焼きたて!!ジャぱん

日本人にとっての「ごはん」以上に美味しいパンを、そして世界中からも愛されるような日本独自のパンを「ジャぱん」と呼んで、自ら創ろうと志す主人公・東和馬を中心に、多彩なパン職人たちの料理バトルが描かれる。実際に調理可能なパンの作り方も解説されつつ、ストーリーが進むにつれてメタフィクションの表現やパロディ、ギャグ漫画としての表現が増していくのが特徴。2003年度、第49回小学館漫画賞少年部門を受賞。作者の代表作となる。

正式名称
焼きたて!!ジャぱん
作者
ジャンル
料理バトル
レーベル
少年サンデーコミックス(小学館)
巻数
全26巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

パンタジア採用試験(第1巻~第2巻)

日本独自のパンである「ジャぱん」を作る事を夢見る東和馬は、そのための第一歩として日本一のベーカリーチェーン「パンタジア」の採用試験を受ける。ライバルである河内恭介との出会いなど紆余曲折を経て、東は最終的に試験を辞退する事になるが、梓川月乃にその才能を見出され、河内ともども彼女が経営する「パンタジア南東京支店」に身を寄せる事となった。しかし、そこは日本一のベーカリーチェーンの支店とは名ばかりで、店員が東達を合わせても五人しかいない小さなパン屋だった。さらには支店長・松代健は気難しい人間で、東と河内に、馬でも食べられる「馬味い(うまい)パン」を作れと無理難題を出す。意味不明な課題と思われたが、実は松代はパンによるアレルギーを気にしており、安全に食べられるパンを求めてその課題を出したのだった。月乃からその真意を聞いた東と河内は、それぞれのアイデアでその難題を乗り切り、パン職人としての一歩を踏み出す。

新作パン勝負(第2巻)

大盛り上がりを見せるパンタジア本店に比べ、東和馬達のパンタジア南東京支店は閑古鳥が鳴いていた。それは、東達の店のすぐとなりに居を構えるパンタジア最大のライバル「サンピエール」の東京本店の存在が原因だった。サンピエールの店長・模糊山剛は、寂れるパンタジア南東京支店を見て高笑いしていたが、ある時、松代健の挑発に乗ってテレビで東と「新作パン勝負」を行う事を宣言。力の差は圧倒的と見られていたが、「菓子パンの神様」の異名を持つ模糊山に対し、無名の新人である東は、新作ジャぱん57号「歌舞伎揚げパン」を作り五分の勝負を繰り広げる。しかし「歌舞伎揚げパン」には致命的な欠点が存在し、模糊山にそこを指摘される事で一気に窮地に陥ってしまう。このまま勝負が決してしまうかと思われたが、マイスター霧崎が助け舟を出し、松代がその意図を汲んで機転を利かせた事で、勝負は引き分けに終わるのだった。

パンタジア新人戦(第3巻~第5巻)

「新作パン勝負」でサンピエールと引き分けた事で、パンタジア南東京支店には、パンの評判を聞きつけた客が集まり賑わいを見せていた。そんなある日、東和馬河内恭介のもとに、各地のパンタジアの新人を集めて開催される「パンタジア新人戦」の報せが届く。東も河内も新人戦の難しい課題を乗り越え、それぞれ特訓してパン職人としての戦いに臨む。また梓川月乃の新人戦に賭ける思いを知った東と河内は、戦いへの意気込みを新たにする。開始された新人戦で東達は強敵や試験の難題に挑み、勝ち進んでいく。そして東は3回戦で、店長をクビになって新人として一からやり直し始めた模糊山剛と再戦を果たす。隙を見せない模糊山は、全盛期の力を発揮して東に挑み互角の勝負を繰り広げるも、彼の才能を目の当たりにしおとなしく負けを認めて去っていく。一方、東の活躍に奮起して勝負に挑む河内であったが、月乃を敵視する梓川雪乃の罠にはまり、冠茂に無残な敗北を喫してしまう。

終結・パンタジア新人戦(第5巻~第7巻)

