった際の表現が今から非常に楽しみだ。もちろん、キャラクターたちも魅力的だ。引っ込み思案だが知識量は底知れずの主人公「識」、「ベタ問」の早押しを得意とする「真理」、超名門の高校から転入してきた変わり者「笹島学人」など、個性的なキャラクターたちが登場。他校のライバルたちも強敵揃いである。一見、マイナーで地味に見えるかもしれない「競技クイズ」。だが、「0.1秒の差」が勝敗を分けるこの世界、熱い戦いが今夏待っている。2017年7月4日(火)25時59分から、「日本テレビ」ほかにて放送開始。
高さ10メートルの飛び込み台から時速60キロでダイブして、わずか1.4秒の空中演技の正確さと美しさを競う「飛び込み競技」。幼少からその「飛び込み」を続けてきた14歳の「坂井知季」は、「ミズキダイビングクラブ」(MDC)に通っている。ある日、「MDC」に新任コーチとして現れた「麻木夏陽子」は、「この中の誰かがオリンピックに行かなければ、クラブは潰れるわ」と告げる。赤字経営の「MDC」の存続条件は、「次の年のオリンピックに『MDC』から日本代表選手を送り出す」という厳しいもの。選考会に向け、「知季」たちの熱く長い戦いが幕を開ける。
原作は「森絵都」による「飛び込み競技」を題材にした「スポ根青春小説」。2000年から刊行されたこの小説は、実写映画化、マンガ化を経て、ついにアニメ化に至った。主なキャラクターは、平凡な選手だが、優れた動体視力を持つ「坂井知季」、元飛び込み選手の両親を持つ、中学選手権3連覇の天才「富士谷要一」、津軽の海で飛び込みを続けていた「沖津飛沫」。3人の「飛び込み」の武器や才能はそれぞれタイプが違い、見入ってしまう迫力や美しさがある。また、それぞれのキャラたちの生い立ちや悩みが、よりキャラクターたちに深みを持たせる。過酷な練習の中で才能を開花させ、一生懸命「飛び込み」に向かう様子は、まさに青春だ。
「飛び込み競技」は歴としたオリンピック競技である。実際、日本にも選手はいるが、未だにメダル獲得は達成されておらず、選手も少ないので、どちらかと言えばマイナーなスポーツかもしれない。だが、前述したように、わずか1.4秒で技の正確さと美しさを競うという魅力的なスポーツだ。このアニメで、「飛び込み」の魅力に気付く視聴者が増えることだろう。2017年7月6日(木)24時55分から、「ノイタミナ」ほかにて放送開始。
サッカー「U-16」日本代表のMFとして見事な活躍をした「青山くん」。イケメンで女性からの人気も高く、男女問わず様々な人たちを魅了する。しかし、彼は、極度の「潔癖症」だった。彼がサッカーを始めた理由は「手を使わなくていいから」。汚れるから、ヘディング、スライディングはしない主義。ボールが渡れば、触れられたくない彼を止めることは誰にも出来ない。そんな「青山くん」の友情・努力・潔癖な青春を描く、サッカー部コメディ。
原作は『となりのヤングジャンプ』で「坂本拓」が連載しているマンガ作品。タイトルから、潔癖男子の日常を描いているのか、または汚れているところを徹底的に掃除してしまう主人公のコメディと勘違いするかもしれない。だが、これはサッカー部を舞台にしたコメディである。基本的に極端過ぎるほどの潔癖男子「青山くん」を中心とした物語だが、その「青山くん」に振り回されるキャラクターたちが作品をより面白くしている。また、意外と言っては失礼かもしれないが、きちんとサッカーをしている描写もあるのが本作の特徴だ。なお、「青山くん」は日本代表に選ばれた実力の持ち主であるが、入学したのは弱小の「富士見高校」。理由はかなり彼らしいものだった。「青山くん」の潔癖すぎる青春サッカー部コメディが気になる方は、視聴をお忘れなく。2017年7月2日(月)24時00分から、「TOKYO MX」ほかにて放送開始。
