ファッションをテーマにした漫画41 Pt.

ファッションやメイクは、人の外見を輝かせるとともに、人の内面をも輝かせる！ 人を幸せにするファッション漫画を紹介。

元ヤン・未海が「パーフェクトな委員長」として高校デビューし、恋におしゃれに全力を尽くしていく物語。未海は恋に悩むクラスメイトを見ると放っておけず、ファッションやメイクのアドバイスをして、その悩みを解決していく。「女の子は誰でもかわいくなれる」をモットーに、皆を輝かせていく未海は、学校の人気者に。一方で未海自身は、クラスの問題児・東條潮に手を焼かされているうちに恋心を抱くようになる。「ちゃお」のほか、「小学一年生」「小学四年生」にも掲載された本作。ファッションやメイクのマナーやエチケットについてのノウハウも多く描かれている。

女装するととんでもない美人になり、男子も見とれてしまう女装男子・とちおとめ。名前のインパクトも抜群だが、姫子を虜にしたのは、彼の強烈な個性とファッションセンスだ。地味だった姫子がとちおとめのメイク術に憧れて、自分を飾ることに目覚めていく様子は、まさに思春期の少女といったところ。ギャル語があふれるハイテンションなコメディだが、「人は変わりたいと思った瞬間から変わり始めている」というメッセージが、感じられる作品だ。また、とちおとめにときめいてしまうパリから来た女装少年など、メインの2人以外にも個性豊かなキャラクターが揃っている。

主人公・絹恵は、「外見よりも内面」と考え、外見を着飾ることに対して人並み以下の関心しか持っていなかった。しかし、婦人服売り場の先輩に外見も大切であることを気づかされ、徐々にファッションに関心を持つようになる。「女の人が輝くお手伝いをしたい」という情熱を持ち、まっすぐ体当たりな性格の絹恵は、やがてバイヤーとして才能を開花させていく。同時に絹恵自身も、美しく着飾ることを意識していく。仕事に邁進する一方で、恋人との別れや、上司・田渕との新たな恋模様も描かれる。

慇懃無礼で頑固な仕立て職人・悠は、頼まれた仕事をその場で断ることも多い。客を試すような発言も多く、返答が気に入らなければ仕事を請けないことも多々ある。しかし、その仕事ぶりは圧巻。客の内心に踏み込み、神業で作られた服は、着た人の悩みまで解決してしまう。衣服は日常的に身につけるものだからこそ、仕立て職人の腕の良し悪しがはっきりと浮かび上がるのだ。服飾ライター・片瀬平太が監修を務め、服飾のみならず時計や靴などのうんちくネタも豊富。ファッション入門書としても有用だ。

ハイセンスな表紙に目を奪われる本作。高校3年生の紫は、大学受験を前に、塾と学校と家を往復するだけという空虚な生活を送っていた。そんな彼女に、矢澤芸術学院服飾科に通う4人が結成したブランド「パラダイス・キス」の面々が、「学園祭のショーモデルになってほしい」と声をかける。背が高くスタイルのよい紫に、目をつけたのだ。独特の美意識を持つジョージをはじめ、個性的な仲間に振りまわされながらも、紫は、きらびやかな世界を経験し、モデルになるという夢に向かって歩き出す。一方で、家族との軋轢や、学業との両立といった現実的な課題も描かれている。紫とジョージとの恋模様も、一筋縄ではいかない展開で、目が離せない。