河内恭介の敗北に意気消沈する東和馬だったが、河内からの激励によって奮い立つ。そして東は、因縁の諏訪原戒との戦いを、切り札として用意していた通常の数倍の遠赤外線を発する「ペターライトの板」を使って切り抜ける。東の作った「死ぬほど美味いパン」で審査員が一時的に死亡するという異常事態に場内が騒然とするものの、蘇った黒柳亮が東の勝利を宣言する事で、東は決勝戦へと歩を進める。しかし、東の切り札である「ペターライトの板」は梓川雪乃によって盗まれ、壊されてしまう。決勝戦は「ペターライトの板」抜きで冠茂と戦う事となった東だが、それを前向きにとらえ「パン生地を洗う」という奇抜な方法で「モチモチとしたパン」を作り、勝負に臨む。常識を覆すほどの東の情熱は審査員にも伝わり、東は周囲の心を動かし優勝を手にした。一方、敗北した河内も諏訪部と3位決定戦を繰り広げる。松代健のアドバイスで常識の殻を打ち破った河内は諏訪部と引き分けとなり、同列3位の栄光を手にした。こうしてすべての戦いが終わり、一同は表彰式を迎える事になったが、そこで冠が驚くべき提案をする。

フランス留学(第7巻~第8巻)

梓川雪乃に反旗を翻した冠茂は、東和馬達のパンタジア南東京支店への移籍を希望する。河内恭介が本店勤務を希望した事もあり、入れ替わる形で東達の支店にやって来た冠は、そこで雪乃がサンピエールと手を組んでパンタジアを乗っ取ろうとしている事を明かす。その乗っ取りを阻止するため、冠はパンタジアの有望な新人が参加するパンの世界大会「モナコカップ」における、とある計画を打ち明ける。その内容は、「モナコカップ」で行われる公認のカジノで、日本の優勝に賭けてパンタジアを乗っ取り返す資金100億円を稼ごうというものだった。あまりにも巨額の資金が動くその提案に、悩みを見せる梓川月乃だったが、雪乃の野望を阻止するため冠の提案を受け入れ、東達を送り出す事を決心する。「モナコカップ」参加に向けて準備を始めた東、河内、諏訪原戒は、まずフランスで出会ったソフィー・バルザックの手ほどきを受ける。日本とは勝手の違う本場のパン事情に苦戦する三人であったが、1か月の研修でそれぞれ成長し、「モナコカップ」へ意気込みを新たにする。

モナコカップ(第8巻~第11巻)

いよいよ始まる「モナコカップ」の予選であったが、東和馬達の日本チームは開始早々つまづき、不利な状況だった。さらにフランスの覇者であるグラン・カイザーを勝たせたい一派と手を組んだ梓川雪乃による妨害工作によって、日本チームは一気に窮地に陥ってしまう。しかし日本チームは、それぞれが全力を尽くす事で強敵達と渡り合い、順調に予選を勝ち進んでいく。そして本戦への切符を手にした一行は無事に1回戦を勝ち抜くも、それによって妨害派の行動を過激なものにしてしまう。絶海の孤島や深遠の洞窟など、一歩間違えれば死ぬという環境下でも日本チームはパンを作り続け、遂に妨害派を破る事に成功する。そして日本チームは準決勝へと歩を進め、フランスと雌雄を決するのであった。圧倒的な力を見せつけるカイザーの前に敗れる河内恭介諏訪原戒であったが、諏訪原の助言を取り入れた東は「ジャぱん51号戒」を生み出し対抗する。東と諏訪原、二人の力を合わせた力作はカイザーのパンを上回り、日本チームはカイザーを打ち破る快挙を果たす。しかし、勝利した日本チームにもたらされたのは、決勝に待ち受ける最強の敵の知らせだった。

歴史を変えるパン(第12巻~第14巻)

グラン・カイザーを倒して、楽観的な雰囲気を見せる日本チームであったが、決勝相手のアメリカチームの意外な情報を耳にする。パントマイムの世界的な実力者であるシャドウ・ホワイト、パティシエの世界王者であるモニカ・アデナウアー、アメリカチームの面々はそれぞれパンとは別分野で名を馳せた天才であったのだ。さらに東和馬達の前にかつて立ち塞がった強敵であるS・H・ホコーが揃ったアメリカチームは、最強の敵として日本チームの前に立ち塞がる。モニカの圧倒的な技量と工夫の前に諏訪原戒は敗れたが、続くホコーとの戦いでは追い詰められた河内恭介が底力を見せ、執念の勝利を収める。一勝一敗の状態で迎えた最終戦、東はパントマイムで霧崎雄一のパン職人としての技術をコピーしたシャドウとの戦いに臨む。東は勝負の前に衝撃の真実が明らかになったピエロ・ボルネーゼの境遇を慮り、「死ぬほど美味いパン」を作る約束をする。そして最終戦で東が作った「ジャぱん61号」は「死ぬほど美味いパン」を超え、「歴史を変えるパン」となってピエロに奇跡を巻き起こし、東に勝利をもたらすのであった。