将来の夢もなく、日々を無為に過ごす平凡な中学生「富士田多々良」。ある日、「多々良」はとある出来事をきっかけに「小笠原ダンススタジオ」に訪れ、初めて社交ダンスを体験する。今の自分から変わるため、「多々良」は社交ダンスの世界へ飛び込む。
原作は「竹内友」によるマンガ作品。平凡な主人公が社交ダンスを始め、周りの人間に触発され、社交ダンスの世界に魅入られていく物語だ。「何をすればいいのか」「将来どのようになりたいのか」誰でもそのような悩みを抱えることはある。視聴者の中には、「多々良」の気持ちに共感する人も出てくるのではないだろうか。「青春を、熱く踊れ。」のキャッチコピーのように、「多々良」が社交ダンスを通して成長していく姿は見どころである。また、原作のダンスの描写はとにかく「熱い」。画力はさることながら、コマ割り、モノローグなど、画面の見せ方が素晴らしい。何より、アニメーション制作が「Production I.G」なので、このダンスの描写は非常に楽しみである。画面を飛び出して伝わってくる熱量をこのアニメに期待したい。2017年7月8日(土)2時08分から、「MBS 」ほかにて放送開始。
物語の舞台は、とある高校。ごく普通の高校生たちが織りなす青春の日々を描いた物語である。主人公は全員が登場人物。なかなか告白が出来なかったり、告白に気付いてもらえなかったり、おかしな出会いをして付き合うことになったり……。泣いて、笑って、時には傷ついて、恋愛・友情のひとコマを描いた青春群青劇が始まる。
本作は、「若林稔弥」が描く4コママンガが原作。恋や友情に奮闘する思春期の少年少女が中心の作品だ。基本的にはどこか甘酸っぱく爽やか、時にはこちらが恥ずかしくなるような台詞などが魅力的だ。もちろん、ストーリーも魅力のひとつ。原作はキャラクターたちの勘違いやすれ違いの展開が多く、噛み合っているようで噛み合っていない、ちぐはぐな掛け合いも面白い。この掛け合いを、人気声優と若手声優を中心として演じてくれるのが楽しみだ。また、作者の描くキャラクターは表情に特徴がある。泣き顔、変顔、照れ顔などが、アニメでどう再現してもらえるのか、気になるところである。2017年7月4日(火)23時15分から、「TOKYO MX」ほかにて放送開始。
中学1年生の時に両親を交通事故で亡くした主人公「稲葉夕士」。彼は中学を卒業するまで伯父の家で暮らしていた。しかし、肩身の狭い思いをして過ごしてきたので、高校進学をきっかけにひとり暮らしを決意する。そこで見つけたのは、格安アパート「寿荘」。早速下宿したが、実はこのアパートは妖怪・幽霊・人間が入り混じる、別名「妖怪アパート」だった! アパートの住人や友人、奇跡のような出会いなど、自分の今までの常識が通じないこのアパートで、「夕士」の閉じていた心は徐々に開いていく。
原作は「香月日輪」によるライトノベル。心を閉ざした主人公が、触れることのなかった世界に触れ、成長していく物語である。この作品の魅力は、「夕士」にとって人生の「先生」とも「先輩」とも言えるアパートの住人たちの含蓄ある言葉だろうか。「君の人生は長く、世界は果てしなく広い。肩の力を抜いていこう」は、「夕士」にとって大事な言葉だ。経験しているからこそ、「夕士」に様々なアドバイスなどを与えられるのだろう。
気を付けたいのは、主人公が不思議な力を得て悪霊退治というバトル作品ではない点だ。妖怪や幽霊が絡んだ事件は起こるのだが、基本的にはそこで出会った人、親しくなった人、きっと分かり合えない人、学校行事、アパートでの生活など、主に「夕士」が過ごす日常に重点が置かれている。心温まる物語でもあるが、「夕士」が壁にぶつかりながらも、充実した学校生活を送る姿は、視聴者に忘れていた青春を思い出させる、爽やかで眩しいものとなっている。2017年7月3日(月)23時00分から、「TOKYO MX」ほかにて放送開始。
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