世界から愛される日本独自のパン“ジャぱん”の創造を目指して奮闘する、東和馬(あずまかずま)の活躍を描いた少年漫画。米農家に生まれた和馬は6歳の時にパンの美味しさに目覚める。中学校卒業後に上京し、憧れのパン職人になるチャンスを掴もうとするところから物語が動き出す。個性豊かなパン職人たちによる料理バトル漫画かと思いきや、回を追うごとにギャグ漫画の要素が色濃くなっていく。2004年にテレビアニメ化。
本作に登場するボクっ娘は、梓川水乃(あずさがわみずの)。人気ベーカリー「パンタジア」のオーナー・梓川貞尚の孫娘で、ヒロイン・月乃(つきの)の異母妹にあたる人物だ。この姉妹は、姉の雪乃(ゆきの)も加わって、パンタジアグループの後継者の座を巡って度々火花を散らすこととなる。水乃は後継者争いにおいて父・貞道の後援を受けており、父が愛人との間にもうけた子である月乃の存在を快く思っていない。パン職人としての腕前は決して悪くはないが、自分たちの店に和馬を引き抜こうと目論んで対決を挑んだ際には、超高級メロンをふんだんに使用して作ったメロンパンを審査員に試食もされずに敗北。基本的に陽気な口調で、「やったねいん!」などの決め台詞を持っている。
主人公のウリックが、亡き兄・ザードの仇を討つために邪神竜ディアボロスを探す旅に出るファンタジー冒険漫画。空には2つの月が浮かび、人々が法力や魔力を持ち、魔物も存在するオッツ・キイムという世界が舞台。ウリックの仲間は、生前のザードにウリックの面倒を見るよう頼まれていたアドビス国の王子・シオンと、旅の途中で偶然出会った妖精レムだ。2人に支えられながら、ウリックは謎多きザードの足跡を辿り、やがて壮大な戦いにその身を投じることになる。
“ザードの弟”を名乗って旅をするウリックだが、その正体はイリアという名前の孤児の女の子。ザードはイリアを実の妹のように面倒を見ていたが、両者の間に血縁関係はない。幼少時にディアボロスを討ち、英雄と崇められていたザードは「魔物との共存が真の平和」だとイリアに説いており、イリアも田舎の森の中で魔物たちと仲良く暮らしていた。ところが突然魔物たちが狂暴化し、平穏な暮らしは崩れた。復活したディアボロスの元へ再び旅立ったザードはそのまま帰らぬ人に。兄の仇討ちを考えたイリアは名を変え、一人称を「ボク」に改め、男として新たな人生を歩むことにした。世間知らずだが料理はうまく、素手でも高い戦闘能力を持っている武闘派。純粋で優しい心で、人々を救っていく。
何でも屋の「万事屋(よろずや)」を営む坂田銀時が主人公のSF人情コメディ。異星人・天人(あまんと)が襲来し、全てが変わってしまった江戸を舞台に、侍魂を胸に宿した銀時と、志村新八や神楽をはじめとした仲間たちの騒動の日々を描く。2006年にテレビアニメ化し、2010年と2013年に劇場版アニメ化。2017年と2018年に実写映画化。
本作のボクっ娘は、先祖代々将軍家に仕えてきた名家の柳生家で、息子として育てられた柳生九兵衛(きゅうべえ)だ。第百十訓から始まった「柳生篇」で初登場した。新八の姉・お妙(たえ)の幼馴染で、子どもの頃に彼女をかばった際に左目を失っており、眼帯を着用している。お妙に好意を寄せている九兵衛は、お妙を守りたいという理由で許嫁として柳生家に連れ去り、花嫁にしようとした。しかし、納得できない新八たちや、九兵衛と同じくお妙が好きな真選組の近藤勲(いさお)らから戦いを挑まれ、惜敗する。女であることもバレてしまい、お妙との結婚を諦めた。だが、高い実力を誇る剣の腕前は“神速”とうたわれている。
恋愛シミュレーションゲームに登場する一部のヒロインたちに、バグにより自我が芽生えてしまったゲーム内世界を描いたギャグ4コマ漫画。「ドキドキ学園・すとろべりぃぱらだいす」というゲームの中が舞台で、ゲームの“主人公”こと朝比奈勇太の幼馴染や義理の妹らが、自らを攻略されないように抵抗を試みる。続刊の単行本タイトルは『我らあらぶるギャルゲヒロイン』で、舞台をソーシャルゲームに移したスピンオフ作品『我らひとしくソシャゲヒロイン』も収録されている。
進行サポート役の生徒・仲島聖(なかじまひじり)は勇太の親友だ。各ヒロインのあらゆるデータを持っており、最高値100のうち、どれだけの好感度を勇太に抱いているのかなども把握している。顔は可愛く身体は華奢で、レモンイエローの長髪をリボンで結び、着替えは人前でせず、トイレも職員室前の男女兼用トイレのみを使用。バグが生じたヒロインたちに寄り添って行動を共にしている。その正体は男装しているボクっ娘だった。勇太の攻略対象になるのかと思いきや、4月生まれの勇太の翌年3月生まれの実の妹という設定があり、ヒロインにはならなかった。なぜ仲島家に引き取られ学園2年生の男子として生活しているのかという経緯は作中で語られず、謎に包まれている。