焼きたて!!25(第15巻~第22巻)

モナコカップで優勝した東和馬達であったが時すでに遅く、サンピエールによるパンタジアの買収は完了してしまっていた。憂鬱な表情を浮かべる一同であったが、その前に霧崎雄一が現れる。彼は自らの保有するパンタジアの株を賭けて、梓川月乃達にテレビ番組「焼きたて!!25」での勝負を持ち掛ける。月乃はこの申し出を受け、サンピエールとパンタジアの戦いは新たな局面を迎える。東も自らのジャぱんをさらに高められる舞台に興奮を隠せず、ジャぱん完成を目指すと奮起するのであった。そして料理アイドルCMAPや、諏訪原戒、模糊山剛との再戦、オーストリアの宮廷料理人・堤政伸、菓子職人界の覇者であるジョヴァンニ=ヴァン=デル=ヘッセリンク、ピザ作りの神童であるマルコ・チッコリーニ、桃屋の人で有名な三木のり平など、東達は数々の強敵達と戦いを繰り広げていく。

逆転(第22巻~第24巻)

「焼きたて!!25」を順調に勝ち進んだ東和馬らパンタジアチームは、遂に梓川雪乃と対決する事となった。雪乃はタルト作りでは無類の強さを誇り、さらに「焼きたて!!25」の隠しルールである「チャンスマス」により東達は苦戦を強いられる。そして東達は、雪乃に勝利こそ収めるものの、霧崎雄一と雪乃の謀略で今までの勝ち星をすべて掠め取られ、逆転されてしまう。さらに追い討ちをかけるように、豹変したマイスター霧崎が次の対戦者として東達の前に立ち塞がる。マイスター霧崎の裏切りに戸惑う東達であったが、彼らはマイスター霧崎の葛藤と悲しい境遇を知り、対戦者として彼らなりの協力を誓う。しかし雄一は、そんな東達の健気な思いを踏みにじり、自らの作った「人を洗脳するパン」でマイスター霧崎と河内恭介を人質に取るという暴挙に及ぶ。東は霧崎にあやつられたマイスター霧崎と河内を救うため、今までにない最強の敵であるマイスター霧崎と戦う決意を固める。東は究極の「コッペパン」で挑み、マイスター霧崎を打ち破る事に成功する。そしてマイスター霧崎と河内を救った東は、そこで衝撃の真実を知る事となる。

魔王(第24巻~第26巻)

マイスター霧崎との戦いで勝利した東和馬は、霧崎雄一が自らにジャぱんの夢を語った「パン屋のおじさん」だった事を知る。雄一はパン作りに没頭するあまり、自らの作ったパン「魔王」に意識を乗っ取られ、邪悪な存在へと成り果ててしまったのだった。東との触れ合いで、一時的に正気に戻った雄一を見たマイスター霧崎と東は、彼を救うため「真のジャぱん」完成を目指す事を誓う。究極の古代小麦粉「達磨」を手に入れ、ジャぱん完成に着実に近づく東であったが、彼らはそのタイミングで魔王に完全に乗っ取られた雄一と対峙する事となる。自らを新たな人類「ヒューパン」と名乗った雄一は、自分達が世界を乗っ取り、全人類をヒューパンにする事を宣言する。東は人々を守るため、みんなの力を合わせて「ジャぱん」を完成させ、雄一との決戦に臨むのだった。

パロディネタ

パンを食べた際のリアクションには、単なる駄洒落にとどまらず、実在の人物や他作品のパロディネタが使われている。「週刊少年サンデー」で同時期に連載されていた『金色のガッシュ!!』『名探偵コナン』もパロディネタとして登場した。また大映の特撮映画『大怪獣ガメラ』やウィングナット・フィルムズの『ロード・オブ・ザ・リング』など、映画からもネタを拾っている。集英社と小学館のオーナーが共通である事を口実にして、少女まんが雑誌「マーガレット」をパロディのネタに使った事もあった。

コラボレーション

橋口流WILDLIFE

「週刊少年サンデー」で連載されていた、藤崎聖人の『ワイルドライフ』とコラボレーション企画が行われ、両者の登場人物が共演した漫画『橋口流WILDLIFE』が制作された。これは、本作『焼きたて!!ジャぱん』のコミックス第17巻に収録されている。その後、『ワイルドライフ』の主人公・岩城鉄生は『焼きたて!!ジャぱん』本編にも登場し、思わぬ活躍をしている。

桃屋

本作『焼きたて!!ジャぱん』のコミックス第18巻に収録の158話から、桃屋とのコラボレーションが行われた。同社のCMにも出演しているマスコットキャラクター「のり平」が三木のり平として作中に登場し、主人公達と対戦を繰り広げている。その際には、同社の商品「江戸むらさき ごはんですよ!」に則ってタイトルが『焼きたて!!ジャぱんですよ!』に変更されており、コミックスも第18巻のみ、このタイトルとなっている。

山崎パン

2004年から、TVアニメ版『焼きたて!!ジャぱん』と、山崎製パンのコラボレーションが行われ、アニメ本編で登場したパンを模した「ジャぱんシリーズ」が全国のコンビニエンスストアで販売された。このシリーズは好評で、のちに「パンタジア・ジャぱんシリーズ」として第2弾が展開された。

登場人物・キャラクター

東 和馬

物語開始時に16歳で、中学校を卒業して間もない日本人の少年。実家は米農家。6歳で出会ったパン屋の「オジさん」から、自国の名を冠したパンにはフランスパン、イギリスパンなどがあっても日本のパンはない、そんな日本独自の「ジャぱん」を創りたいという夢を語られ、「真のジャぱん」創りを目指す。 パン職人として最適な温かさのある魔法の手、「太陽の手」の持ち主。オジさんから少しだけ教わったこと以外、パンの知識については独学だが、経験によって様々な技術を身に付けており、常識に囚われないアイデアを幾度も発揮する。国語が苦手な一方、意外と小さい頃から数字に強く、人から同じ話を聞いた回数を3万回近く数えて記憶したり、12桁もの数字を26進数表示に直す暗算を一瞬で行って周囲を驚かせたりしたことがある。 河内恭介曰く「バカと天才は紙一重」とのこと。正直で明るい性格だが、ときに冷静な判断をくだす側面を見せることも。カチューシャがトレードマークで、語尾に「じゃ」「じゃよ」といった訛りがある。

河内 恭介

東和馬の同期の青年。今時いないといわれるほどの典型的な関西人で、一人称は「ワイ」で関西弁を使って話す。勤勉な努力家であるが、奇抜な発想をする天才肌の東には驚かされる事が多く、ツッコミ役として「なんやて!?」というのが口癖となっている。当初はパン職人として平凡な才能しか持っていなかったが、梓川月乃の特訓によって「太陽の手甲」を取得、松代健の助言や父親の思いによって常識の殻を打ち破り、パン職人として着実に成長している。さらにはマイスター霧崎が正気に戻った際には彼から技術の手ほどきを受け、驚異的な手先の器用さを身につけて、パンの腕を大きく向上させた。父親を亡くし実家は貧乏なため、家族に楽をさせるためにパンタジア本店での勤務を目指している。また幼い兄妹の面倒を見てきたため、料理の腕は高く、パン作り以外では東以上の腕を見せる。

梓川 月乃

ベーカリー界のカリスマ、パンタジアグループのオーナー・梓川貞尚(あずさがわさだなお)の孫娘の1人であり、パンタジア南東京支店の店長代理。パン職人を見る目には優れているが、パンタジアグループの正統な跡継ぎとしては認められておらず、グループ内で冷遇されている。初対面の河内恭介も可愛いと評していた美少女で、単行本カバー折り返しのカラーイラストでは、様々なコスプレ衣装を披露している。 パンタジア本店の採用試験中、ボサボサの髪型で減点を受けていた東和馬に、その後トレードマークとなるカチューシャを着けてあげた人物でもある。女子校に通う現役女子高生。

諏訪原 戒

東和馬、河内恭介、梓川月乃らと同じ日に、パンタジア本店の採用試験を受けた若い男性。パン製造技能士一級の史上最年少取得者であり、パン職人新人王決定戦の優勝者でもある。剣術の心得があり、サムライのような精神を持つ。パン作りのためなら自分自身を異常なほど追い込む性格で、女には免疫がない。 頭に巻いたバンダナと、その下から覗かせる鋭い目付きがトレードマーク。

黒柳 亮

パンタジア本店に勤めるパン職人の青年。年齢は22歳。エリート中のエリートで、ハーバード大学を飛び級で卒業し、食品を科学的な視点で見抜く鋭い観察眼と幅広い知識を持つ天才。一方、他人には厳しい性格をしており、パンタジアの採用試験や新人戦では審査員を担当し、腕の劣った職人に対しては辛辣な態度で接した。松代健とはかつて師弟関係にあり、のちに彼の意向を受けて味覚審査員に転向している。本作のリアクションを体言している存在といえ、美味い物を食べるなら命すら捨てる覚悟を持つ。実際に一度、東和馬の作った「死ぬほど美味いパン」を食べて死んだが、復活して以降も行動を省みる事はなかった。また「焼きたて!!25」では司会兼審査員を担当したが、リアクションのためだけに結婚と離婚をするなど、その奇行には拍車がかかっていた。

松代 健

パンタジア南東京支店の店長を務める男性。アフロヘアにサングラスをかけた筋骨隆々とした大男で、「日本一のフランスパン職人」の異名を持つ凄腕職人。妹がアレルギーなのを知らず、自らのパンで死なせかけた事があり、それ以来、誰もが安全に食べられるパン作りを目指している。実は努力家で、若い頃はマイスター霧崎や模糊山剛の天才性に劣等感を抱いていたが、教会の神父の教えでアフロヘアにする事で常識の殻を打ち破り、職人として大成した。このため周囲を天才に囲まれている河内恭介には共感を抱いており、度々助言を行っている。恵まれた体格に優れた技術、確かな知性と判断力を備えている一角の人物であるが、のちにその部分を暴力団「橋口会」の組長に見出され、半ば無理矢理後継者にされてしまう。組長としての仕事は天職だったようで、すぐに馴染み、組員にも慕われている模様。

冠 茂

東和馬と同じく、パン創りに適した「太陽の手」の持ち主で、中性的な顔立ちをした若い男性。パン職人であると同時に優秀な化学者でもあり、ハーバード大学を16歳で卒業したIQ200の天才。天然酵母に関する知識をパンに応用することを得意とする。両親は離婚しており、冠は母方の姓。 父親は日本で最大の広域指定暴力団・橋口会の組長をしている。なお、コミックスには「連載担当」として同姓同名の小学館編集者である冠茂がクレジットされている。

ピエロ・ボルネーゼ

パン職人の世界大会、「モナコカップ」の司会進行役兼、審査員。登場時に22歳の男性で、名前の通りに外見はピエロ。ケダムサーカスというサーカス団で世界中を巡り、「世界レベルのピエロ」と自ら称している。138ヶ国語(自称)を操り、135体に分身し、パラシュートなしで高度5000メートルから落下しても無事に着地するなど、常識外れなことを「世界レベルのピエロなら常識」とばかりにこなす。 審査員としても世界レベルであり、美味しいパンを食べた時のリアクションは黒柳亮に匹敵するほど過剰。リアクションのためなら警察に護送されることも厭わず、その在り方には黒柳も同じ審査員としてシンパシーを感じている。 元々捨て子であり、両親はまだ見付かっていない。

モニカ・アデナウアー

22歳以下の若手で争うパンの世界大会、「モナコカップ」に出場する女性パン職人。ドイツ生まれだが、アメリカ合衆国代表のドイツ系アメリカ人である。パン職人に転向する前の本職は菓子職人(パティシエ)だった。第59回世界菓子職人選手権の覇者であり、つまりパティシエの世界王者。 飴細工を得意とする。「造形の美しいパン」という課題で諏訪原戒と対戦し、彼を「侍ボーイ」と呼んでいた。

三木のり平

パンタジアの選手である東数馬と対戦する、サンピエール側の選手。島根県の十六島を舞台に、海苔を課題としたパンで勝負した。実在する食品メーカー、桃屋のキャラクターであるのり平(実在の俳優、三木のり平をモデルとする)を、そのままの絵柄・口調で登場させており、「特別協力」として桃屋がクレジットされている。

集団・組織

パンタジア

『焼きたて!!ジャぱん』に登場する組織。ベーカリーチェーンを全国展開しているグループで、東和馬がパン職人として働くことになる。「PG」(☆パンタジアグループ)とも。グループのオーナーは梓川貞尚。東京にある青山本店の総支配人は、グループ最高の称号・「マイスター」をオーナーから与えられた唯一のパン職人、マイスター霧崎が務めている。 なお、東京で一、二を争うライバルがサンピエールというベーカリーチェーンであるが、そのオーナー・霧崎雄一はマイスター霧崎の実父でもある。

その他キーワード

太陽の手

『焼きたて!!ジャぱん』の用語。東和馬など、一部のキャラクターが有する、人並み外れて温かい手のこと。パン生地の発酵には30℃程度の温かさ適しているとされるが、人間の体温はそれよりも冷たく、人体の末端である「手」の温度はさらに冷たい。そのため、パンの発酵に最適な温度でパン生地に触れられる「太陽の手」は、パン職人にとって有利な武器となっている。 なお、太陽の手は生まれつき持つものだが、人為的に筋肉を鍛えることで温かい手を身に付けた場合は「太陽の手甲(たいようのガントレット)」と呼ばれる。

リアクション

『焼きたて!!ジャぱん』の用語。パン職人が焼いたパンを食した人物(主に審査員)が起こす反応(リアクション)のこと。食材の形を表すポーズになってしまうことから始まり、食材の名前に掛けたダジャレやメタフィクション的効果など、激しいリアクションが様々に表現される。基本的に、大きなリアクションであるほどパンが美味しいことを示すため、リアクションの過剰さが審査の基準となりやすい。 なお、リアクションの内容は「イメージ映像」的な描写とはかぎらず、具体的に周囲を変化させる性質がある。そのため副次的に発生した現象が、パン対決とは直接関係のないことに発展してしまう場合も少なくない。ただ、大きなリアクションであるほど効果も長続きしにくいとされている。 さらに、審査員のレベルが高いほどリアクションのレベルも高くなるとされる。

ジャぱん

『焼きたて!!ジャぱん』の用語。米農家生まれだった東和馬が6歳の頃、St.Pierre(サンピエール)というパン屋のオーナー(「オジさん」)から伝えられた言葉である。国名が冠されたパンにはフランスパン、イギリスパン、ドイツパンなどがあり、それらは自国のパンが世界中で愛されている称号であるが、日本のパンはまだない。 そんな日本独自の「ジャぱん」を創りたいと夢を語り聞かせ、和馬にパン職人を志させる動機となった。和馬は自ら開発したジャパンに番号を付けており、物語開始時点で55号まで存在している。なお、『焼きたて!!ジャぱん』のTVアニメ化に際し、ローソンとの提携で作中のパンは実際に商品化されることとなった。 2004年から「ジャぱん1号 豆乳入り食パン」を始めとして全国で販売され、パンの製造は山崎製パンが行っている。

アニメ

焼きたて!!ジャぱん

パン職人を目指す少年東和馬は、幼いころ食べたパンがきっかけで日本独自のパンジャぱんを産み出すことが目標。月日は流れ、パンチェーン店パンタジア南東京支店で働くことになった東和馬は、次々と襲いかかる苦難や... 関連ページ:焼きたて!!ジャぱん

書誌情報

焼きたて!!ジャぱん 全26巻 小学館〈少年サンデーコミックス〉 完結

第1巻

(2002年4月発行、 978-4091263919)

第2巻

(2002年6月発行、 978-4091263926)

第3巻

(2002年9月発行、 978-4091263933)

第4巻

(2002年11月発行、 978-4091263940)

第5巻

(2003年2月発行、 978-4091263957)

第6巻

(2003年4月発行、 978-4091263964)

第7巻

(2003年6月発行、 978-4091263971)

第8巻

(2003年8月発行、 978-4091263988)

第9巻

(2003年11月発行、 978-4091263995)

第10巻

(2004年1月発行、 978-4091264008)

第11巻

(2004年3月発行、 978-4091270511)

第12巻

(2004年5月発行、 978-4091270528)

第13巻

(2004年8月発行、 978-4091270535)

第14巻

(2004年11月発行、 978-4091270542)

第15巻

(2005年1月発行、 978-4091270559)

第16巻

(2005年3月発行、 978-4091270566)

第17巻

(2005年5月発行、 978-4091270573)

第18巻

(2005年7月発行、 978-4091270580)

第19巻

(2005年10月発行、 978-4091270597)

第20巻

(2005年12月発行、 978-4091270603)

第21巻

(2006年2月発行、 978-4091200297)

第22巻

(2006年5月発行、 978-4091203298)

第23巻

(2006年8月発行、 978-4091204189)

第24巻

(2006年11月発行、 978-4091206695)

第25巻

(2007年2月発行、 978-4091208262)

第26巻

(2007年4月発行、 978-4091210265)

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